先週末(6/22)、6月議会が閉会しました。
今議会も一般質問を行いました。
1.駅前の灰皿について――分煙を進めてはどうか。
2.外郭団体、その他団体について
(1)国際交流協会のガバナンスや基本財産等について。
(2)外郭団体のガバナンスや基本財産等について。
3.公立保育園について――利用者の視点でサービス改善を行ってはどうか。
4.各種手続の簡略化について
(1)平成22年第1回定例会での質問以降の改善状況について。
(2)特に保育園入園手続について。
(3)今後の改善について。
5.自殺対策について――現状認識と今後の対応について。
今回から持ち時間40分(これまでは35分)と5分延びたのですが、重いテーマを中心に5問と内容が多く、持ち時間を目一杯使って残り1秒までの質問となりました。
速報として、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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「外郭団体」
議員:外郭団体の運営に不備がある。例えば国際交流協会は規約どおりの運営がなされておらず、また2億円以上の基金は、もとは市民の税金でありながら、現在は協会のものとなってしまっている。こうした内部統制の是正や基金の有効活用(または市への返還)を求めるべきではないか。
市民生活部長:国際交流協会は戸田市とは別団体。それらの問題に市として関知はしない。
議員:協会は厳密な意味で市の支配下にある団体ではないが、その原資は市から出ており、また事業は市の国際交流事業として、市民に直接影響する。市の担当者として、関心が薄いのは無責任である。
「公立保育園の使用済みおむつ」
議員:戸田市の公立保育園では、うんちやおしっこが付いた使用済みの紙おむつを保護者が持ち帰る規則になっている(私立園の大多数は園で処理)。不便である上、衛生管理上も国のガイドラインに沿わない状態が放置されており危険である。園での処分に切り替えるとともに、病原性大腸菌やノロ・ロタウイルスなど病原体の感染予防を再検証願いたい。
ノロ・ロタウイルスの症状
こども青少年部長:公立園には公立園の良さがある。質問の点は公立園のサービスメニューの参考としたい。
2012年6月
税金のムダ一掃④「議員特権の廃止」その2
削減できると思える費用はまだあります。「その1」に続き紹介します。
④海外派遣
毎年1回、戸田市議会から海外の友好都市に議員が派遣されており、事実上、4年間の任期中に1度、中国やオーストラリアの友好都市に派遣がなされています。いくら友好親善のためとはいえ、議員全員が訪問する必要があるのかどうかは議論の分かれるところであり、議員の間からも「議長らの代表派遣で十分」とする意見も出ています。
また、派遣費用は1人当たり50万円程度が計上されていますが、昨今の海外旅行費用の劇的な値下がりを考えれば過剰にも思えます(ちなみに、もし私が同様のコースで個人旅行をするならば、予算は10万円程度を想定します)。
海外派遣については、反対の意見を表明する議員もおり、私の他数名が参加を見合わせています。
⑤報酬、期末手当
市議会議員としての議員報酬、期末手当の金額が妥当であるかどうかについては、戸田市議会においても常に議論になるポイントです。
この件では、金額そのものについても議論が必要ですが、議員自身が報酬その他の待遇を決める構造自体が問題であると思われます。
例えば、報酬や待遇などを客観的に判断する外部委員会を設置して金額を決定するなど、報酬額決定の過程自体を変えるべきであると考えます。
税金のムダ一掃④「議員特権の廃止」その1
昨今、「増税の前に、やるべきことがある」というフレーズをよく聞きますが、まさにその通り。
まずは議員が自分自身のムダを削らなくては、納税者に負担を求めることはできません。
議員の主要な仕事の1つは「税金のムダな使い方をチェックする」ことですが、自分自身のムダを無くすことができない議員が、人のムダをやめさせようとしても無理だと思います。
これまでに私は、議会における質問や、(会派における意見集約を通して)議会運営委員会での意見表明などの手段で、下記のようなコスト削減を訴えてきました。
①費用弁償
議会や委員会、視察などの出席の際、「費用弁償」つまり交通費などとして1回あたり3,000円が支払われています。
しかし、戸田市内の移動で、交通費が3,000円もかかることがあるでしょうか?
多くの議員がマイカー出勤。その場合、交通費はガソリン代のみですから数十円程度。
私のように自転車出勤ならば交通費は0円。
つまり実際には使われていない経費であり、支給は不要であると思われます。
②表彰(市表彰、市議会議長会表彰)
戸田市表彰制度では「市議会議員として8年以上在籍した者」、また市議会議長会(全国市議会の連合組織)などの団体も永年勤続を表彰し、賞状や記念品を贈呈しています。
しかし、こうした費用も元々は私たちの払った税金です。自分たちのことを自分たちで表彰する費用を税金から支出するというのは、納税者の納得を得づらい話ではないかと危惧します。
また、税のムダとは直接、関係ありませんが、多選(同じ人が長年にわたり、何度も当選すること)に対する抵抗が強い昨今、それを表彰する妥当性についても疑問です。
③競艇議会・衛生センター議会報酬
戸田市の議会=戸田市議会とは別に、戸田競艇組合(戸田、川口、蕨の3市が共同で設置)と蕨戸田衛生センター(戸田、蕨の2市が共同で設置)の2つはそれぞれ独自に議会を持っており、管理・運営の決定を行っています。
戸田市議会議員は毎年、戸田競艇組合議会と蕨戸田衛生センター議会のいずれかの議員を兼職しますが、そのどちらについても毎月の報酬と年2回のボーナスが支払われています。
しかしながら、議会が開催されるのは年間4,5日程度。議会日程のない月も報酬は支払われます。
競艇議会・衛生センター議会のいずれについても、全国や県内の事例と比較して戸田市の報酬額が非常に高額でもあり、是正が求められると考えます。
(「その2」へ続く)