自殺予防週間キャンペーン③【戸田市の自殺問題について】

私は市議会議員として選んで頂いて以降、一貫して自殺問題に取り組んできました。
今では一部で「自殺の酒井」などと言われるまでになっています…
自殺の問題をテーマとするのは、正直言って辛いことです。一例として、精神科の医師の多くが(彼らは自殺問題のプロであるにも関わらず)、自殺により亡くなっています。
しかし、30人以上という多くの戸田市民が、毎年自殺により亡くなられています。
本人はもとより家族や周囲の方を含め、非常に多くの方が不幸のどん底に落とされている現状を何とかしない限り、議員としての責任を果たしたことにはならない。
それが、私が自殺問題に力を入れてきた理由です。
さらには、自殺は特別な人だけの問題ではありません。生活上のストレスなどによって、誰にでも身近になりうる問題です。
もしもの際に、行政の対策があると知っていれば安心できます。
ところで、戸田市の自殺率は全国平均を大きく上回っており、対策が遅れていると考えられます。
平成21年の自殺率(人口10万あたり自殺者数)を見ると、戸田市(31.7)は全国平均(25.8)を大きく上回っています。
戸田市の平均年齢が非常に若い(39才)ことを考えれば、戸田市は非常に悪い状態にあると言えます。
さて、下記はこれまでの主な活動です。
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2009年4月 大阪区堺市を会派視察(警察と連携しての自殺未遂者支援)
2009年6月 議会において自殺問題に関する一般質問を実施
2010年2月 健康福祉委員会に所属、年間テーマとして自殺問題を採用
2010年5月 健康福祉委員会で札幌市を視察(総合的な自殺対策)
2010年6月 議会において自殺問題に関する一般質問を実施
(2010年度)市が自殺問題の啓発チラシを戸別配布、アンケート調査を実施
2011年3月 議会において自殺問題に関する一般質問を実施
2011年6月 議会において自殺問題に関する一般質問を実施
2011年9月 戸田市で初めて自殺予防週間に合わせた啓発活動が実施される
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自殺対策の拡充を、所管の医療保健センター(現福祉部)に対し、継続して働きかけてきました。
また、それと同時に、会派内や委員会内における取り組みテーマとすることで、市議会内で自殺対策推進の世論を作るべく試みてきました。
その結果、ゆっくりではありますが、自殺対策の取り組みがなされるようになってきています。
2010年度には県補助金を利用してのチラシ作成やアンケート調査の実施、またこの9月には自殺予防週間に合わせた広報活動などが行われるまでになりました。
しかしながら現在のところ、これまでの取り組みがはっきりとした効果が表れるまでにはなっていません。まずは自殺率を全国平均に抑えることを目指し、その先には自殺者0(ゼロ)を目標とすべきだと考えます。

自殺予防週間キャンペーン①キャンペーン初日【9/13(火)】

内閣府が平成19年に設定した「自殺予防週間」(9/10~16)に合わせ、個人的に街頭キャンペーンを実施しています。
キャンペーンの目的は、戸田市の総合相談窓口のPR。
自殺は特別な人の問題ではありません。失業や病気、家族との死別など、生活上のストレスによって誰にでも身近になり得る問題です。
だからこそ、「いざという時(つまり、自殺が身近になった時)には気軽に相談できる窓口があるのだ」ということを、より多くの方に知っておいて頂く、というのが狙いです。
(ちなみに、相談窓口の認知度は17%。まだまだ知られていないのが現状です)
さて、9/13(火)早朝、キャンペーン初日は戸田公園西口で実施。ボランティアの大学生3人が参加してくれました。
写真をたくさん撮って送って下さったので、紹介します。
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最初にこんな看板を立てました。
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みんなでヘッドセット(頭につけるマイク)を使って、かわるがわるマイクアピールをしながらチラシを配布。
楽しい活動になりました。
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最初はチラシを棒読みするだけだった彼も、、、
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しばらくするとチラシを配りながらしゃべってました。
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いつもより心なしか楽しそうな私(笑)
キャンペーンは10月前半まで、市内の各駅で実施予定です。

9/4(日)サロンコンサート

市内にお住まいの方からお招きいただき、聴きに行きました。
場所は戸田市文化会館ロビー、演者は戸田交響楽団、響友会合唱団ほかです。
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ほぼ満席の大盛況。
歌声の音色は美しく、演目も飽きさせない工夫がなされているようでした。
2時間に及ぶ公演時間は瞬く間に終了。
長年にわたる素晴らしい活動に感銘を受けるとともに、私たち市民の心を豊かにする文化活動に誰もが参加できる環境の整備をさらに進める必要があると感じました。

戸田市の貧困ビジネスについて

議員活動のため戸田市内をくまなく回っていると、汚い寮のような、異様な施設に出くわすことがあります。調べてみると、この施設は「無料低額宿泊所」といい、ホームレスを収容する民間の施設であることが分かりました。
戸田市はこの「無料低額宿泊所」が特に多く、400人以上ものホームレスの方を収容しており、わが市の福祉予算が大きく費やされています。
これらの施設は「無料低額」と言っても、実際は無料でも低額でもありません。生活保護として給付される十数万円ぎりぎりの費用を徴収しています。
また、住環境も悪く、ある施設では8畳の広さの1部屋を、ベニヤ板で3つに仕切って使っているとのことです。これは埼玉県の施設基準に反しています。
※ 埼玉県の施設基準では、「居室使用料は、無料または低額なものとすること」、また「1つの居室は、原則として2以上の世帯に利用させないこと」「1人あたり居室面積4.5m2を最低基準とすること」「居室の出入り口は硬質な扉とする」などの規定があります。
今から8年前の戸田市議会の議事録に、これらの施設について述べた「よくあんなところに住めるな」という当時の議員の発言が記録されています。
状況は今も変わりなく、失業し住居を失った、傷ついた男たちの行きつく先がこれかと、同情を禁じえません。
違法状態で経営されているのが常態化している他、これまでに多くの問題が新聞紙上で指摘されてきました。戸田市の貧困ビジネスについて、ここ数年だけで次のような問題が取り上げられています。
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2009年3月「生活保護費ピンハネ?元派遣男性を半月“軟禁”」(生活保護費の強制徴収やそれを実行するための施設利用者の軟禁、預金通帳の管理)産経新聞
2009年9月「大手事業者、保護費2.5憶円が使途不明、自治体に説明拒否」毎日新聞
2010年7月「低額宿泊所:脱税、運営者有罪」毎日新聞
2011年5月「好条件並べ勧誘、貧困ビジネス提訴」朝日新聞他
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虚偽の求人により勧誘を行い生活保護費をだまし取るという手口の詐欺行為、運営者の脱税や不明朗な会計処理による利益処分、生活保護費の強制徴収やそれを実行するための施設利用者の軟禁、預金通帳の管理、などなど(!!!)。一昔前に流行語になった「疑惑の総合商社」という言葉が思い出されます。
これだけの問題が噴出していながら、国・県・市のいずれの動きも乏しいのが現状です。
この問題を調査して見えてきたのは、国・県・市の3者による責任押し付け合いの姿です。口々に、「問題は無い」、「うちの管轄ではない」…面倒な問題には関わり合いになりたくない、という雰囲気をひしひしと感じました。
こうした押し付け合いで不利益をこうむるのは、福祉予算を負担している納税者と、自立支援を受けるべきホームレスの方たちです。
私は本問題について、これまでも委員会や非公式なヒアリングなどで要望を行ってきましたが、改善される兆しはありませんでした。そこで、議会において本件につき問題として提起。
市の問題として、現状把握の甘さがあります。例えば「市外から何人のホームレスが流入して(業者に連れて来られて)いるのか」すら調査していないのが現状です。
まずはデータを整理し、国や県に対して強力に、制度改正や協働の働きかけをしつつ、ある程度の負担増を市でも覚悟して自立支援の改善を行うのが道筋であるとし、要望を行いました。
本件は、市当局との間で見解の相違が多々見られたものの、最終的には「取り組んでいく」との答弁がありました。
今後は、市当局の取り組みを確認しつつ、県会議員との連携により県への働きかけを強めたいと考えています。

県知事選の投票率

今回の県知事選で私は、駅前に「7/31(日)は県知事選です」の看板を出し、活動報告を配布しつつ投票を呼びかけ。
個人的な事情により、やれる範囲で実施しました。
昨日がその投票日。
新聞によれば今回の投票率は、「30%を切るのは確実。ひょっとすると前回の27%台を下回るかもしれない」とのことでしたが、どうだったのでしょうか?
結果…24.89%!
全国の知事選史上最低(25.38%;1981年の千葉県知事選)を更新してしまいました。
さて、今回の市当局による選挙啓発についてです。
まず、戸田公園駅。
「今回はちゃんと横断幕を出してるな(^^)」と思いきや、よく見たら…
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別の横断幕でした(泣)
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反対側は、今回も無し。
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前回の県議選同様、行政センター前のものだけでした。
赤いワク線内が横断幕です。
(ご参考:選挙に行こう会②【キャンペーン実施のいきさつ】
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戸田駅はいつもの場所に横断幕あり。
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投票啓発グッズ(うちわ、ポケットティッシュ)は、期日前投票を行った際に、戸田公園駅前の投票所でもらいました。
投票に行った人に対して投票啓発する必要はないのでは…!
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4月の県議選では、意味不明の「選挙啓発キャンペーンの自粛」「啓発予算の縮小」が行われ、県選管は新聞紙上で批判を受けました。
それにもかかわらず、今回、私が観察した範囲では、批判を受けた前回と全く同様の選挙啓発しか行われなかったことが分かりました。
そしてその結果、わが国の県政史上最低の投票率という、極めて不名誉かつ懸念される結果が出てしまったことになります。
私としては、有権者の意識向上が急務であることが分かっていながら、こうした結果となってしまった自分の力不足を感じると共に、今後の投票率向上キャンペーンを効果的に継続していきたいと改めて強く思いました。
一方で、希望もあります。
県全体:前回27.67%→今回24.89%。2.78%ダウン。
戸田市:前回25.25%→今回23.95%。1.30%ダウン。
「県全体と比較し、投票率ダウン幅が少ない」
投票率が下がりはしましたが、知事選自体への関心が低い中、相対的には投票率が約1.5%、アップしたというとらえ方ができます。
これからも政治への関心を高める工夫をしていきたいと思います。

待望のカフェ、開店。

今年完成した戸田市医療保健センター内に、待望のカフェがオープンしました。
それは、、、
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「CAFÉこるぽ」。
障害者の方が、就労訓練の一環として交代で働いています。
看板がカッコイイ!
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このカフェの良いところは、ロケーションの良さ!
2階ぶち抜きの開放感ある店内!広いデッキと庭が見渡せる広々とした窓外!
戸田市内のカフェの中では有数の居心地の良さです。
ケーキセットなら300円!!
市内のどのカフェよりも安い!そして美味しい♪
今なら開店して間もないため空いてます!
土曜朝などマック(激コミ)よりも、こちらに行くのがマル!
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私は障害者の就労先拡大や施設への業務委託拡大を訴え、議会においてもテーマとして扱ってきました。
2009年9/10(木)の記事でとりあげたとおり、
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①キャンペーン活動(例:駅前での啓発物配布)の委託拡大
②公園清掃(上記の議会だより原稿を参照)
③喫茶、販売(運営のアドバイジングや場所の提供)
④広報戸田市への広告掲載
⑤市職員としてのいろいろな職種での採用の拡大
⑥市役所内の業務を障がい者施設へ委託を行うための「取りまとめ機能」の設置
⑦障がい者施設への委託金額の数値目標の設定
⑧障がい者施設の製品の買い取り枠の設定
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…などを課題として取り上げましたが、その中でも特に「障害者が働く店舗を、市の中心部に作る」という事項を重視してきました。
だれもが目にするような場所で、障害のある方が元気に、一生懸命に働いている、ということが大事なのだと思っています。
これは決して、「障害のある方やそのご家族のため」だけの政策ではありません。
私が考える、戸田市の理想像の1つに「年をとっても、障害があっても、普通にくらせる町」というものがあります。
「わが市は、ご老人や障害者を決して見捨てない」。
この約束を、私たち市民がわかりやすい形で目にすることができれば、だれもが自分の将来に対して不安を持たなくても済むようになります。
不安がなくなれば、将来に対して過度の備えをしなくて済む。
そうなれば、生活や趣味、勉強に使えるお金が増え、経済が拡大する。
更には、こうした方針をはっきり打ち出すことができる「わが町」に対して誇りを感じることができる。
不安がなくなり、
有意義なことに使えるお金が増え、
わが町が好きになれば、
生活する上での満足度、幸福感が大きくアップするでしょう。
今回、私が希望してきたことの中の1つが実現したわけですが、他にも実現したい政策、ぜひ誘致したい施設がいくつかあります。
「年をとっても、障害があっても、普通にくらせる町」の理想はまだまだ遠い。今後も気長に頑張ります。

7月16日(土)ウルトラクールビズ!?(暑さひとしお)

10:00- チラシの原稿書きなど(CAFEコルポ)
12:00- 場所を変えて作業
16:00- 図書館で調べ物
19:00- いとこ方と食事会
今日の最高気温は34度!車でクーラーを効かせて出かけたかったのですが、いつも通り自転車にしました。
真夏に炎天下の道を歩いたり、自転車で移動しているのは、ご老人や子どもさん連れのお母さんが多いように見えます。
あえて自転車で出かけることにしたのは、そうした「交通弱者」の方たちが直射日光を浴びながら出かけているのに、体力のある私が車に乗るのが申し訳ない気がしたのと、「交通弱者」がいかに不便か忘れないためです。
暑い昼間に、重いパソコンを持って移動するのはツラかった…
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車の運転ができるのは、20から70才前後の50年間だけ。
しかも、車に乗るには①免許を持っている、②車を持っている、③運転に支障のあるような病気やけがをしていない、④ガソリンを買うお金がある…などの高いハードルがあります。
実際、私と同年輩の友人でも車に乗れない人は多数います。しかし一番の問題は、体力のない子どもと高齢者が利用できない点です。
子どもやご老人が自転車で移動するには、今の道路では危険だし、体力のない方は外出自体をあきらめてしまうでしょう。
外出しなくなれば、ますます体力や生活能力が低下し、早い段階で介護が必要になってしまうということも多々あります。
それを防ぐためには、ある程度の出費を覚悟し、安全に歩ける道路と、楽に移動できる公共交通(電車、バスなど)を政策的に用意する必要があります。
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さて、炎天下に出かけるには、暑さ対策が大事です。
今日の私の出で立ちは、こんな感じ。
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帽子に紫外線除けの度なしメガネ、半そで半ズボンにスポーツサンダル。武雄市役所で導入の「ウルトラクールビズ」ですね。
半ズボンOKの「ウルトラクールビズ」は、武雄市民の間でも賛否両論あるそうですが、時節を考えれば、私は大賛成です。
今後、半そで半ズボンでもくだけすぎた格好にならないよう、きちんとしたデザインの服を発売していくとか、男もスネ毛の手入れをするとか(笑)、見苦しくないような工夫をしていけば、柔軟な日本人には抵抗なく受け入れられていくでしょう。

知事選はじまる

昨日7/14から埼玉県知事選が始まりました。
前回、知事選の投票率は27.7%と過去最低を更新。
今回も有権者の関心は高いとは言えず、震災後の政治不信と相まって、前回の投票率を下回ることが懸念されます。
これに関連し、4月の県議選で行った投票率向上キャンペーンのチラシに掲載した文章を再掲します。
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「自分が払った税金を 1 円でも無駄に使ってほしくない」。これが私たち市民の願いではないでしょうか。
しかし、これまで税金の多くの部分が、あまりに一部の人たちの勝手に使われてきました。
やる気のない公務員。利権配分により私腹を肥やす政治家。
そうした人たちによって税金は無駄に使われ、私たち市民は失望してきました。
前回の埼玉県議選において、戸田市の投票率は39.9%でした。
このレベルの投票率で、政治家は市民第一の政治を行うでしょうか?せめて過半数の50%以上の方が投票しなくては、市民や国民のための政治は行われません。
特に、埼玉県議選は今後の被災地支援や災害対策を左右する大事な選挙です。
こんな時期だからこそ、私たち市民のために働く政治家を自らの目で見極め、絶対に棄権することなく、一票を投じることによって政治家を監視し、少しづつでも、この町の、この国の政治を良くしていきましょう。
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前回の知事選において、戸田市の投票率は25.3%でした。
当選者が確実視される選挙であることを割り引いても、あまりに低い投票率です。
われわれ有権者が政治家の仕事を評価し、その意思表示を投票によって行っているのだ、ということを見せつけなくてはなりません。
一人一人が一票を投じることで、政治家が市民第一の政治をするよう仕向けていきましょう。