教育委員の構成について

戸田市民で小学生の子供さんをお持ちの方からのご意見。「戸田市教育委の委員構成は、校長・教頭出身者が多い。教育委と現場の発想が似通っており、また身内に甘い組織になっていると感じる」とのこと。
そんなものかなと思い、早速、近隣自治体をランダムに調べてみました。
 
戸田市(5名、教育長含む):校長出身者2、教育研究者1、経済界1、保護者1(男性4、女性1)
さいたま市(6名):校長出身者2、教育研究者0、経済界1、保護者1、医師1、スポーツ指導者1(男性3、女性3)
蕨市(5名):校長出身者1、教育研究者1、経済界0、保護者2、医師0、スポーツ指導者0(男性2、女性3)
東京都(5名):校長出身者0、教育研究者1、経済界0、保護者0、医師1、スポーツ指導者1、役人2
(男性3、女性2)
 
特筆すべき点として、電話調査を行ったさいたま市、蕨市では男女比を強く意識して委員を選任しているというコメントがありました。特に蕨市においては、保護者委員の割合を増やし、時代に合わせて多様性を意識しているなど評価できると思います。
さいたま市においては、保護者枠の1名についても研究者を任命しており、保護者でありながら専門的見地からの発言を行うことができるよう意識しているようです。
 
調査した中で戸田市の校長出身者は最多。また戸田市は伝統的に女性が少なく、現在も5名中1名となっています。「ガバナンス」「多様性確保」双方の観点から課題が無いか、更なる検証が必要ではと思います。
皆様からもぜひご意見を頂きたいと思います。
 
先進的な自治体である大阪府箕面市では、委員の大半を保護者代表にしています。素晴らしい取り組みですね。
箕面市は学識経験者の委員2名と公募委員4名の6人の委員構成。「教育委員会が“保護者等が中心となる委員構成”となることから、今後、小学校、中学校、幼稚園、保育所等へ委員が頻繁に出向き、授業観察や保護者等との意見交換を行い、より当事者目線で学校等への助言・指導を行うとともに、時代に即した教育方針や施策・事業の構築をめざします。」