選挙に行こう会②【キャンペーン実施のいきさつ】

埼玉県議選・公示直前の3月31日早朝、私は戸田公園駅で「たすけあい戸田」の広報活動をしていました。その際に、同じく駅で活動をされていた中島浩一県議と立ち話をし、「今度の県議選は、選管(選挙管理委員会;選挙を行う部局)が選挙啓発を“自粛”している」という話を聞きました。
選挙前になるといつも、駅の改札を出て両側の階段わきには大きな横断幕が張られます。
県議の指摘通り、今回は何も張られていません。
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いつもは写真のワク内の位置に横断幕が張られます。
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その代わりに、駅の外の目立たないところ(駅前行政センター通路)に小さな横断幕が張られています。
事情を確認するため、すぐに選管に行き、ヒアリングを行いました。
まず、横断幕の件は当初、「目立つ場所に変えた」という回答でしたが、上記の写真を見ればわかる通り、これまでと比べて段違いに目立たない場所です。
その旨、指摘したところ、今度は「“震災を受けての自粛”というわけではなく、県や市の選挙啓発予算が減らされたための対応」との回答を受けました。
「なんてことだ・・・」
ただでさえ震災の自粛ムードの中、投票率が大幅に下がると言われています。この上さらに選挙啓発まで簡素化してしまえば、取り返しのつかないこと(=記録的な低投票率)になると直感しました。
いい町を作るには、私たち市民が自分の町の出来事に関心を持つことが最低条件です。投票に行けば、いやでも「地元でどのようなことが課題になっているか」ということを考えます。つまり、投票は「自分が住んでいる地域のことに関心が高まる重要なイベント」であるわけです。
逆に、棄権者が増えれば、その方たちは自分の町への関心を、ますます無くしてしまうでしょう。
私は以前、議会においても同様の趣旨の発言をしています。
ご参考:平成22年9月定例会【投票率と地元への関心向上】
「県・市が震災の影響で選挙啓発を自粛しているのか、それとも予算縮減の影響なのか、または何か特定の意図があってのことなのか…そんなことはどうでもいい。このまま棄権者が多数となることだけは避けなくてはならない」。強い危機感を持った私は、その場で自分独自の投票率向上キャンペーンの実施を決定し、即座に行動を開始しました。