鹿児島県阿久根市の出直し選挙で、現職市長が落選。市長の交代劇が起こりました。
落選した竹原氏の講演を何度か聞きに行ったことがありますが、合理的で何事にも動じない、きっぱりとした方という印象を持ちました。
阿久根市は、職員の平均給与(700万円強)が一般市民の平均給与(200万円弱)の3倍以上。これ1つ見ても、古い行政風土のどうにもならない自治体であることが分かります。
そんな最悪の状態にある自治体で、竹原氏が勇気を持って行った改革への取り組みが、手法の点で非難されてしまったことが残念です。
結局、自治体を変えることはできないのか。改革気運の後退が懸念されます。
さて、議会と首長の対立が報じられている、名古屋市や阿久根市における大きな論点の1つは、「議員報酬」ですね。
両市の市長は、「議員報酬の金額が高すぎる」という主張を行いました。
その点、私は更に「お手盛り」、つまり議員が自身の報酬金額を自ら決定する仕組みそのものに問題があると考えます。
いくら市民の代表とはいえ、自分の給料まで決める現在の仕組みはどう見てもヘンでしょう。議員報酬を外部が評価する仕組み、できれば住民投票などの手続きを経て決定する仕組みを整備するのが望ましい。
議員報酬の具体的な金額についてはアイデアがありますが、ここでは差し控えます。