開封展~友好都市の中国・開封市の展覧会、今週末です~

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今週末の12/19(金)~21(日)、戸田市文化会館で、中国・開封市との友好都市締結30周年を記念し、展覧会が開かれます。

 

本展覧会の開催と、中国・開封市との交流のあり方については、10月の友好交流委(市議や市民代表を委員とする。酒井も委員の1人。)において緊迫した激論が交わされました。

 

まず、私が「日中関係が悪化した現状においても、両市の友情はこれまでどおりであることを確認しておくのが肝心。現状、代表団の相互派遣という形が無理であっても、何らかの交流事業(開封展)を行うことには大きな意義がある」と口火を切りました。

 

次に、委員2名から、「(開封展は)こちらからお願いして実施するような事業ではない」「友好関係の継続についても、再検討を視野に入れては」という趣旨の発言があいついでありました。

 

さらに、別の委員2名から、「(両市の立場はそれぞれだが、)歩み寄りも大事」「(対立を続けるのは)売り言葉に買い言葉となってしまう」旨の発言がありました。

 

これらの発言を受け、市長が開封展の開催「実施」を裁定し、全委員が同意。開催が決定しました。

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草の根交流の一番の意義は、隣国への理解や結びつきを作っていくこと、それにより国どうしの関係が悪化した際も決定的な衝突を避けるためのものだと考えます。

日中関係が悪化している今こそ、これまでの交流事業の真価が問われていると言えるでしょう。逆に、いま交流をやめてしまうならば、30年間の交流は全て税金のムダだったということです。

 

友好都市との交流は必ずしも実のあるものとは言えない部分もあります。見直しも必要でしょう。しかし今は、あえてこれまで通りの交流を淡々と続けるべき時期です。

 

その意味では、両市において、交流30周年の記念式典を行えれば一番でしたが、せめて今回の開封展が開催できることを喜びたい。

そしてまた、これをきっかけに交流事業の再検証を行い、長期的な視点でお互いにとって価値のある関係を目指していきたいと思います。

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この写真は11/1放送のJCN埼玉「健康教育を通じ、日本と中国が交流」と題した、川口市における交流事業のニュース。このご時世でも、親しく交流を行う自治体もあるのです。