自殺問題①

5/29(金)~6/19(金)の日程で6月議会がありました。
大きな争点もなく、粛々と終わった印象の定例会でした。
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今議会で、酒井は「自殺問題」を扱いました。
・警察や救急との協力、自殺問題に関わりのありそうな職員の方たちに対する研修活動などにより、対策を強化できないか?
・自殺リスクが高い方への積極的な対応を増やすべきではないか?例えば、自殺未遂には警察や救急が対応している。自殺未遂者について情報提供を受け、ケアしていく取り組みを行うことはできないか?
、、、こんな内容です。


3月議会で、不況対策の一部として自殺問題を扱いました。
(ちなみに不況対策には、中小企業対策、消費刺激、生活困窮、治安、自殺問題、、などが考えられます)
その後、自殺対策で先行する、堺市での会派視察を経て、自殺対策の重要性をますます強く認識するに至りました。
ご参照:【4/24(金)会派視察3日目】
https://sakai-ikuro.com/archives/2009/05/post_300.html
戸田市内では、年間20人前後の方が自殺で亡くなっています。
また、自殺者の背後には、その10倍以上の自殺未遂者がいると言われています。
つまり、年間200人以上の自殺未遂者がいるということです。
そこで、こんなことを考えました。
(多少、分かりづらいかもしれませんが、こんな思いがあって、議会で取り上げました)
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まず、自治体の(または行政の、政治の)目的は、「最大多数の最大幸福(ベンサム)」であると同時に、「すべての人の幸福(ガンジー)」であるべきだ。
(誤解を恐れずに言えば、)自殺を図った200人以上の方は、幸福感が限界まで低い方たちだ。
逆にいえば、もしこれらの方たちのつらい思いを、うまく改善することができれば、大きな価値(バリュー)がある。
これは「すべての人の幸福」に合致する。
一方で、自殺は、全ての人が直面しうる問題だ。
最近、閣僚や海外の国家元首経験者が自殺を図った。精神的に非常に強いはずの人でも、一たび精神のバランスを崩せば、間違った選択をしてしまう場合があるということがわかる。
これは、現時点で自殺と関係のない市民にとっても、いつか精神的に追い詰められるということは起こり得る、ということだ。その時に、自身が、適正なサポートを受けられるということが分かっていれば、今より安心して生活できるのではなかろうか?
つまり、自殺対策は、すべての市民のための対策であるということになる。
これは「すべての人の幸福」だけではなく、「最大多数の最大幸福」にも合致するということだ。
ところで、堺市のような対策を、戸田市でも行ったらどうだろうか?
特に施設や物資は必要ないし、うまく工夫すれば、マンパワーをほぼ増やすことなく行えるはずだ。
つまり、コストは小さく、バリューは大きい。
これぞやるべき事業ではなかろうか!
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上記、4/24(金)の会派視察後、戸田市内で自殺問題について調査を行い、それを元に6/11(木)に一般質問を行いました。
それについて、これより報告します。