橋下徹・大阪市長の動きが注目を集めています。
その手法には賛否両論ありますが、行政を効率化し、ムダを削減することについては、誰でも賛同できるのではないでしょうか?
戸田市は「財政が良い」と言われていますが、決して楽観できません。
あまり知られていないことですが、戸田市には500億円近い借金(市債残高)があります。
また、今後の戸田市は全国の自治体の中で10番目(※注)という、非常に急激な高齢化の時代に入ります。高齢者向けの福祉予算は急拡大し、市財政を圧迫するでしょう。
高度成長期に集中的に建設した公共施設のメンテナンスにも莫大な費用がかかります。
現在のムダ使いを放置したまま、これらの巨額な費用をまかなうことはできるでしょうか?
私はそうは思いません。
今のうちに早急に手を打たなくてはなりません。
私が市議会議員になってからというもの、外から見たのでは分からないような驚くべき実態を目にしてきました。
毎度あっけにとられるのは、行政関係者の「税金を有効に使おう」という意識の乏しさです。
例えば、ある業者選定の審査についての報告の中で、提示価格が最も安い業者の評点が不当に低く付けられているのを発見しました。
ダンピング(不当に安い価格)が疑われる案件ではなかったので指摘したところ、「提示価格が他業者と比べて低かったので、適正価格ではないと判断し、低い点数を付けたと思われる」旨の答弁が返ってきました。
つまり、市職員の目分量で「これぐらいの価格が適当」という線を設定し、それより安すぎるものは買わないということが、一部で常態化しているのだと思われます。
(ちなみに本案件について他部局の職員の方に聞いたところ「これはひどいですね」という反応でした。職員の方全員が同じではないことを注記しておきます)
公務員だけではなく、政治家についても、経費の節約意識の低さや利権がらみなど、一般の市民の感覚からずれてるなあと感じることが多々あります。
世の中の多数を占めると思われる、こうしたやる気のない公務員や私腹を肥やす政治家が、寄ってたかって愛するこの国の財政を破綻に追いやっているのだと思うと、気持ちが悪くなります。
サカイは「私たちの払った税金を1円でも無駄に使ってほしくない」という素朴な思いから、「税金のムダづかい一掃」を重点政策の1つとしています。
今回からシリーズで、私がこれまでに取り組んだ事例を紹介します。
(※注)資料:戸田市政策研究所「急速な高齢化が戸田市へもたらす影響に関する研究」(2010年3月)