「戸田ヶ原自然再生事業」予定地・見学レポート

「戸田ヶ原自然再生事業」について会派(平成会)内で議論した結果、様々な意見が出て、結局「これは現地を見なくては」ということで、会派視察を行いました。
半日かけて広大な彩湖周辺を見て回った様子をレポートします。
戸田ヶ原
「戸田ヶ原自然再生事業」の予定地。
秋らしさの増す10月某日、会派メンバーが彩湖に集合。
事業予定地(上図ご参照)を順に見て回りました。
回った順番とは関係なく、区域Aから順に見ていきます。


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区域A(オギ原)
Image381.jpg
今年度中に着工予定のエリア。
彩湖・道満グリーンパーク内ではあるが、人の背丈より高いヤブとなっており、見た目は完全に荒れ地。
掘削を行い、水面が露出する部分を作る予定。
<感想>
未整備地帯。
湿地再生にするかどうかは別にしても、なんらかの整備を行い、有効活用するのは1つの方向性と思われる。
区域B(トダスゲ移植地)
Image382.jpg
広い水たまりを木がおおっており、見た目はジャングル。
現在は日当たりが悪いため、トダスゲの生育が悪いそう。
木を間引いて日当たりを良くし、トダスゲが生育しやすいようにする計画、とのこと。
<感想>
こちらも区域A同様、未整備地。
伐採だけであればさほど費用もかからないと思われるため、基本的には実施の方向で良いのではないか。
区域C、D(草地)
Image342.jpg
整備時期未定。区域Aと同様の整備を予定。
区域Dは、上の写真のように木が多い。
市内で、開発を行った場所に木があると、掘り出してここに移植してくる「木の避難所」になっているそう(^^)
<感想>
既に公園としてきれいに整備されたエリア。ここをつぶすのは少々もったいない。
事業の効果の検証が最も必要な区域ではないか。
区域E、F(広大なオギ原)
Image341.jpg
写真は区域Fを高台(彩湖自然学習センター)から見たところ。
ポンプによる給水を行い、湿り気を維持し、湿地環境を作る計画とのこと。
整備前と整備後で、見た目はあまり変わらないそう。
<感想>
エリアが広く、最も多額の費用がかかりそうな区域。
また、湿地のメンテナンスにはそれなりの費用、労力がかかると思われるが、ボランティアさんを募集したいとのこと。
費用面、われわれ市民にとっての効用、整備後のメンテナンス計画、、、具体的な計画が公開された時点で、これらすべてを総合的に判断する必要がある。
<総合的な感想>
区域A、Bについては、ある程度妥当な事業ではないか?
区域C~Fについては、今後検証が必要ではないか?
、、、と感じました。
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今後4~5年間、市庁舎の耐震化などにも費用がかかります。耐震化は人命がかかる問題であるため、優先させる必要があります。
税収が落ち込むさ中に、大型事業を多数抱えるのは得策ではありません。
場合により、臨機応変な計画の変更(縮小、延期)が必要と思います。
一方で、「戸田ヶ原再生」が目的とする、市内全域で自然の再生に取り組む、人と人の交流に役立てる、という意義は大きい。
戸田市の花サクラソウを核として、戸田市民の心の拠り所、市民の統合の象徴を形成することも、やりようによっては可能かもしれません。
いずれにしても、今後具体的な計画(特に費用面)が出た時点で判断したいと思います。