1/12(木)調布市視察(ごみ処理問題)

ごみ処理問題のヒアリングで調布市へ。
今回は、「県南都市問題協議会」という団体での視察でした。
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この「県南都市問題協議会」は、以前に川口、鳩ケ谷、蕨、戸田の4市が合併へ向けての共同を行う目的で設立されたとのこと。
現在は合併協議が中断している一方、団体は解消されていない。そうしたいきさつで、今でも年に数回、合併の話と関係なく共同で視察や勉強会を実施しているのだと聞いています。
さて、今回視察に行った調布市が立地する、東京都の多摩地域は、長年ごみ処理問題に悩んできたそう。最近では小金井市長がごみ処理についての発言で辞職を余儀なくされたのが記憶に新しいところです。
悩んできたからこそ、ごみの減量やリサイクルに真摯に取り組み、大きな実績を上げてきたとのこと。
ヒアリングを行った中で、特に印象深かったのは次の3点で、質問させて頂きくわしく聞いてきました。
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①ごみ処理を有料化したところ、ごみが大きく減量したこと。
②これまでの拠点収集(戸田市と同じ方式)から戸別収集に切り替えたところ、収集にかかる時間や費用はほとんど変わらなかったこと。
戸別収集は、どの家が出したごみか分かるため、ごみ出しのマナーが劇的に改善され、収集の手間が減ったとのこと。
③ごみのリサイクルによりコスト削減が実現できたこと。
特に、燃焼灰をアスファルトとして100%再利用したところ、年間最大5000万円の削減に。
また電化製品からのレアメタル採取や、木の枝をチップ化してごみとせずに再利用するなどの方法があるそう。
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長年この地域がごみ処理に悩んできた理由として、人口密度が高い住宅地である上に臨海地区を持たず、焼却・埋め立て場所の確保がしづらいという地域特性があります。
その意味で、戸田市も同様の問題を抱えています。
さらに、「蕨戸田衛生センター」の焼却炉は老朽化、延命化工事で急場をしのいでおり、また処分費用には多額の税金が投入されています。
今後、戸田市においても、先進自治体の事例にならい、コストを抑えつつもごみの減量を実現する方法を考えていくことが重要であると考えます。
例えば、ごみ回収費用として1袋あたり数十円を徴収させて頂き、その代わりに戸別回収に切り替えて利便性をアップすることで、費用負担の理解を得る。
そうした方法で、ごみ減量と処分費用の削減の両立を図ってはどうでしょうか。
ところで、ヒアリング会場の調布市役所にあったごみ捨て場↓
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「可燃物」「不燃物」だけでなく、「ハシ」「フタ」「ヤクルト」…!分類も徹底しているようですね!!