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笹目中、公開授業(研究発表会)

笹目中学校で公開授業(研究発表会)があり、主にタブレット端末などのIT機材を利用した授業(ICT教育)と、生徒同士の教え合いを軸とした協調学習などの取り組みを見学しました。日常生活でもスマホを使いこなす中学生の皆さんは、IT機器を自然に使って授業を受けているように見受けられました。

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授業見学の後は、ITを活用した教育方法について、トップランナーのお二方(それぞれ任天堂関係者とグーグル社員)による講演会の豪華なおまけつき。

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公開授業、講演会を通しての感想ですが、ICT教育には効果と課題の両面が見て取られ、まだまだ発達途上の段階にあると感じました。

ICT教育の長所はもちろん、現代社会に欠かせないITを使用した作業に自然に慣れることができる点、また、ある分野においては授業や自習が効率的になる点などでしょう。

一方、画面を見ながらの作業は、どうしても発想力が必要なことには不向きであることや、プログラムされたIT授業はゲームのように面白いが、勉強における創意工夫が身につかないのではと思われる点、ひいては型どおりの作業であればできるが、型のない作業においては取り組むとっかかりすら作れない、ということにもなりかねないことなどが気になりました。

教育方法の開発に、ネット企業やゲーム関係者と組んでいる点も不安要素です。そうした企業は、自社のサービス利用者を増やし、自社サービスに依存した顧客(それが無ければ仕事、勉強、生活ができない人)を増やすことを考えるでしょう。義務教育においてそうした依存を助長することは、望ましくないかもしれません。

もちろん、諸々の不安要素については当然、先生方が配慮下さっていると思いますが。

 

いずれにしても、今後ますます社会全体のIT化が進んでいく中で、その流れに乗り遅れることなく、しかしITを教育に取り入れていくに当たっては適度な警戒感を忘れず、効果を上げつつ弊害を減らすことを意識していきたいと思います。

9月議会報告

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本日、9月議会が閉会しました。

今議会では一般質問と討論を実施。

 

一般質問においては、1.集合住宅等における自治会結成や活動の推進について、2.姉妹都市の美里町における農業等交流の深化について、3.学童保育における指導員の確保について、質問を行いました。

1点目の質問では、戸田市の長年の課題となってきたマンションにおけるコミュニティ支援について、画期的な方向転換のきっかけとなりうる見解が、市当局の答弁中に示されました。

2点目の質問は、埼玉県北部の姉妹都市、美里町との議員交流の中から生まれたアイデア。美里町は自動車で約1時間と近く、農地の活用や里山維持などの分野における戸田市とのタイアップに大きな可能性を感じました。今後、先方との話し合いを強化するとの答弁が得られました。

3点目は、ここ数年学童保育において指導員が重大な問題を起こしたり、資質が明らかに疑われる指導員が在籍していることを把握しながら、指導を続けさせるなどの問題が明らかになりました。それを受けての昨年同時期に続いての質問。採用における改善や求人方法の検討などが示されましたが、それにより学童保育の質改善が実現するのか、今後注視していくことが大切であると考えます。

ところで、質問日の前後は体調が悪く、自身の体調管理も今後の課題にしたいと思います。

 

(質問の映像は下記リンク)

http://www002.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=2268

 

一般質問の議会だより原稿を掲載します。

 

一般質問:

 

(吹き出し)市広報の配布と防災対策を全ての世帯に‼

 

議員:マンション等、集合住宅の住民は、町会加入率が低く、地域コミュニティへの無関心が問題となってきた。町会に未加入のマンションも多数存在しているが、その一部は自主的にコミュニティ活動を行っており、地域コミュニティづくりに立派に貢献している。しかし戸田市においては、そうした活動に支援の手が差し伸べられることは無く、防災対策が進まない原因にもなっている。市広報の配布を受けられないマンションも多い。そこで、従来からの枠組みを変更し、町会のみならずマンションにおけるコミュニティ活動にも支援を行ってはどうか。

 

市民生活部長:検討すべき課題である。町会に未加入のマンションの場合、まずはマンション内のコミュニティ活動を活性化し、その上で町会加入を促していくことも必要ではないか。どのような支援ができるか、調査・検討を進めたい。

 

学童保育における指導員の人材確保

 

議員:学童保育の環境は、指導員の質に大きく左右される。採用時の倍率は例年1.0~1.3倍台と低く、一定水準の人材が採用できているのか疑問である。採用方法や賃金水準を見直し、質の高い人材の確保を目指しては。

 

子ども青少年部長:募集方法を検討したい。

戸田競艇組合議会に出席

本日は戸田競艇組合議会に議員として出席。

(戸田競艇は戸田、蕨、川口の3市の議員から選抜し構成された議会の議決により運営されています)

 

本日、提出された何の変哲もないように見えた議案が、実は戸田競艇トップを入れ替え、大改革の端緒とすることを意図するものであったことが判明。委員会審議が紛糾し、予想外の長時間にわたる議会となりました。

 

管理者(神保市長)によれば、苦しい経営の続く戸田競艇の改革を託す人物を新規に管理者補佐(実質上の運営トップ)として採用し、コスト削減とビジネスモデルの構築を託したい、とのこと。

ビジネスモデルとはどのようなものを想定しているのか、超重要案件であるにもかかわらず唐突とも思える議案提出となった理由は何か、という質問に対しては、はっきりとした回答は無し。

一方、採用予定の人物については、浦和競馬や川口オートレースの経営を立てなおした人物であり、また戸田競艇の経営改善が必要性なことについては言うまでもなく、今回の人事自体は賛成できると考えました。

そこで、議案に賛成すると共に、議会との良好なコミュニケーションにも努めて頂きたい旨、わが会派を代表して金野議員が委員会討論(賛成討論)を実施。

 

議決の結果、委員会・本会議とも蕨市選出議員が全員反対、戸田・川口市からも反対が出るなど賛否が分かれましたが、いずれも賛成多数で可決となりました。

管理者には新しい事務局長と密に話し合って頂き、早期に経営改革のスタンスを定め、協力して進められることを求めたいと思います。

14.8.26

「酒井郁郎ウェブページ」リニューアルのおしらせ

長期にわたるリニューアルがようやく終了し、本日より新ウェブページを公開いたします。

今回のリニューアルに合わせて、フェイスブックページも開設。新ウェブページではフェイスブックページと連動することでリアルタイムの活動報告に対応すると共に、見やすさにも配慮しました。

「ウェブページ」には政策やレポートを掲載、「フェイスブックページ」では活動報告やご意見募集を行っていく予定です。

今後ともご愛読をお願いいたします。

「酒井いくろうウェブページ(新URL)」https://sakai-ikuro.com/
「酒井いくろうフェイスブックページ」https://www.facebook.com/sakaiikuro

療育ワークショップを見学

NPO法人「つみきの会」主催の療育ワークショップを見学。会場は戸田市立図書館本館。
今回のワークショップは、戸田市内で児童発達支援施設「コクーンファミリールーム」を運営するNPO法人繭が開催に協力。コクーンさんにはいつも、施設の見学やヒアリングなどご協力頂いており、そのご縁で参加させて頂きました。

療育とは、「障がいをもつ子供が社会的に自立することを目的として行われる医療と保育」のことで、つみきの会やコクーンファミリールームでは特に、自閉症の症状の改善に画期的な効果のあるABA(応用行動分析)を実践しています。

障がい者支援・障がい児教育は自身のテーマの1つであり、会派の課題として取り組んでいます。特にここ数カ月は、会派メンバーを誘って、市内外の療育関係の施設、教育機関の視察・ヒアリングを重ねてきました。

5/8リーフ(大手療育教室)
6/14戸田第一小(特別支援学級)
6/25県立和光南特別支援学校
7/16喜沢小(通級学級)

施設ごとに雰囲気やスタンスが微妙に違うのですが、教育関係者の皆様が一様に仰るのは、発達障がいの子どもさんは、早期の段階で、ある程度まとまった介入を行うことで、効果が出やすい、ということ。
しかしながら、例えば戸田市においては「通級クラス」(ケアの必要な児童が、通常クラスに所属しながら週一回程度通う療育プログラム。戸田市では喜沢小、美谷本小に設置)がなかなか増やせない等、通級の必要がありながら通えない児童もまだまだ多くいるとのことで、教育委員会のご担当者も、もどかしい思いをしておられる部分もあるように聞いています。

そうした不足は今後補われなくてはならないと考えられますが、そのために、「コクーンファミリールーム」のような民間の療育施設は、大きな役割を果たしていくと考えています。

さて、今日のワークショップでは、つみきの会代表の藤坂氏による療育指導を見学。自閉症児たちは、指導によりたちまち色々なことができるようになります。
藤坂氏からは「療育も普段の子育ても技術である、日々研さんして極意を身につけるべく努力している」旨のお話があり、感銘を受けました。自身の子育てを考え直す上でも、大変参考になる時間でした。

「NPO法人 繭」
「NPO法人 つみきの会」

「戸田の会」第1回市政報告会のご案内

8月17日(日)「戸田の会」第1回市政報告会のご案内

酒井が代表を務める市議会会派「戸田の会」初の報告会を実施します。

今回の目玉は、会派ホームページに公開中の日本初「リアルタイムご意見対応」の取り組みについての発表。また、各議員の活動報告も予定しています。もちろん、ご来場の皆様からは時間の許す限り、市政についてのご意見を頂きたいと思います。 続きを読む

通級学級視察(喜沢小学校)

2014-07-16 10.17.32
会派メンバーを誘って、全メンバーで喜沢小学校の通級学級を視察。
今日の視察は、2月に通級学級への通学支援に関し、市教育センターにヒアリングを行った際にお誘い頂いたのがきっかけ。学期末と新学期早々を避けたこの時期に、ようやく実現しました。

通級学級とは、「通常の学級に在籍していながら個別的な特別支援教育を受けることの出来る制度」のことですが、これまでは喜沢小1校のみの設置であったこともあり、通学を負担に感じるとの保護者の方からのご意見もありました。

さて、この日は通級学級の開始前に到着し、校長先生、教育センターのご担当にヒアリング。
その後、実際の授業を見学させて頂きました。

授業内容は、専門的なプログラムに基づき、児童ごとに個別に用意されているとのこと。ぱっと見た感じでは、5月に視察させて頂きたリーフのプログラムに似たものであると感じました。

5/8 リーフ(大手療育教室)を視察

通級学級は慢性的に不足しているとのことで、担当される先生は、朝から夕方まで休みなく授業を行い、その合間に授業準備や指導計画の作成まで行っているとのことで、大変多忙なお仕事だと思いました。

お話の中で印象的だったのは、「10才の壁」について。特別支援教育等の介入を行うには、年齢的な上限があるとのこと。10才を超えると、発達障がい児自身が劣等感を強く持ってしまうことで、介入プログラム自体の効果が期待できなくなる。なるべく低い年齢から集中的に特別支援教育を行うことが必要である、とのこと。

特別支援教育を妨げる壁に、近所に教育施設が無いなどの物理面や金銭面の他、保護者の方の抵抗感などの要因があると思われます。そうした要因ごとに壁を取り払い、積極的に特別支援教育を行っていくことが、発達障がい児にとって死活的に重要なことであるということです。
戸田市としてさらに対応を打ち出すべく、提案していきたいと考えています。

6月議会報告

14.6.27
本日、6月議会が閉会しました。
今議会では一般質問、討論を実施。

一般質問においては、1.子育て・福祉施設の整備における事業者選定や補助の透明性確保について、2.県営戸田公園の整備について、質問を行いました。
1点目の質問では、特定の団体に対する特別な補助や便宜について、今後は公平性や透明性確保に配慮する旨の答弁が得られました。
2点目の質問では、市長より「酒井の質問は屁理屈である」旨の答弁を頂くなどなかなか妥協点が見いだせず、本件に関し市民の意思に沿った整備をどのように実現していくか、アプローチを練り直す必要を感じました。
(質問の映像は下記リンク)
http://www002.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Video_View.asp?SrchID=2125

討論では「いじめ問題調査委員会条例」の議案に対し、戸田の会を代表して実施。
「いじめの重大事態が発生した際に調査を行う機関」を新設する議案について、調査機関の設置には賛成しつつも、問題点を指摘する内容の討論を行いました。

一般質問と討論の議会だより原稿を掲載します。

一般質問:

(吹き出し)ズバッと見直しを!

議員:戸田市政策研究所の研究報告書として発表された、県営戸田公園の整備案について、抜本的な見直しを提言する。理由は、①計画策定における市民参加がない②非現実的な想定が随所に見られる③ニーズ調査を行わずに立案されており、整備の必要性に疑問(例えば全日本選手権等の主催者である日本ボート協会は、酒井の質問に「必要を感じない」と回答)④ボートコース周辺全体の整備計画との調和を図った形跡がない⑤再整備に対する要望が無く、市民からの要望が多いボートコースの周回歩道やアクセス路整備と比べて優先順位が低いと思われる⑥専門家の知見も見当らない。
計画は3億~4億円を投じて、観覧席の改修や増設、飲食店の設置などを行う内容。広大な土地と多額の整備費用を使いながら、こぎれいなばかりで来園者がほとんどない(戸田橋親水公園のような)場所になりかねない。今後何十年にもわたって維持・管理していく立場である1市民として憂慮する。

政策秘書室長:調査や市民参加は事業化段階で検討する。抜本的な見直しは行わない。

議員:まず計画ありきで、後からその裏付けのために調査をするのではなく、どのようなニーズがあるか調査を行ってから計画案を決定するべきだ。

総括質問:

他自治体に先んじて戸田市いじめ防止基本方針を策定し、本案を本議会に上程したことを評価する。
しかし本案は、所管事項が調査のみと限定されている点、教育委員会からの独立性は求められていないとする点、会議・議事録等一切の例外なく非公開とするなど、改善の余地がある。
執行部より、今後、必要と判断した場合には見直しを検討していく旨の答弁もあり、必要に応じた見直しに期待し、早期の委員会設置を求め、賛成討論とする。