一般質問報告②「東京電力に頼らない電力購入を」(前半)

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12月議会で扱った2つのテーマのうち、「東京電力一社に頼らない電力購入を」について、2回シリーズで解説します。
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先の大震災で、私たちは想定をはるかに超えるの被害を受けました。
戸田市としては、今回の震災を教訓とし、災害への備えを万全にしなくてはなりません。
震災で浮き彫りになった課題の一つに、電力の安定確保があります。
震災に伴う計画停電は、多くの住民を不安に陥れ、工場など地域産業に打撃を与えました。
市民の方からは、震災に対する不安に加え、「停電がいつなのか分からない」不安、まっくらな町で過ごす不安の声を耳にしました。
信号機が止まり、多くの交通事故が発生。また、暗闇に乗じて窃盗・強盗・略奪・強姦・暴力・詐欺などの犯罪が発生したとのことです。
また、震災の直後に話を聞きに行った、市内の印刷工場では、計画停電中でも納期は守らなくてはいけないということで、徹夜のフル操業を強いられていました。
今回の震災で改めて、現代社会において電力のない生活は考えられない、ということを認識させられました。
その一方、今まで当たり前に思っていた東京電力からの送電が、実はあまり頼りにならないものであることが判明してしまいました。
東電からの送電が滞ったとしても、戸田市単体でどうにかやりくりできる体制を作っていくことを考えなくてはなりません。
別の視点として、東京電力の企業姿勢の問題があります。
政治家や役所、メディアと不適切な関係を築き、その結果ひき起こした原発事故では大量の放射性物質をまき散らし、また賠償の責任も十分に認めない。
そればかりか電力料金の値上げで客に責任転嫁しようとする姿勢を見るにつけ、市としてこれからの付き合い方を考え直さなくてはいけないかもしれないという発想が、自然と出てきます。
そうした問題意識からの質問を行いました。
(続く)