「教室の立ち机」について、耳寄り情報!!

先日の立ち机についての記事を読んだ方から、耳寄りな情報を頂きましたのでご紹介!

(お便り)
これは別件なのですが、○○専門学校では2年全生徒全員立ちながら座学の授業を行っていたそうです!国家試験の合格率が変わらない、身長が低い人を前の方に配置するので席替えができない、生徒の猛反対、の3点から廃止されたと伺いました。

(酒井返信)
○○専門学校さん、すすんでますね。。せっかく導入したのに効果ゼロは悲しいですね。生徒も反対するはずです。
小中の教室用はスツールという高い椅子を用意して、好きに立ったり座ったりできるようにするのですが、〇〇さんのはイスなしだったんじゃないですかね?

(原文を一部修正)

その後お聞きしたところ、○○専門学校さんではなんと!「イスなし低い机」だったそうです。いくら元気な若者でも90分連続で中腰はキツいです。勉強どころではなかったのでしょう…
小中学校の教室用はイスを用意し、生徒が自由に立ったり座ったりできるようにしています。写真のような感じです。

↓リンクは古河市(茨城県)の写真。5年前から立ち机を導入しているそうです。とても効果がありそうですね。

【古河市立小中学校ポータルサイト】
https://www.koga.ed.jp/jomtzqh3x-676/?block_id=676&active_action=journal_view_main_detail&post_id=101&comment_flag=1

記事掲載

日本教育新聞5月24日号に、酒井の議会質問「教室への立ち机導入」についての記事が掲載されました。

教室での立ち机使用は、欧米では広く導入されており、学力・集中力・体力の向上に目覚ましい効果を上げています。
日本においても、教育展示会で大きなスペースをとって教育家具各社が展示を行い、また学校現場における効果検証も進むなど、導入の機運が高まっています。

この記事を書いて下さった記者さんは大変熱心な方のようで、ご自身も試しに立ち机で仕事を始めてみたところ、仕事がはかどる実感があったとのこと。
立ち机の提言に対しては、「子供がかわいそうだ」「日本は欧米と違い、静かに座って授業を受ける文化だ」といった感情論の反応が多いのですが、良さは試してみなくては分かりづらいと思います。

記事の中では、立ち机の効果だけでなく、コストパフォーマンスの高さについてもご紹介くださっています。
欧米における先行研究においては、効果は目覚ましく、欠点はほとんど無いとの結果が出ています。日本においても、導入しない合理的な理由は見当たりません。将来的には、学校の机はすべて立ち机に置き換わっていくと思います。

議会質問では、戸田東小中の建て替えに伴う机の入れ替えを提言しましたが、実現しませんでした。
今後も戸田第一小を始め、小中学校の建て替えは続いていきます。一部教室への試験導入から、いつかは全学校全クラスへの導入を目指したいと思っています。

(写真は掲載された記事。掲載許可済み)

川岸大型倉庫の現計画は不合理

先日(4/23)、「川岸地区の生活環境を守る会」のお招きで金野県議、会派メンバーと予定地を視察した際に見せて頂いた映像。予定地出入口を出る際に、少なくとも4人の警備員が誘導。交差点を右折する際には1名の警備員が誘導し、道幅を目一杯に使って切り返しながら約1分の時間をかけて曲がっていく様子が映っています。
今後もし倉庫の運用が始まれば、映像よりも大型のトレーラーが通行する予定となっていますが一目で無理のある計画であることが分かります。

仮にこの道路(戸二小通り)を通るにしても、道路を拡幅し、敷地角(映像では交差点左側)を隅切りして(削って)左折で通すしかない。業者側は隅切りなしで大型トレーラーが左折した場合も1度で曲がれる前提で申請しているとのことだが、とてもムリでしょう。

また、真夜中であれば本映像のように人通りも車通りも少ないが、昼間は写真の通り通学の子供たちであふれかえっている。死角の多い大型トレーラーの切り返しは、渋滞の心配のみならず人身事故の危険度も高いと思われます。

本計画は現状において危険度も高く、隅切り一つ実施しようとしない事業者側の態度は不誠実であると言わざるを得ない。蛇足ながら、当該企業はブランドマンションの開発に強みのある会社ですが、企業イメージは大丈夫なのか?他人事ながら心配である。
わが戸田の会は、菅原市長、金野県議と連携して計画の修正を図るとともに、大型トレーラーの通行そのものに制限を掛ける条例の新規制定を含む活動方針を検討しており、近く公表の予定です。

教育委員の構成について

戸田市民で小学生の子供さんをお持ちの方からのご意見。「戸田市教育委の委員構成は、校長・教頭出身者が多い。教育委と現場の発想が似通っており、また身内に甘い組織になっていると感じる」とのこと。
そんなものかなと思い、早速、近隣自治体をランダムに調べてみました。
 
戸田市(5名、教育長含む):校長出身者2、教育研究者1、経済界1、保護者1(男性4、女性1)
さいたま市(6名):校長出身者2、教育研究者0、経済界1、保護者1、医師1、スポーツ指導者1(男性3、女性3)
蕨市(5名):校長出身者1、教育研究者1、経済界0、保護者2、医師0、スポーツ指導者0(男性2、女性3)
東京都(5名):校長出身者0、教育研究者1、経済界0、保護者0、医師1、スポーツ指導者1、役人2
(男性3、女性2)
 
特筆すべき点として、電話調査を行ったさいたま市、蕨市では男女比を強く意識して委員を選任しているというコメントがありました。特に蕨市においては、保護者委員の割合を増やし、時代に合わせて多様性を意識しているなど評価できると思います。
さいたま市においては、保護者枠の1名についても研究者を任命しており、保護者でありながら専門的見地からの発言を行うことができるよう意識しているようです。
 
調査した中で戸田市の校長出身者は最多。また戸田市は伝統的に女性が少なく、現在も5名中1名となっています。「ガバナンス」「多様性確保」双方の観点から課題が無いか、更なる検証が必要ではと思います。
皆様からもぜひご意見を頂きたいと思います。
 
先進的な自治体である大阪府箕面市では、委員の大半を保護者代表にしています。素晴らしい取り組みですね。
箕面市は学識経験者の委員2名と公募委員4名の6人の委員構成。「教育委員会が“保護者等が中心となる委員構成”となることから、今後、小学校、中学校、幼稚園、保育所等へ委員が頻繁に出向き、授業観察や保護者等との意見交換を行い、より当事者目線で学校等への助言・指導を行うとともに、時代に即した教育方針や施策・事業の構築をめざします。」

川岸の大型倉庫(予定地)を視察(4/23,24)

1.通学時間帯には多くの小学生が通ります。
2.太鼓橋(川岸橋)を渡ってすぐに出入口が設置される予定。見通しが悪く危険。このような危険性を評価し、最も安全な設計になるよう追求したいと思います。
3.実物大模型を使って説明を頂きました。
4.建設現場ゲート前。許可を取って撮影しています。
5.解体作業の進む現場。この広大な場所に大型倉庫が建設されます。
川岸2丁目(田辺三菱製薬跡地)で大型倉庫の建設計画が進んでいます。完成すれば多数の児童が通る通学路に、国内最大級の大型トレーラーが通行することになり、安全面に重大な問題が生じる恐れがあります。
 
戸田市内では、大型トラックによる多くの死亡事故が発生しています。約10年前には私たち戸田市議会の議会事務局職員が職務中、事故により亡くなっています。また、先日も現場近隣の事業所出入口近辺において、痛ましい事故が発生しました。工場や倉庫と住宅地が混在する戸田市において、大型トラックの危険を減らすことは最優先すべき重大事といえます。
 
私たち戸田の会は、これまで個人や委員会の場で、すでに会派メンバー全員が現地視察を行い、説明を受けています。今回は市民団体の方のお申し出に応じ、金野県議と戸田の会メンバーで訪問し、意見交換と現場確認を行いました。
また、その後場所を移し、戸田の会メンバーのみで今後の対応について協議。翌日には市担当者へのヒアリングを実施し、会派の方針を固めました。
 
特に、倉庫の出入口が2方向に分かれてしまうことや、せまい沿道を国内最大級のトレーラーが通るに当たっての安全確保(隅切りや拡幅)に向けた算段について、課題設定のみならず活動方針まで具体的に検討。
 
今後、長年にわたり地域に多大なる影響を及ぼす施設であるだけに、まずは死亡事故の防止、また騒音や渋滞の抑制など、近隣への悪影響を最小限にするためのベストな方法を追求するよう、菅原市長、金野県議と協力し、活動していきたいと考えております。

お隣・志木市の教育政策

小中学校プールの廃止と、民間スクールへの委託が全国的な流れとなっています。昨日はおとなり志木市でも全小中学校で実現との報道があり、大変うらやましい思いで記事を読みました。

私、酒井は、戸田第一小の建て替えに伴い、本政策の導入を昨年(2019年)9月議会から3度にわたり議会質問その他により提言してきました。
一時は行政(教育委)側からも「検討する」との答弁があり手ごたえを感じていたところでしたが、最終的には導入は見送られ、今後建て替えされる戸田第一小には巨額のコストをかけた屋上プールの設置が決定しました。

年に4,5回しか実施されないプール授業のために、建設費、維持費をかけたプールを設置するのは不合理です。また、プール授業を実施しても泳げるようになる児童生徒は多くはなく、授業目標の設定や到達度の管理も不十分であるのが現状です。
それであれば、コスト面、授業の質の面、両面で優れた外部プールの活用が当然と思われます。あたり前に思える選択肢を、当たり前に選ぶよう説得できなかったことは自身の力不足です。

戸田市の教育は、大変先進的であり、テレビや新聞報道で取り上げられることも多いのですが、一方ではまだまだ課題も多いと感じます。
下記は私、酒井が現在、教育政策での課題と感じているテーマになります(すべてこれまでの議会質問で提言した内容です)
・デジタル教材の有効活用(授業中や宿題、リモートの十分な活用)
・学習中の集中力アップの面からのアプローチ(立ち机や短時間の昼寝など)
・習熟度に応じた教育内容(宿題の個別化や習熟度別クラス導入など)
・授業目標や到達度の管理(本記事参照)
・教職員の多忙解消(デジタル化による、これまでの業務プロセスの創造的破壊)
・民間活用、外部活用(例:本記事のプール授業)
・小中一貫教育の深化(例:異学年混合教育の一部導入)

デジタル・アナログに関わらず、十分な効果の認められるものはすべて導入し、学校で過ごす時間の密度を高めることで、子供たちの学力と成長を促す、絞り出す考えです。子供たちにはゆっくり大人になってほしいと思う一方で、今後の労働環境の変化、特にAI・ロボットの普及と米中対立時代の世界的な競争社会の激化を考えれば、決してのんびりとはしてられません。
今後さらに研究、提言していきます。

活動報告チラシ「市民の意思を第一に。」【2020年度第1号】

(クリックで拡大します)

年初に活動報告チラシ「市民の意思を第一に。」【2020年度第1号】を発行。直後からコロナ問題が激化したため、ウェブページ上では紹介が遅れていました。
本号はムダを削減し、重要課題(長寿社会のまちづくりや医療、教育、子育て分野など)への投資を提言しております。その後のコロナ問題により状況は変わり、積極的な投資よりも、まずはコロナ問題への対応や次の感染拡大、地震や洪水への備えとしての基金(貯金)積み立てに注力せざるを得ない状況となっています。
正しく状況を判断し、時宜にかなった修正を政策に加えていくことが大切だと考えます。

今号の内容

  • 行政を効率化し、重要課題への投資を!
  • 市保有の特養「戸田ほほえみの郷」の修繕計画は撤回を!
  • 医療政策を改善し、市民の命と健康を守れ!
  • 授業効率のアップで学力向上を!学校プールの授業効果改善を!

 

9月入学の実現を!

 9月入学の議論が進んでいます。
私は今年度からの9月入学の導入に賛成ですが、皆様からもご意見を頂ければ幸いです。
 
当初、コロナ自粛により授業が受けられない高校生からの切実な要望をきっかけに、全国知事会の要望や経済界、首相からも前向きな意見が出るなど、機運が盛り上がりました。
 
調査会社が実施した「9月入学・始業」に対する生活者の意識調査(20~69歳の男女1,472人対象)によれば、9月入学・始業に「賛成」が47.8%、「反対」が18.4%。とくに、幼児(3~6歳)から中学生の子どもを持つ人では半数以上が賛成。
 
しかしその後、教育学者でつくる日本教育学会、公立小学校の校長が参加する全国連合小学校長会から、相次いで後ろ向きな声明が出るなど、機運は急速に後退してきたように思います。
教育界が前向きに協力して下さらなければ、導入にはふみきれないでしょう。
 
つまり、大まかに言って、教育界(学会・現場)VSその他社会全般(政界、財界、当事者(保護者・生徒))で意見は真っ二つに割れているといえます。
 
一番の問題とされているのは、次年度の小学生が4月~3月生まれ+翌4月~8月生まれの17か月分になってしまい、小学校がキャパオーバーになることのようです。
私の考えでは、1学年が17か月分(定員1.4倍)というのは無理筋。教室数、教員数とも大きく膨らみ、到底対応はできないでしょう。それが解決したとしても、高校・大学入試に無理があります。
 
例えば、下記のように5年に分散すれば、ほとんど問題はなくなるはずです。
2020年9月入学:2013年4月~2014年3月生まれ(12か月分)
2021年9月入学:2014年4月~2015年4月生まれ(13か月分)
2022年9月入学:2014年5月~2015年5月生まれ(13か月分)
2023年9月入学:2015年6月~2016年6月生まれ(13か月分)
2024年9月入学:2016年7月~2017年7月生まれ(13か月分)
2025年9月入学:2017年8月~2018年8月生まれ(13か月分)
2026年9月入学:2018年9月~2019年8月生まれ(12か月分)
 
その他の課題も、これまで何度も議論されています。
もちろん簡単な話ではありませんが、解決のための道筋は示されています。
 
現在、十分な教育を受けられず、またグローバルな教育を受けるのに不利な、児童、生徒のために、ぜひ迅速かつ真剣な議論のうえ、教育界の協力を得て9月入学の導入に踏み切ってほしいと思います。
 
写真は教育学者の試算。17か月分(定員1.4倍)の場合は大幅な教員不足、巨額の費用がかかるという記事。

会派視察

最近の会派活動の一環として実施した、日帰りの会派視察をご紹介します。

1か所目は、5/20(土)に訪問した「シブヤ大学」。シブヤ大学とは渋谷区の生涯学習事業が発展したNPO事業で、渋谷区をキャンパスにして様々な講座を提供する取り組みです。

シブヤ大学

午前中に代表の方と意見交換をさせていただき、その後二手に分かれて実際の授業を受講。その後、会派メンバー全員で事務局での授業振り返りも見学させていただきましたが、非常に楽しく話し合いをされているのが印象的でした。

本事例を戸田市における生涯学習の活性化、特にシニアの皆様が希望に応じて自主的に開催できる学びの場づくりに役立てたいと思いました。

シブヤ大学の皆様、大変ありがとうございました。

2か所目は、8/21(月)訪問の県児童相談所。児童虐待の実務的な取り組みを検証する目的で、施設見学と所長へのヒアリングを実施。児童相談所、市、学校等、関係各機関の連携、また保護を行う判断のポイントなど、実地に即した意見交換を行いました。

ご応対頂いた児童相談所長、またご協力頂きました菅原文仁県議には、厚く御礼申し上げます。

一般質問(6月議会)

6月議会が閉会しました。

今議会において、私の質問は下記の2つ。

1.保育施設、幼稚園等の安全対策について

市内の保育・幼稚園において、重大事故が発生しています。その原因として、日常的な安全管理の問題が指摘されており、市として一定水準を確保する必要があると考えます。また、不審者の侵入対策としても、門の鍵がかからない園があるなど、施設面での課題もご意見として頂いており、また通園・通学路の安全確保と併せ、総合的に論じました。

 

2.土地区画整理事業について

市が実施する土地区画整理事業において、全国にも例のない法令違反が判明。莫大な補償金の支払いが見込まれています。それへの対処と今後の再発防止について論じました。

 

会派の活動報告レポート原稿から、下に掲載します。

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【区画整理】 7億円超の補償が発生、費用抑制と再発防止を!

 

【背景】 新曽の土地区画整理事業区域において、建築基準法の日影規制違反が判明。全国にも例がない事案であるとの説明が担当課からあった。違法状態の是正が求められるが、予算の段階で7億1千万円という莫大な補償金の全額が戸田市の税金から支払われる。関係する地権者の皆様にご納得いただける対応が必要ではあるが、同時に、できる限り費用を抑えねばならない。

この事案のいきさつは、まず計画当初の段階で、法規違反の計画を立て、図面を引いてしまった。その後、チェックもかけず、工事の段階でも気がつかず、最終的に土地所有者に指摘されて気がついた、とのことである。担当課が今後もチェックを怠れば、同様の事案が再発しかねず、市民はまたもや莫大な補償金を負担することになる。

 

酒井 ①図面は誤って作成されたのか②他にも同様の事案はあるか③今後もチェックを行わないのか。

 

都市整備部長 ①設計方針通りの計画。誤りではない。②可能性はある。③研究してまいる。

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【保育園、幼稚園の安全管理を!】

 

酒井 市内施設で重大事故が発生。①預かり時間中の安全管理②不審者の侵入対策③交通安全。また今後は特に幼稚園の監督強化を。

 

子ども青少年部長 私立幼稚園は県の管轄だが、戸田市の子どもが通う施設。国の保育事故ガイドラインを幼稚園にも求めていく。門の施錠状況の確認等、対策を強化する。

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【ポイント】 区画整理の事案について、答弁によれば、執行部は法令違反の区画整理をしながら「誤りではない」と強弁し、またその原因となった事前のチェック不足についても「研究」という消極的な姿勢をにじませています。責任逃れに終始し、反省を次に生かさないのであれば、行政のミスや、それに伴うコストの発生は続くと思います。

一方、幼稚園の安全管理については、県の管轄であることから明確な答弁が無くてもおかしくないところですが、担当課は「放っておくわけにはいかない」との見解を示し、戸田市の子どもたちの安全を積極的に確保していこうという姿勢を見せたのは好対照でした。