税金のムダ一掃③「無意味な審議会・協議会の開催」

3月議会報告(速報版)の詳細版です。
審議会(または協議会)は、市民や団体代表、有識者などで構成される機関です。
戸田市の政策決定や事業の実施過程において、市民の意見や有識者の専門的見解を反映することを目的としています。
戸田市には少なくとも50以上の審議会やそれに類する機関がありますが、その全てが本来の目的を果たしているとは言い難いのが現状です。
例えば、サカイが出席した「戸田市青少年問題協議会」の話です。
開催は年 1 回。
内容は講演会。
協議らしいものは無く、講師との質疑応答程度でした。
このように、なんの議題もない審議会がいくつも開催され、委員報酬を初めとした開催費用が無駄に費やされているのが現状です。
審議会等をただ維持するためだけに、年一回くらいは開催しなくてはいけないという考えは、民間の納税者としては受け入れがたい感覚です。
また、委員の構成は市内の校長先生や市幹部など、約20人の多忙な方たちでした。
せっかくご出席頂いても、なんら協議する議題もなくお帰り頂くのでは、委員の皆様の貴重な時間を有意義に使わせて頂いたとは言えず、申し訳のないことです。
さらに、職員数適正化により職員一人にかかる負担が増えているという話を頻繁に耳にします。
職員数を削減するならば、業務の中身も同時に見直し、負担が過大にならないような配慮が必要と思いますが、審議会開催のための労力も、減らせるものなら減らすべきでしょう。
サカイは、2012 年 3 月議会において「目的を果たしていない審議会は統廃合を行うべきである」という提案を行い、市当局から「廃止や見直しも見据え、運営の統一基準等、指針を定めて対応したい」との前向きな答弁がありました。
今後、当局の対応を確認していきます。
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ところで、本シリーズのテーマ(税金のムダ一掃)とは直接関係のない点ですが、審議会は本来、行政運営に重要な役割を果たしています。
そもそも審議会とは、戸田市の政策決定や事業の実施過程において、戸田市民を初めとする様々な団体等の意見を反映することや、有識者の専門的見地から検討することなどによって、行政の一方的な考え方に基づいて行われることなく、公正で公平な行政運営を確保していくための仕組みです。
その運営に当たっては、行政にとって都合のよい発言だけがなされる場となってはいけないのは言うまでもありません。
むしろ行政にとって耳の痛いことであっても、戸田市にとって本当に必要なことがしっかりと議論される場として、その運営が行われなければなりません。
無意味な審議会は廃止する一方、必要な審議会についてはその機能を十分に果たすことができる仕組みを整備することが求められていると考えます。
この点については別途、テーマとして扱っていく予定です。