最近読んだ本

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「最強国家ニッポンの設計図」大前研一
大前さんは、経営コンサルタントにして政治思想家。
彼の書いたものは、高校時代から読んでます。ビジネスマンなのに怖そうな外見と相まってあこがれました。
また、私が以前に勤務していた会社の社長をしていたことがあります。
本の中身は、「日本は無駄と不公平が多すぎる。税制、年金の簡素化、地方分権、産業振興などを通して、豊かで安全な国を作るべきだ」という趣旨でした。
共感した点:
現在は、金銭的(税金)、また生活面での非効率が多すぎる。
生活面での非効率というのは、例えば役所の手続きが面倒だとか、気軽に預けられる保育所がないとか。
面倒を強いられるというのは、労働の形で税を納めているのと変わりがない。
金銭面や生活面での負担が軽くなれば、その分自分の好きなことに使える時間、お金が多くなる。
子どもと遊んだり、勉強したりする時間が増えれば、間違いなく金銭面も人生も、豊かになるだろう。
、、、などということを考えました。
共感できなかった点:
①年金の運用について。
「有力ファンドマネージャーに任せるなど、アクティブな運用をふやすべき」との意見だったが、生き馬の目を抜く彼らのマネージメントをだれがやるのか。
また、10兆円とか50兆円とかの規模の運用を、効果的に行える投資先があるのか。
よほどうまくやらない限り、証券会社やヘッジファンドの上客(カモ)になりそうである。
②食糧安保について。
「外国の農地を購入し、安価に食糧を確保せよ」という意見だったが、国内にある程度の農地は確保しておきたい。
金融や動乱による輸入ストップは、近々起こりうる。
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全体としては、日本がこんなふうになれたらどんなにか良いだろう、と思える内容でした。
今の日本には希望が無い。絶望感すら漂っている。それは、「どうせ変わらない」というやり場のない閉そく感が、大きな原因じゃないでしょうか?
新しい日本のあるべき姿をはっきりと示し、それへの現実的な道筋を示した点がすばらしい。
今の国会議員に欠けていることですね。
わが国が行き詰ってるというのは、だれもが感じることだと思います。
それでも、問題点も処方箋もはっきりしている、つまり「どうにもならない」という状態になるまでにはまだ余裕がある、というのは明るい材料だと受け止めました。
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【おしらせ:庁舎の耐震化について】
議会事務局より、来週末に「全員協議会」を実施する旨、通知がありました。
この場において執行部から、新しい資料が出ると思われます。
アンケートを実施する旨、お知らせしましたが、全員協議会で資料を確認後、必要があれば実施させて頂くようにしたいと思います。