昨日投開票の東京都知事選は、小池百合子氏が当選。大組織からの厳しい締め付けを受けながらの大差勝利は、選挙終盤になっても一部新聞の「小池・増田が接戦」という不可解な世論調査も発表される中で、最終的には大組織の全面支援を受けた増田候補を大きく突き放しての「地すべり的勝利」となり、有権者の多くが主体的に小池氏を選んだ構図が見て取れる。近年まれにみる爽快な勝利と感じました。安倍政権下で存在感の薄れる一方だった保守改革派による反攻のきっかけにできるか。
この選挙では、都議会の利権政治への対応が最大の争点になりました。利権政治は都道府県議会が一番ひどいという評判であり、中でも都議会を頂点とする東京都は最悪、などという話も聞きます。都内各区市町村、近隣各県、特に埼玉県議会には、今回の選挙結果が波及してくるのを恐れる現職議員も多いはず。今回の選挙結果、今後の都政改革のゆくえは、戸田市にも影響します。その風をとらえ、風を起こしていきたいと思います。
さて今回、有権者は改革を断行し、ウミを出し尽くすことを選択したことになります。正常な都政運営を取り戻すには欠かせない作業ですが、都政改革は非常に困難なものになるはず。早くも夕刊紙には「小池百合子氏 対立する「都議会のドン」から返り討ちに遭うのは必至」などという見出しも踊っています。
有権者もマスコミも、多少の混乱は目をつぶり、改革が看板だけのものになっていないか、だれが改革の足を引っ張っているか…改革のゆくえをよく見定めてほしいと切に願います。