ちょっとブレイク3【秘密兵器と自粛の件】

埼玉県議選は、まさに花粉のシーズン。
今年の花粉はいつもの10倍とかで、花粉症の私には苦しい時期でしたが、まさか「花粉がひどいからお休み」というわけにもいかず、お聞き苦しい鼻声での街頭活動となりました。
そんな私に心強い味方が♪
それは…
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鼻栓!
メーカーによれば「フィルターが不織布でできており、細い糸状のパーツは鼻毛の役割を果たす」だそうです…
よもやこんなグッズのお世話になろうとは!(泣)
もう1点、以前の記事の中で、
今度の県議選は震災の影響で、「県選管(選挙管理委員会=選挙を行う部局)が選挙啓発を“自粛”している」という、真偽不明の話がありました。
(なかしま議員によれば「真」、市選管によれば「偽」とのことでした)
(ご参考:選挙に行こう会②【キャンペーン実施のいきさつ】
それについて、後日裏付けの記事を発見。2011年4月17日の東京新聞(朝刊)です。
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県議選投票率は全国最低 「汚名返上」なるか
統一地方選後半戦の行田、北本市長選と十九の市議選は十七日、告示される。東日本大震災と福島第一原発事故を受け選挙運動の自粛ムードが広がった前半戦は、県議選の投票率が過去最低の39・54%で、四十一道府県議選の中で唯一30%台というワースト。県選管は「都内に通勤する“埼玉都民”は地元選挙に関心が薄い」と言うが、啓発事業の一部を自粛していたことが判明。上田清司知事は会見で「啓発が選管の仕事なのに、存在意義が問われる」と苦言を呈した。
(以下略)
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選挙啓発活動、つまり選挙の実施を宣伝し、投票率アップを図る活動を「自粛する」という、意味不明なことが行われていたことが判明しました。
県選管が機能不全に陥っている中で、それに代わって選挙啓発の役割を果たすことができたことを誇らしく思います。
国や県をあてにせず、自分たちの地域で本当に必要なことを自分たちの力でやる。
これができれば地方分権が進み、わが国の再生も促されるでしょう。

選挙に行こう会⑧【メディアからの取材】

本キャンペーンが、早速記事になりました。
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掲載されたのは、日本経済新聞社の雑誌「日経グローカル」2011年5月2日号。
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目立つ場所(巻末コラム)に、大きく取り上げて頂きました。
「現場から」というコーナーに「国民運動で投票率アップ・それが議会改革の第一歩」という見出しで記事になっています。記事の内容は、投票率向上キャンペーンの方法や効果、今後の活動などです。
「日経グローカル」は、一般にはあまり知られていませんが、地方議員を始めとする自治体関係者の間では非常に有名な雑誌です。
自分がいつも読んでる雑誌に取り上げられ感激!励みになりました。
その他にも新聞、雑誌の取材がありましたので、そのうち記事になるかもしれません。

選挙に行こう会⑦【キャンペーンの効果】

今回の記事では、投票率向上キャンペーンの効果を検証したいと思います。
今回のキャンペーンによる効果:
埼玉県全域の平均投票率(H19)43.7% ⇒ 今回39.5%(4.2%ダウン)
戸田市全域の平均投票率(H19)39.9% ⇒ 今回40.5%(0.6%アップ)
芦原小地区の平均投票率(H19)28.7% ⇒ 今回35.1%(6.4%アップ)
差し引きすると、戸田市全域で4.8%、エリアによっては最大10.6%の投票率押し上げ効果(推定)。
※ 芦原小地区は集中キャンペーン実施エリア。
一方、私が知る限り最も過激で、最も有名な投票率向上キャンペーン(1969年・松戸市;選挙に行こう会①【投票率向上キャンペーンについて】参照):前回比1.7%アップ。
全ての投票率向上キャンペーンを調べたわけではありませんが、
投票率向上キャンペーンの効果としては、おそらく日本新記録ではないかと思います。
(現在、専門家に検証をお願いしています)

選挙に行こう会⑥【2つの大勝利】

今回の県議選で私は、市議会議員の中で唯一、菅原文仁さんを支持。選挙活動にも参加するつもりだったのですが、投票率向上キャンペーンに没頭したため、あまり手伝えませんでした。
仕方ないこととはいえ、少々心残りでした。
さて、いよいよ4月10日。投票日当日です。
この日は朝から菅原事務所へ行き、選管からリアルタイムで発表される投票率をにらみながら過ごしました。午前中はずっと、前回の投票率より数%低い水準で推移。
いてもたってもいられなくなり、昼過ぎから啓発活動を実施。知人にもお願いし、市内3駅で「本日は投票日です」の呼びかけを、投票終了時間の8時ぎりぎりまで実施しました。
さて、開票です。私は開票立会人(開票会場で、不正がないかチェックをする役割)でしたので、市役所の開票会場で待機。その間も、投票率がどうなったのか気が気じゃありませんでした。
そこへ顔見知りの選管職員の方が現れ、最終的な投票率が40.48%だったというのを聞き、思わず「よしっ!」と声を上げました。目標は、「県全体の投票率ダウン幅を下回る数値に抑える」、つまり数値にすれば投票率35.7%でしたので、望外の成果です。
※ (前回投票率39.9%)-(今回の県平均投票率ダウン4.2%)=35.7%
そして、開票の結果は菅原さんの大差での当選。
票数16350票は、2位の8170票の2倍以上という、歴史的大勝でした。
組織なし、利権なし、政党なし、支持する市議は酒井だけ。どうみても一番不利な条件での大勝利。今までの「当選の方程式」とは大きく異なる、一般住民の支持を集めての当選です。
また、投票率向上キャンペーンも空前の成果でした。
戸田市全体で5%、集中キャンペーンを実施した投票区では11%の投票率押し上げ効果。私の知る限り、これだけの効果がでたキャンペーンはありません。
今まで投票に行っていなかった方が投票するきっかけ、有権者の政治意識を変革するきっかけになった可能性があります。
菅原さんと酒井、お互いの活動が相乗効果を出しての結果です。
一つの仕事をやり終えた充実感と、すぐにまた次の仕事が始まる緊張を感じたのでした。