12月の一般質問後、戸田市における発電所設置の可能性を探るため、私の所属する平成会の議員7名で、先進事例の視察を行いました。
場所は東京の巨大ビル、六本木ヒルズの地下6Fスペース。
この狭い場所で、六本木ヒルズ全体の電力4万KW=一般家庭1万3千軒分を発電しているとのこと。
なお、この施設は東京都の猪瀬副知事を始め、多くの自治体トップが視察に訪れています。
このような会議室でお話を伺いました。
この施設の発電方式は「ガスタービンコンバインドサイクル」という、燃焼したガスから何重にも渡って電力を取りだす仕組み。東京電力が原発をフル稼働させた時より18%も上回る発電効率を誇っています。
また、原発のように遠方から送電する必要がないため、送電ロスも少ない、とのこと。
燃料は都市ガス(=天然ガス)。
私は知らなかったのですが、都市ガスの配管は非常に強く、震度7でもガス供給は止まらないそうです。
また、石油とちがい輸入ストップのリスクも低いとのこと。燃料の安定供給の面でも優れています。
見学させて頂いたところ、騒音は思ったより小さく、また振動はほとんど感じられません。
ビルの上にはコンピューターを扱うIT企業が入っているぐらいですから、そのことからも、どれくらい静かか分かります。
また、排気ガスについても窒素酸化物は東電比42%減。ビルの外は白煙すら上がらないクリーンさだとのことです。
本視察を通して、「こんなにも簡単な施設で、数万軒分という大量の電力を発電できるものなのか」という驚きがありました。
これまでは、発電所といえば臨海工業地帯の巨大な施設をイメージしていました。
コスト面や周辺環境への悪影響の少なさなど総合的に考えて、メリットは大きい。
戸田市でも工夫すれば、導入する方法があるのではないか。
会派の議員同士で、そんな意見を交わしながら帰路につきました。
今後は戸田市での導入について、方法を検討してみたいと思います。