昨今、「増税の前に、やるべきことがある」というフレーズをよく聞きますが、まさにその通り。
まずは議員が自分自身のムダを削らなくては、納税者に負担を求めることはできません。
議員の主要な仕事の1つは「税金のムダな使い方をチェックする」ことですが、自分自身のムダを無くすことができない議員が、人のムダをやめさせようとしても無理だと思います。
これまでに私は、議会における質問や、(会派における意見集約を通して)議会運営委員会での意見表明などの手段で、下記のようなコスト削減を訴えてきました。
①費用弁償
議会や委員会、視察などの出席の際、「費用弁償」つまり交通費などとして1回あたり3,000円が支払われています。
しかし、戸田市内の移動で、交通費が3,000円もかかることがあるでしょうか?
多くの議員がマイカー出勤。その場合、交通費はガソリン代のみですから数十円程度。
私のように自転車出勤ならば交通費は0円。
つまり実際には使われていない経費であり、支給は不要であると思われます。
②表彰(市表彰、市議会議長会表彰)
戸田市表彰制度では「市議会議員として8年以上在籍した者」、また市議会議長会(全国市議会の連合組織)などの団体も永年勤続を表彰し、賞状や記念品を贈呈しています。
しかし、こうした費用も元々は私たちの払った税金です。自分たちのことを自分たちで表彰する費用を税金から支出するというのは、納税者の納得を得づらい話ではないかと危惧します。
また、税のムダとは直接、関係ありませんが、多選(同じ人が長年にわたり、何度も当選すること)に対する抵抗が強い昨今、それを表彰する妥当性についても疑問です。
③競艇議会・衛生センター議会報酬
戸田市の議会=戸田市議会とは別に、戸田競艇組合(戸田、川口、蕨の3市が共同で設置)と蕨戸田衛生センター(戸田、蕨の2市が共同で設置)の2つはそれぞれ独自に議会を持っており、管理・運営の決定を行っています。
戸田市議会議員は毎年、戸田競艇組合議会と蕨戸田衛生センター議会のいずれかの議員を兼職しますが、そのどちらについても毎月の報酬と年2回のボーナスが支払われています。
しかしながら、議会が開催されるのは年間4,5日程度。議会日程のない月も報酬は支払われます。
競艇議会・衛生センター議会のいずれについても、全国や県内の事例と比較して戸田市の報酬額が非常に高額でもあり、是正が求められると考えます。
(「その2」へ続く)