私が戸田を生活・仕事の拠点にしてから7年が経ちます。
もとは市外から引っ越してきた「新住民」でありながら、戸田に溶け込むことができた地元民でもあり、両方の立場の人間になりつつあると感じています。
私は戸田という街が大好きで、今後もずっと住んでいたいと思っておりますが、永住する、一生住み続けると思うには、まだ何か足りないものがあると感じています。
例えば教育環境。東京の私立校よりも、市内の公立小・公立中のほうがずっとずっといい!と思えるようにできないものでしょうか?次に、安心・安全。子どもができたとき、親を引き取ったとき、自分自身が年をとったとき、、、などを考えると、直接生命に関わりがあるだけに、備えはしっかりしていてほしい。快適な高齢者施設の十分な整備や、急病への備え、保育の充実など、自治体としてまだまだ改善すべきところがあるのではないでしょうか?
ところが現在は、それどころの状況ではなく、経済を中心に先が見えない危機的状況に突入しました。企業の倒産や失業が社会不安を引き起こしています。大不況の今後数年間は、ますます手厚い福祉や、市民の経済的負担を軽減する措置が求められるはずです。地方行政の役割はもっと大きなものになるでしょう。
私は国をあてにせず市でできること、特に生活実態に即した救済措置を講じ、市民の生活を守ることに真摯に取り組んでゆかねばならないと感じております。また、出費をおさえて財政を整える。そして嵐が去った後には「みんなが大好きな街を作る」という、夢のあるビジョンを描く。これが私の仕事だと考えています。
後になって、「あの時にあの人が出てきてくれて良かったなあ」と思っていただける働きができるよう、努力邁進していきたいと思っております。戸田市を日本の誰もがうらやむ場所にする。それが私の“野望”です。誰もがうらやむ街。住んでいるだけで心躍る街。そんな未来の戸田を作りたいと思います。
酒井郁郎