1月28日、埼玉県八潮市の交差点において大規模な陥没事故が発生し、トラック1台が転落しました。現在、救助作業が続けられています(写真はイメージです)
今回、市民の方からの情報提供により、専門家へのヒアリングを行い戸田市の状況について調査しました。
道路陥没事故の防止について
・下水管の損傷その他の原因により、土砂が流出することで発生する
・道路陥没事故の予防には、路面にレーダーを照射する「非破壊検査」が有効
・検査技術を持つ企業は限られており、技術力に大きな差がある
埼玉県八潮市の交差点について
・埼玉県は2020年に非破壊検査を行い「異常なし」とされている
・しかし、4~5年の間にこれだけ大きな陥没につながるとは考えづらい
・業者選定は入札方式(金額のみで選定)。技術力に問題のある企業が検査を受注した可能性がある
戸田市について
・2019年に非破壊検査を実施。市道の幹線道路52km、発注額は約1000万円
・業者選定は入札方式(金額のみで選定)
・技術力については選定基準としていない
戸田市の課題について
・技術力を選定基準に入れた選定にするべき
・例えば、「プロポーザル方式」や「テスト方式(調査対象区間の10%程度を実際に調査させ、検出率を見る)」など
企業の技術力の違いによる、空洞の検出率の違いについては、以前に国会議員の河野太郎氏がブログに詳述しています。熊本地震後の調査で大問題になったことがあったようです。
https://www.taro.org/2017/07/被災地を食い物にする奴ら.php
戸田市においても道路陥没は人ごとではありません。実際に戸田市でも水道管の破損が起こったばかりです。単に調査をするのみならず、空洞検出率の高い企業をしっかりと選び、調査を行わなくては、大きな金額を投じても意味をなしません。
また、当然ながら、財源を確保し、老朽化した水道管、下水管の更新を進めることも大事であると思われます。