全国に「地域包括支援センター」という機関があります。
高齢者の見守りや、介護予防、介護サービスにつなぐ仕組みづくりなどを担う、非常に大切な機関です。
現在、市内には3か所の「地域包括支援センター」がありますが、今後の高齢化に合わせてさらに2か所程度の増設(合計5か所)が必要になるとされています。
さて、現在ある3か所のうち、1か所は市直営、2か所は民間の委託先による運営となっていますが、1か所あたりの運営予算を比べると、約4.7倍という大きな開きがあります(下図参照)。
地域包括支援センターへの市支出額(H23;1か所あたり)
サカイは、2011 年 6 月の議会において「民間委託によるコスト削減」の検討を提案し、市当局から「次期の市計画策定(平成24年4月)に合わせて検討したい」との答弁を得ました。
その後も市当局に策定状況を確認していましたが、残念ながら次期計画に「何らかの検討をする」旨の記載はされませんでした。
「安ければ良い」とは思いませんが、民間委託のやり方によっては数千万円単位の支出を削減できる話です。浮いた予算で早期にセンターの増強・増設を行い、市民に還元することもできます。
一度真剣に検討し、あえて数千万円の費用を余分に負担して直営を続けるのであれば、明快な理由を示すべきであると考えます。