議会質問

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先日の一般質問の内容について、議会だより原稿を掲載します。
上の写真は質問に関連し、半年に3件の自動車衝突事故があった危険な交差点(新曽)。事故発生データの活用により危険個所を割り出し、重大事故の予防を行うよう求めました。

駅前駐輪場「朝はパパ、帰りはママ」をみとめよ
~制度上、認められない

【吹き出し】「市民の信頼を損なう対応です」

議員:これまで何の問題もなく利用できていた、子乗せ自転車の夫婦利用、いわゆる「送迎シェア利用」ができなくなり、多くの人が困っている。正式に認めるべきだ。今年度から運営変更と料金値上げが行われ、多くの市民から厳しいお声を頂く。放置すれば、民間の力を借りて行政を効率化し、行政サービスを向上させる、戸田市の試み全体に対して悪影響が及ぶ。

市民生活部長:制度上、認められない。

議員:条例を改正すれば困っている市民が助かるのに、何もしないまま8か月も放置する等、行政の姿勢として大変不適切である。

戸田東小中の一貫校設立について

議員:①効果の高い小中一体の運営を②市内全小中学校の小中一貫化を③建て替えを機に、学童保育から、全児童を対象に生活の場を提供する新たな事業への転換を④利用効率に優れる温水プールの導入を。

教育部長:①学校規模や規制等の課題がある②着実に進めていく③④今後検討する。

その他の質問

Q:交通事故の防止に新しいアプローチを。

A:事故発生データ提供を蕨署に申入れる。

 

 

一般質問(12月議会)

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任期中最後の一般質問を行いました。
下記1は、市民の皆様からご要望の大きい、駅前駐輪場の「送迎シェア利用」について。今回も実現は見送られ、残念の一言です。次期の実現を目指して闘います。
2では、私の長年の最重点政策「小中一貫化」がついに実現することになりましたが、その内容について。実施の方法により、小中一貫化の効果が大きく異なることを示し、改善を促す内容です。
3では、交通安全対策。半年で3件もの衝突事故のあった新曽地区の交差点を例に、市内にまだまだ存在する「危険な交差点」を根絶する、新しいアプローチについて。

質問の映像は下記リンクから見られます。
http://www2.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Shitsumon.asp?kword1&kaigi=90&giin1=%8E%F0%88%E4%88%E8%98Y&kubun

1.駅前駐輪場について
2.戸田東小中学校の一貫化について
3.交通安全対策について

一般質問(6月議会)

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6月議会が閉会。
今議会で私が行った一般質問は、下記4点。

1.教育効果の評価について
戸田市の教育改革に伴い、新しい学習方法の導入が進んでいます。時代に合った教育内容には期待が高まる反面、これまでと違うやり方に不安を覚える保護者の方も多いと思います。こうした不安を払しょくし、市民が一丸となって戸田市の教育改革を推進していくための1つの要素として、新しい学習方法の評価・検証について質問しました。

2.防災について
4月の熊本地震では、家屋の倒壊や震災後の環境が原因の「震災関連死」により多くの方が亡くなりました。それを見て私は「東日本大震災を教訓に、準備したのではなかったのか。どういうことなのか?」という疑問を禁じえませんでした。熊本の教訓を生かすことなく、戸田市においても同じ失敗を繰り返し、助かったはずの死者を出すならば、それは戸田市の責任です。熊本で明らかになった準備不足が戸田市においても見られることを指摘し、それへの対策を求める内容です。

3.自転車レーン整備について
今年度、市役所南通りの自転車レーン整備が予定されています。それはそれで良いのですが、整備の完了に伴い、車通りの激しい大通りを、2人乗り、3人乗りの「子乗せ自転車」も車道通行を強制されることになり、不安を感じる利用者の方も多いと思います。子乗せ自転車の歩道通行を可とすることや、自転車レーンの幅の確保など、安全な自転車通行を目指し議論を行いました。

4.駅前駐輪場について
市営の駅前駐輪場は、今年度から大きく変わりました。最大3倍の値上げには利用者の不満が大きいほか、2,3人乗りの子乗せ自転車を、朝は父親が駐輪し、帰りは母親が乗って帰るというような、複数名利用ができなくなりました。これにより、子乗せ自転車による保育所の送迎を父親、母親が分担する「送迎シェア」ができなくなり、お困りの方がたくさんいます。これまで通り「送迎シェア」利用ができるよう求める質問でしたが、残念ながら認められませんでした。

戸田市の方針により、多くの働く子育て世帯の方が困り、迷惑を受けています。子育て支援の観点でも、市民サービス向上の観点でも、公平性の観点でも、こうした改善は行わざるを得ないと思います。一般市民から見れば理解不能な「原理原則」にこだわることなく、早期の実施をするよう求めていきます。

議会だより原稿を下に掲載します。
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【吹き出し】「子育てのまち」の看板が泣きますよ

議員:朝、父が子どもを保育園まで送り、夕方、母が迎えに行く「送迎シェア」は、帰りの遅い父親が育児参加を行う1つの方法である。ところが、駅前駐輪場の制度変更により、4月から子乗せ自転車による送迎シェア利用ができなくなってしまった。これまで非常に多くの共働き家庭が、送迎シェア利用により子育てをしてきた。今後も認めて頂けないか。

市民生活部長:規則上、認められない。

議員:市の非論理的な方針が、ただでさえ大変な共働きの子育てに、余分な金銭的、時間的負担をかけている。

(その他の質問)

Q:子乗せ自転車の安全な通行は。歩道通行可にできないか。

A:自転車レーンの幅を確保し対応する。

Q:教育改革を推進すべき。新しく導入した指導方法の効果検証は。

A:指導方法に対する学力の伸びを測る調査を行う。教育施策に反映するとともに、結果はいち早く学校現場にフィードバックする。

Q:熊本地震の教訓を戸田市で生かすべき。

A:防災拠点の耐震性確保、企業との防災協定の見直し、住宅の耐震化に向けた働きかけや資金確保を行う。

小中一貫化が実現へ

6月議会において、教育委から戸田市における小中一貫校の設置について方針が示されました。具体的には、戸田東小・東中学校の建て替えを行い、平成33年度開校を目指し、施設整備と小中一貫カリキュラムの検討その他のハード面を一体的に検討していくという巨大プロジェクトになりそうです。日本でも過去最大の規模であり、実現すれば戸田市における教育改革の1つの到達点になるでしょう。その分、教育部局の負担も大きくなりそうですが、子ども思いで抜け目のない教育長が、必ず良いものを作ってくれると確信しています。

小中一貫化は、学力向上や「中1ギャップ」の解消に加え、規範意識の向上、自尊感情の高まり、教職員の児童生徒理解や指導方法改善意欲の高まり等意識面の好影響など、すでに取組を進めている市町村においては、ほぼ全ての市町村において成果が認められているとのこと。私サカイは議員になる前に山崎市議と、開智学園小中一貫校の視察を行い、その後、わが町における小中一貫化をはじめとする、教育改革の実現を目指して市議会議員を志しました。10年以上の活動を経て、遅ればせながら戸田市においても小中一貫校が実現に向けて動き出しました。今後はその内容を注視していきたいと思います。

財源逸失 ~3月議会【健康福祉委員会】~

以前に、福祉事業における国・県から市への補助金の「もらい漏れ」により、少なくとも1億円以上の財源逸失があったことを指摘しました。
http://www2.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=2644
(「1.補助金等の確保について」の中で指摘しています)
残念ながら、今回の記事も「補助金のもらい漏れ」による財源逸失がテーマです。

最近、学童保育に関する国の制度についてレクチャーを受ける機会があり、戸田市が受けられそうな補助金をピックアップして質問しました。

1.賃借料補助(学校敷地外の賃貸物件について、補助を行う)
・・・約300万円
2.送迎支援(児童が学校敷地外の学童保育へ移動する際に、地域の高齢者や主婦の活用を行った場合に補助を行う)
・・・約50万円
3.児童支援員等処遇改善(民間学童の賃金改善のため補助を行う)
・・・約160万円~290万円)

ところが、担当部局の答弁は「補助金の存在は知っていたが、応募はしていない」という、驚くべきものでした。
質疑の応酬の結果、次年度については応募の方向で検討いただけることになりましたが、今年度の「もらい漏れ」については取り返せません。

上記の3つは、民間学童に協力を求めている戸田市においては特に有用と思われます。
特に、指導員として雇っている職員の給料を安く抑えなくては運営していけない、職員の給料をもっと上げてあげたい、という声は多く聞きます。人件費に補充できる補助金が数十万円でも確保できたら、どんなに助かったことか!

それに対して、担当の「知っていたが」応募はしなかったという話は、あまりに冷たい態度です。
戸田市は民間の力を借りて、学童保育の充実を図っていく、という当面の方針がある。それにもかかわらず、民間学童の事業者からは、市の協力が得られない、という声を頂きます。

公立だろうと民間だろうと、学童保育において戸田市の子供たちが長い時間を過ごすことには変わりありません。
それならば、少しでもいい環境を提供し、遊びやその他の活動を通して成長の機会となるような場にしていくべきではないでしょうか。
そのために市当局には、民間学童とのパートナーシップの問題として、協力して良い学童保育を作り上げていく、少しでもいい話があればつないでいく、という態度が求められると思います。

本件については、健康福祉委の各委員の賛同が得られたため、山崎委員長の主導により、

「補助金の獲得に、もっと積極的に取り組んで頂きたい」

旨の意見のとりまとめを行い、担当部局の各位に口頭で伝達しました。

学童保育を視察【大田区】

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健康福祉委の委員会活動として、日帰り視察を実施。今回は委員会の年間テーマである学童保育の見学・調査を行いました。

学童保育は、放課後から帰宅するまで、小学生が毎日長い時間を過ごす場。人格形成において非常に大切な部分を担っています。現在の公立学童を改善する1つの方法として、民間委託により質の高い学童保育を行っている大田区の事例を検討することになりました。

大田区では、民間企業が校舎内の空き教室と特別教室(図書館や音楽室など)、校庭、体育館などのスペースを使用しての運営。月ぎめで申し込んだ生徒だけではなく、希望する全員が活動に参加できることになっています。活動内容は勉強、スポーツ、遊びなど多岐にわたっており、小学生の皆さんが元気に遊んでいます。委員の間からは、「戸田とだいぶ違うね」という声がでました。

写真はITを活用しての安全管理についてご説明頂いているところです。

学童保育に限らず、教育や医療などの分野は、民間委託になじまないようなイメージがありますが、それは分野によるわけです。民間のほうが良いサービスをずっと安く提供できる場合も多くあります。

戸田市の今後の行政改革においては、こうした分野の民間委託が大きなテーマになってくると思います。

リーフ(大手療育教室)を視察

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会派メンバーに声をかけ、全メンバーで発達障害児の大手教育機関である「リーフ」池袋校を視察&ヒアリング。

発達障害は、できる限り早期の介入・支援を行うことで大幅な改善が期待できる。そのため、支援を受けるハードルを下げることが大切だと考えられる。その方法を検討する過程で、今回の視察につながりました。

リーフでは、ABA(応用行動分析)をアレンジしたカリキュラムを低廉な価格で提供。
福祉分野の教育にはお金がかかるイメージがありますが、民間の手で安かろう悪かろうではなく、質の高いカリキュラムを大規模に実施する手法は大いに参考になると思いました。
今後、こうした民間企業と戸田市が提携していくことも、大いに考えていかなくてはならないでしょう。

それにつけても毎度思うのが、戸田の会・若手3名の質問力。これはという的確な内容を次々聞いていく。手前味噌で恐縮ですが、彼らの熱心さ、鋭さに改めて感心するばかりです。

ちなみに全員普段着なのは、利用者さんを驚かせないよう教室さんの方から要請を受けたためです。
めったに無い「逆ドレスコード」ですね。

6月議会報告【公立保育園の使用済みおむつ】

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先日、公立保育園について保護者の方から話をお聞きする機会がありました。
その際に初めて知ったのですが、戸田市の公立保育園(全8園)では、園児がうんちやおしっこをした後の使用済みの紙おむつを(園では廃棄処理せず)保護者が持ち帰るきまりになっているとのことでした。
私は以前、保育所を運営する会社に勤務していたことがありますが、使用済みの紙おむつは園で捨てるのが当たり前だと思っていたので、こうした実態を聞いて大変驚きました。
(サービス面、衛生面のどちらの面から見ても考えられないことでした)
経験された方なら分かると思いますが、使用済みのおむつはビニル袋に入れていてもニオイがもれてきます。夏場に半日もたったらかなりきつい。
保護者の中には、もう慣れてしまって「何とも思わない」という方もおられるようですが、バスや電車など公共交通機関で帰る方、帰りに買い物をされる方などは特に、匂いが漏れるのが気になるという方も多いようです。
不便なだけでなく、衛生面も大いに疑問です。
オムツをビニル袋に入れて縛る場合、相当厳格な手順を踏まなければ、糞便の一部はビニル袋の外側に付着します。
ノロウイルスなどは100個以下のウイルスでも感染します。極めて微量であっても、ビニル袋に付着した糞便が乾燥すれば、ウイルスが空中を漂い、鼻腔や口に入って感染します。
使用済みおむつの置き場所も大きな問題です。
戸田市の公立保育園では、できる限りトイレ内に置き場を作っているとのことですが、そのスペースが確保できない園では、保育スペース内の園児のロッカー内に置いているとのことでした。
国のガイドラインでは、「使用済みおむつはフタ付きの容器に廃棄する」「使用済みおむつを保育スペースに置かない」となっており、現状はいずれも守られていないことになります。
実際、この件で上級官庁にヒアリングを行った際には、戸田市の現状について驚きをもって受け止められると共に、「使用済みオムツの持ち帰りや、保育室で保管しているなどは、基準や指導以前の話」と、半ばあきれられてしまいました。
近年多くの新型ウイルスによる疾患が登場しています。
今後、ノロやロタよりも感染力も毒性も強いウイルスが登場すれば、現在のおむつ処分のやり方では、ひとたまりもなく深刻な集団感染を引き起こすと思われます。
――― * ――― * ――― * ―――
さらに、その他の保健・衛生面での運営内容についても調べたところ、ありました。
・園児への投薬。保護者からの依頼があっても、一部の例外を除いて、投薬を行っていない。医師の処方薬であっても不可。
・園児の歯磨き。食後の歯磨きは実施していない。保育士さんが歯磨きをしているのを見て、園児が「なぜ自分たちは歯磨きをしないの?」と質問する場面もあったそう。
これら3点(①おむつの園内処理、②園児への投薬、③園児の歯磨き)のような「保健・衛生サービス」は、多くの私立園では実施されています。
例えば、市内にある私立の認可園(全11園)にアンケートをとったところ、3つの「保健・衛生サービス」は、いずれも11園中9園が実施をしているとの回答がありました。
上記のような「保健・衛生サービス」を実施しない理由を、市側は様々挙げています。①おむつ持ち帰りは「使用済みオムツを置いておくスペースがない」、②園児への投薬は「万が一の間違いがあってはいけない」、③園児の歯磨きは「危険である」など。
一方で、私立園はそうしたハードルを工夫により乗り越え、安全を確保し、サービスを行っているわけです。
公立園は(少なくとも、)私立園のようなサービスを導入できないか検討すべきですし、もし公立園に民間並みのサービスを実施する能力が無いようなら、運営を民間に委託すべきだと考えます。
議会における、上記のような指摘に対する答弁は、「衛生管理は適正に行っているが、質問の点は公立園のサービスメニューの参考としたい」という内容のものでした。
国の衛生ガイドラインが守られていないという重大事態に対して、全く切迫感のない答弁に戸惑いすら感じました。
特に、おむつ処理の件に関しては、冬季下痢症の流行シーズンまでには対応して頂くべく働きかけていきたいと思います。
おむつ処理の件も、投薬や歯磨きの件も、いずれも園児の健康に影響する保健・衛生分野の問題です。市当局の対応を求めていくつもりです。

こんな活動やっています①【教育問題】

「3学期制→2学期制」変更の検証をしました。
市内小学校での2学期制導入から丸3年。現状を次のように捉えています。
ポイント①:2学期制導入で、授業時間増などの大きな効果が確認できた。
ポイント②:2学期制の実施を軌道に乗せるには、更なる改善が必要ではないか。
――― * ――― * ――― * ―――
全国的に「2学期制」の学校が増えています。今までは「3学期制」。「4月から1学期が始まって、7月に夏休み。9月から2学期で、年末年始は冬休み。1~3月の短い3学期が終わると、進学か卒業」というのが、明治から100年以上続いてきた、全国的な定番でした。
昨今、授業時間を増やす目的で【注1】秋を境に前期と後期に分ける「2学期制」に変更する学校がでてきました。現在は、公立の小学校で4668校(21.8%)、中学校で2284校(23%)と公立小中学校の5校に1校は2学期制になりました【注2】。導入で大きな成果を上げる自治体(所沢市、鶴ヶ島市など多数)がある一方、せっかく導入したのに保護者の理解が得られず、廃止に追い込まれる自治体(あきる野市、太田市など)もでてきています。
(【注1】2学期制にすると成績をつける回数が1回減るため、テストの実施や通知表作成などに要する時間(10時間程度)を授業に回すことができます。【注2】読売新聞調べ。)
戸田市においては、H19年に3小学校で試行開始、21年には市内の全12小学校で導入が完了。中学校については、現在のところ導入の予定はありません。
導入の結果、授業時数が10時間以上増え、「補充授業や総合学習などの時間ができた」「(特に今年は)インフルエンザ流行による学級閉鎖があったが、対応しやすかった」など着実に効果が出ているようです。
一方、導入に際しては当初から「(保護者や教育現場に対し)説明不足なのではないか」との意見がありました。そこで今回、下記の①、②を実施しました。
①保護者や教職員の方々とディスカッションを実施。
②2学期制の先行自治体(石狩市、所沢市、鶴ヶ島市)、廃止自治体(あきる野市、太田市)の調査(担当者ヒアリング、資料検索)
その結果、下記①~④のような論点があると考えられたため、3月議会において一般質問を行いました。
①夏休み・冬休みの前に通知票を出せないか
・大部分の保護者が要望。「振り返りや、休み中の課題整理などに活用したい」。
・他市では簡便な成績表(「中間成績表」)を出すことで、要望に応えている。
【教育委答弁】
・現在の内容で対応(=「中間成績表」は考えていない)。
・教職員は現状、非常に多忙であり、これ以上の作業を増やすことは難しい。
②夏休み・冬休みの前の3者面談の充実
・休み中の課題整理などが目的。
・2学期制導入に伴い実施したところ、保護者には好評。
・一方で、先生によっては雑談で終わってしまうケースも。
【教育委答弁】
・面談の基本内容は教職員に指導している。
・教職員の資質向上に努める。
③中学校での導入
・小学校においては、2学期制により10時間以上の授業時数が確保できた→効果が確認できたのだから中学校でも導入すべきではないか。
・全国的にも、小学校よりも中学校のほうが、導入割合は高い。
【教育委答弁】
・検討したい。
・高校受験用の成績交付時期の問題がある。
④保護者の意見をくみ上げ、それに応えてほしい
保護者全員を対象としたアンケートを実施し、保護者の意見や対応状況を透明化できないか。
【教育委答弁】
保護者会での意見の収集で対応する。
――― * ――― * ――― * ―――
私は、2学期制を軌道にのせることが、学力向上策の前提になると考えます。
そのためには、長年なじんできた制度を変更するのですから、保護者とのコミュニケーション(説明や要望の組み上げ、対応状況の透明化など)が不可欠。実際、2学期制を成功させている自治体では、分かりやすい説明と保護者からの意見の収集を徹底的に行っています。
この点で、戸田市の教育委員会の対応には改善の余地があると感じました。例えば、上記「①夏休み・冬休みの前に通知票を出せないか」については、現場の先生方の作業量の問題でどう工夫しても実現できない、ということもありえます。しかしながら、そうした説明がなされた形跡はありません。説明がなければ保護者は「自分たちの意見が無視されている」と感じてしまいます。2学期制への理解や協力は得られなくなるでしょう。
今後もひき続き、2学期制の検証と公教育の改善に取り組んでいきます。保護者の皆さんからのご意見をぜひ、お待ちしています。

【9/15(火)文教建設委員会 2日目】

9:00- 会派会議
10:00-17:00 文教建設委員会
9月議会の7日目。文教建設委は2日目。
今日は移転、建て替え予定の給食センターについての説明がありました。
各委員が、建設予算を抑え、より良い施設にするためのいろいろなアイデアを出しました。
その中でも注目点は、「屋上緑化」や「屋上ソーラーパネル設置」など。
環境対策やエネルギーコストの削減を行ったほうがいいのは当たり前のこと。
しかしながら、環境配慮のためなら何でもやるべき、というわけではありません。
大事な税金を投入するわけですから、それに見合った効果が保障される対策だけを行うべきである、逆にいえば「いいことだから」と無制限に税金を投入していい時代は終わったと考えます。
今日の説明では、「給食センター屋上に緑地を設けるのは、設計上も衛生上も良くない。メンテナンスのコストもかかる」とのことでした。
それでも、県・市の基準で「敷地の10%以上の緑地を設ける」決まりがあるため、200万円の費用をかけて屋上緑地を設置するとのこと。
「基準をクリアする」のが主目的の緑地なので、完成模型(案)でもずいぶんと収まりが悪いように見えました。
決まりは守りつつも、なんとか工夫し、屋上緑地以外の方法を考えたいところですね。