以前に、福祉事業における国・県から市への補助金の「もらい漏れ」により、少なくとも1億円以上の財源逸失があったことを指摘しました。
http://www2.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=2644
(「1.補助金等の確保について」の中で指摘しています)
残念ながら、今回の記事も「補助金のもらい漏れ」による財源逸失がテーマです。
最近、学童保育に関する国の制度についてレクチャーを受ける機会があり、戸田市が受けられそうな補助金をピックアップして質問しました。
1.賃借料補助(学校敷地外の賃貸物件について、補助を行う)
・・・約300万円
2.送迎支援(児童が学校敷地外の学童保育へ移動する際に、地域の高齢者や主婦の活用を行った場合に補助を行う)
・・・約50万円
3.児童支援員等処遇改善(民間学童の賃金改善のため補助を行う)
・・・約160万円~290万円)
ところが、担当部局の答弁は「補助金の存在は知っていたが、応募はしていない」という、驚くべきものでした。
質疑の応酬の結果、次年度については応募の方向で検討いただけることになりましたが、今年度の「もらい漏れ」については取り返せません。
上記の3つは、民間学童に協力を求めている戸田市においては特に有用と思われます。
特に、指導員として雇っている職員の給料を安く抑えなくては運営していけない、職員の給料をもっと上げてあげたい、という声は多く聞きます。人件費に補充できる補助金が数十万円でも確保できたら、どんなに助かったことか!
それに対して、担当の「知っていたが」応募はしなかったという話は、あまりに冷たい態度です。
戸田市は民間の力を借りて、学童保育の充実を図っていく、という当面の方針がある。それにもかかわらず、民間学童の事業者からは、市の協力が得られない、という声を頂きます。
公立だろうと民間だろうと、学童保育において戸田市の子供たちが長い時間を過ごすことには変わりありません。
それならば、少しでもいい環境を提供し、遊びやその他の活動を通して成長の機会となるような場にしていくべきではないでしょうか。
そのために市当局には、民間学童とのパートナーシップの問題として、協力して良い学童保育を作り上げていく、少しでもいい話があればつないでいく、という態度が求められると思います。
本件については、健康福祉委の各委員の賛同が得られたため、山崎委員長の主導により、
「補助金の獲得に、もっと積極的に取り組んで頂きたい」
旨の意見のとりまとめを行い、担当部局の各位に口頭で伝達しました。