土曜日。ボートコースを散歩しました。
震災復旧工事をしているようです。
ボートコースは埼玉県が管理する公園。
工事も埼玉県です。
よく見ると、「11,847,150円」の文字が。
請負金額=県の工事コストが表示されています。わかり易いですね。
「これくらいの工事だと一千万強でできるのか」「工事の規模の割にそこそこかかるんだな」などと考えます。
さらに、この看板を見たのが専門業者であれば、「うちならもっと安くできるな」「じゃあ県の工事の入札に参加してみよう」などとなる場合もあり、結果として発注コストの削減につながったりします。
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行政コストは一般市民には非常に分かりづらく、特に個別の金額についてはほとんど情報提供がなされません。
「身近な行政サービスにかかっている費用の金額」という基本的な情報も教えてもらえないとなると、行政に対して関心の持ちようがありません。
また、「行政のやることだから、どうせ談合で不当に高い買い物をしているんだろう」などと、あらぬ疑いを持たれたりもします。
そこで、埼玉県以外にも、多くの自治体がわかり易い行政コスト情報の表示を試みています。
以前に杉並区の例を紹介しました。
他自治体では、工事代金の他にも、例えば…
・市が出版する冊子の1冊あたりコストを、巻末に掲載
・市が運営する施設の維持にかかるコストを、施設に掲示
…などの方法でコストの表示が行われています。
私も以前に議会において、こうした行政コストの表示をして頂けないか、質問したことがあります。
当局の答弁は「次期行政改革プランの中で検討する」というものでしたが、残念ながら採用しては頂けませんでした。