税金のムダ一掃④「議員特権の廃止」その1

昨今、「増税の前に、やるべきことがある」というフレーズをよく聞きますが、まさにその通り。
まずは議員が自分自身のムダを削らなくては、納税者に負担を求めることはできません。
議員の主要な仕事の1つは「税金のムダな使い方をチェックする」ことですが、自分自身のムダを無くすことができない議員が、人のムダをやめさせようとしても無理だと思います。
これまでに私は、議会における質問や、(会派における意見集約を通して)議会運営委員会での意見表明などの手段で、下記のようなコスト削減を訴えてきました。
①費用弁償
議会や委員会、視察などの出席の際、「費用弁償」つまり交通費などとして1回あたり3,000円が支払われています。
しかし、戸田市内の移動で、交通費が3,000円もかかることがあるでしょうか?
多くの議員がマイカー出勤。その場合、交通費はガソリン代のみですから数十円程度。
私のように自転車出勤ならば交通費は0円。
つまり実際には使われていない経費であり、支給は不要であると思われます。
②表彰(市表彰、市議会議長会表彰)
戸田市表彰制度では「市議会議員として8年以上在籍した者」、また市議会議長会(全国市議会の連合組織)などの団体も永年勤続を表彰し、賞状や記念品を贈呈しています。
しかし、こうした費用も元々は私たちの払った税金です。自分たちのことを自分たちで表彰する費用を税金から支出するというのは、納税者の納得を得づらい話ではないかと危惧します。
また、税のムダとは直接、関係ありませんが、多選(同じ人が長年にわたり、何度も当選すること)に対する抵抗が強い昨今、それを表彰する妥当性についても疑問です。
③競艇議会・衛生センター議会報酬
戸田市の議会=戸田市議会とは別に、戸田競艇組合(戸田、川口、蕨の3市が共同で設置)と蕨戸田衛生センター(戸田、蕨の2市が共同で設置)の2つはそれぞれ独自に議会を持っており、管理・運営の決定を行っています。
戸田市議会議員は毎年、戸田競艇組合議会と蕨戸田衛生センター議会のいずれかの議員を兼職しますが、そのどちらについても毎月の報酬と年2回のボーナスが支払われています。
しかしながら、議会が開催されるのは年間4,5日程度。議会日程のない月も報酬は支払われます。
競艇議会・衛生センター議会のいずれについても、全国や県内の事例と比較して戸田市の報酬額が非常に高額でもあり、是正が求められると考えます。
(「その2」へ続く)

5/7(月)「移動プラネタリウム」見学

会派(平成会)で、移動プラネタリウム「星空の宅配便」を見学に行きました。
プラネタリウムは「こどもの国」にありますが、こどもの国の建て替えに伴い廃止となります。
新たに建て替えると5億円もの費用がかかるとのこと。
会派メンバーが代替案を検討し、浮上したのがこの移動プラネタリウムです。
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場所は県内の小学校。授業の一環としての実施。
高さは4m。体育館ならラクラク入る大きさです。
サイズはやや小さくとも、本格的なプラネタリウムが楽しめます。
それに、何といっても学芸員の木村さん(写真左端)のプログラムが面白い。
5月の星座のほか、タイムリーな日食・月食のプログラムに小学生はみんな大喜び。
これをきっかけに、天体に興味を持つ子供も多そうです。
私ら中年が見ても非常に興味深く、会派メンバー全員、食い入るように見ていました。
木村さんによれば、プラネタリウムは施設よりもプログラムがポイントだとか。
プラネタリウムを実施する時期と場所にあわせた星空になるよう作りこみ、熟練のトークでガイドするから面白い。
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さて、戸田市の話です。
各小学校でこどもの国のプラネタリウムを見学する場合、バスで移動すれば1台約6万円。
徒歩なら0円ですが、大人数での移動は交通事故が心配です。
時間的には、往復時間を考えれば2時間はかかります。
授業時間が不足がちの昨今、移動時間で1時間のロスは痛いはず。
学校までプラネタリウムを出前してくれて、通常の授業1時間分にまとめて実施してくれるのは、かなり助かるのでは。
移動プラネタリウムの1人あたり料金は500円。
1学年1200人として、1年あたり60万円。
これはこどもの国に新設した費用と比べると、約800年分。
しかも、建物のメンテナンスや、タイムリーなプログラムの作りこみ、子どもの興味をそそるガイド…などと考えていくと、とても1人当たり500円ではやれません。
授業以外や小学生以外が見たい場合は、さいたま市や川口市など、近隣の施設に行けばOK。
総合的に考えて、新たに5億もの借金をこしらえてまで常設のプラネタリウムを新設する必要はどこにもありません。
見学の帰り道、会派メンバーで以上のような話をし、「プラネタリウムは出前が妥当」という結論になりました。

税金のムダ一掃③「無意味な審議会・協議会の開催」

3月議会報告(速報版)の詳細版です。
審議会(または協議会)は、市民や団体代表、有識者などで構成される機関です。
戸田市の政策決定や事業の実施過程において、市民の意見や有識者の専門的見解を反映することを目的としています。
戸田市には少なくとも50以上の審議会やそれに類する機関がありますが、その全てが本来の目的を果たしているとは言い難いのが現状です。
例えば、サカイが出席した「戸田市青少年問題協議会」の話です。
開催は年 1 回。
内容は講演会。
協議らしいものは無く、講師との質疑応答程度でした。
このように、なんの議題もない審議会がいくつも開催され、委員報酬を初めとした開催費用が無駄に費やされているのが現状です。
審議会等をただ維持するためだけに、年一回くらいは開催しなくてはいけないという考えは、民間の納税者としては受け入れがたい感覚です。
また、委員の構成は市内の校長先生や市幹部など、約20人の多忙な方たちでした。
せっかくご出席頂いても、なんら協議する議題もなくお帰り頂くのでは、委員の皆様の貴重な時間を有意義に使わせて頂いたとは言えず、申し訳のないことです。
さらに、職員数適正化により職員一人にかかる負担が増えているという話を頻繁に耳にします。
職員数を削減するならば、業務の中身も同時に見直し、負担が過大にならないような配慮が必要と思いますが、審議会開催のための労力も、減らせるものなら減らすべきでしょう。
サカイは、2012 年 3 月議会において「目的を果たしていない審議会は統廃合を行うべきである」という提案を行い、市当局から「廃止や見直しも見据え、運営の統一基準等、指針を定めて対応したい」との前向きな答弁がありました。
今後、当局の対応を確認していきます。
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ところで、本シリーズのテーマ(税金のムダ一掃)とは直接関係のない点ですが、審議会は本来、行政運営に重要な役割を果たしています。
そもそも審議会とは、戸田市の政策決定や事業の実施過程において、戸田市民を初めとする様々な団体等の意見を反映することや、有識者の専門的見地から検討することなどによって、行政の一方的な考え方に基づいて行われることなく、公正で公平な行政運営を確保していくための仕組みです。
その運営に当たっては、行政にとって都合のよい発言だけがなされる場となってはいけないのは言うまでもありません。
むしろ行政にとって耳の痛いことであっても、戸田市にとって本当に必要なことがしっかりと議論される場として、その運営が行われなければなりません。
無意味な審議会は廃止する一方、必要な審議会についてはその機能を十分に果たすことができる仕組みを整備することが求められていると考えます。
この点については別途、テーマとして扱っていく予定です。

税金のムダ一掃②「地域包括支援センターの民間委託」

全国に「地域包括支援センター」という機関があります。
高齢者の見守りや、介護予防、介護サービスにつなぐ仕組みづくりなどを担う、非常に大切な機関です。
現在、市内には3か所の「地域包括支援センター」がありますが、今後の高齢化に合わせてさらに2か所程度の増設(合計5か所)が必要になるとされています。
さて、現在ある3か所のうち、1か所は市直営、2か所は民間の委託先による運営となっていますが、1か所あたりの運営予算を比べると、約4.7倍という大きな開きがあります(下図参照)。
地域包括支援センターへの市支出額(H23;1か所あたり)
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サカイは、2011 年 6 月の議会において「民間委託によるコスト削減」の検討を提案し、市当局から「次期の市計画策定(平成24年4月)に合わせて検討したい」との答弁を得ました。
その後も市当局に策定状況を確認していましたが、残念ながら次期計画に「何らかの検討をする」旨の記載はされませんでした。
「安ければ良い」とは思いませんが、民間委託のやり方によっては数千万円単位の支出を削減できる話です。浮いた予算で早期にセンターの増強・増設を行い、市民に還元することもできます。
一度真剣に検討し、あえて数千万円の費用を余分に負担して直営を続けるのであれば、明快な理由を示すべきであると考えます。

税金のムダ一掃①

橋下徹・大阪市長の動きが注目を集めています。
その手法には賛否両論ありますが、行政を効率化し、ムダを削減することについては、誰でも賛同できるのではないでしょうか?
戸田市は「財政が良い」と言われていますが、決して楽観できません。
あまり知られていないことですが、戸田市には500億円近い借金(市債残高)があります。
また、今後の戸田市は全国の自治体の中で10番目(※注)という、非常に急激な高齢化の時代に入ります。高齢者向けの福祉予算は急拡大し、市財政を圧迫するでしょう。
高度成長期に集中的に建設した公共施設のメンテナンスにも莫大な費用がかかります。
現在のムダ使いを放置したまま、これらの巨額な費用をまかなうことはできるでしょうか?
私はそうは思いません。
今のうちに早急に手を打たなくてはなりません。
私が市議会議員になってからというもの、外から見たのでは分からないような驚くべき実態を目にしてきました。
毎度あっけにとられるのは、行政関係者の「税金を有効に使おう」という意識の乏しさです。
例えば、ある業者選定の審査についての報告の中で、提示価格が最も安い業者の評点が不当に低く付けられているのを発見しました。
ダンピング(不当に安い価格)が疑われる案件ではなかったので指摘したところ、「提示価格が他業者と比べて低かったので、適正価格ではないと判断し、低い点数を付けたと思われる」旨の答弁が返ってきました。
つまり、市職員の目分量で「これぐらいの価格が適当」という線を設定し、それより安すぎるものは買わないということが、一部で常態化しているのだと思われます。
(ちなみに本案件について他部局の職員の方に聞いたところ「これはひどいですね」という反応でした。職員の方全員が同じではないことを注記しておきます)
公務員だけではなく、政治家についても、経費の節約意識の低さや利権がらみなど、一般の市民の感覚からずれてるなあと感じることが多々あります。
世の中の多数を占めると思われる、こうしたやる気のない公務員や私腹を肥やす政治家が、寄ってたかって愛するこの国の財政を破綻に追いやっているのだと思うと、気持ちが悪くなります。
サカイは「私たちの払った税金を1円でも無駄に使ってほしくない」という素朴な思いから、「税金のムダづかい一掃」を重点政策の1つとしています。
今回からシリーズで、私がこれまでに取り組んだ事例を紹介します。
(※注)資料:戸田市政策研究所「急速な高齢化が戸田市へもたらす影響に関する研究」(2010年3月)

行政手続きの簡略化について

3/30(金)、PHP総研(地方政策シンクタンク)のセミナーに出席。自治体のITシステムについての授業を受けました。
(ちなみにセミナーの料金は1万円。全額が政務調査費=市費から支出されています)
セミナーの中で、韓国の事例が紹介されました。
韓国の法律では、国民が行政手続きで書類を記入したら、同じ内容は二度と記入させてはいけないのだそう。
また、税務・会計手続きも進んでいて、例えば確定申告は不要(行政のコンピュータが自動処理)。
確定申告書類を加入者に送付するのに、ニッセイ(日本生命)は年間30億円かけているそうですが、韓国の保険会社はそうした費用が一切かからないのだそうです。
一方、日本では手続きのたびに、同じような書類を何枚も書いたり、証明書を取り寄せたりしなくてはなりません。
私は以前に議会において、手続きの簡略化を求めたことがあります。
(ご参考:こんな活動やっています②【手続きの改善】
例えば戸田市で保育園の申し込み手続きをするには、最低3枚(人によっては最大10枚程度)の書類を提出します。そのたびに子供の名前(その他に、生年月日、住所、電話番号、保護者氏名、同居家族…など)を書かなくてはなりません。
さらに驚くべきことに、私が議会で指摘するまでは、戸籍謄本・抄本を同じ市役所の別の窓口で450円を払って取得し、添付しなくてはなりませんでした。
日韓で人生のゆとりや企業の経営効率は大差がつくのではないでしょうか。
日本では、行政手続きに余暇を減らし、また企業のコストを膨らませています。
もし韓国のような大幅な手続きの簡略化ができれば、余暇が増え、勉強や趣味に時間を使えるようになります。消費も活発化し景気も上向くでしょう。
また、余計なことに企業のコストがかからなくなれば、法人税収、給与、配当がアップ。お金はより有意義に使われるでしょう。
日本の行政手続きの煩雑さは、即座に目に見える影響は少ないかもしれませんが、長年にわたってわが国の活力をむしばんできたのではないでしょうか。私はそう思っています。
近年、各分野で韓国の躍進が伝えられる一方、わが国は衰退の一途をたどっているように見えます。その原因の1つが行政効率の差であると思われます。
手続きが煩雑なのは、役所の内部事情のせいです。
1つの手続きをするのに同じことを何度も記入させたり、同じ役所内で取れる証明書を提出させるなどは、役所内の業務手順にムダがあるからです。
「お役所仕事」の言葉が示す通り、手続きの融通がきかないのは役所への不満の象徴です。
自治体が目標とする「市民協働」を実現したいのであれば、まずは市民の負担をできる限り軽減することが求められると考えます。

戸田中学校卒業式・祝辞

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3月に挙行された戸田中学校卒業式に来賓としてご招待を受け、祝辞を述べさせて頂いたところ好評で、知らない方からお褒めの言葉を頂いたり、祝辞のスピーチ原稿がほしいと言って頂いたりしました。
1年生議員であるサカイにとっては望外の評価で、何よりの励みになりました。
スピーチ原稿に手を加え、当日話した内容に近くなるようにしたものを掲載します。
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川の水の色も風の匂いも変わり、わが町・戸田にも春の気配がただよってきました。
戸田中学校卒業生の保護者の皆様におかれましては、ご子息/ご息女の成長の中でも、とりわけ大きな、そしてとりわけ楽しみな、節目を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。
ご子息/ご息女が生まれたときの喜び、それからの成長を見守る喜び。もちろんそれだけではなく、不安や葛藤も数えきれないくらい感じてこられたことでしょう。
よくぞ、これほどまでに立派に育て上げられたと、感銘深いものを感じております。
併せて、ますます厳しくなる世の中に出て、太くたくましく生きてほしいと願わずにいられないものと、お察しいたします。
・・・
さて、卒業生のみなさん。
春という言葉を英語で何というか、覚えているでしょうか?
正解は、「スプリング」ですが、スプリングとは、ご存知の通り「ばね」という意味です。木々の芽がスプリングのように飛び出してくることから、「春」という意味になったのだと、私も中学校の時に英語の先生に教わりました。
こうして向かい合ってみると、卒業生のみなさんは、可能性をたくさん蓄えているように見えます。自分で気づいているでしょうか?可能性で膨れ上がって、見ているこちらの方がドキドキしているぐらいです。
みなさんは、今なら、どんな人にでもなれる。どんなことでもできる。
そんな予感を、私は感じています。
みなさんは、例えて言うなら「限界まで小さく縮めたバネ」です。
大きくジャンプして見せて下さい。
そうは言っても、みなさんの中には、手放しで卒業を喜んでいる人ばかりではないでしょう。
私が中学校を卒業するころの気分を、20年たった今でも昨日のように思い出すことができます。
少しづつ、社会に押し出されていく不安さ。
それにも関わらず、自分が何になりたいのか、目指すものがなにもない頼りなさ。
、、、そうした心もとない気持ちの方を、卒業の喜びよりも、ずっと強く感じていたことが忘れられません。
今日、卒業されるみなさんの中にも、確固とした将来の目標がある、という方はあまり多くはないと思います。
そんなみなさんにとって、これから一番大事な仕事は「自分が将来、どんなふうになりたいのか」、つまり将来の目標を探し出すこと。これに尽きます。
目標がみつかれば、みなさんは目標をめざして、たくさんジャンプできるようになります。
また、もし目標が見つからなくても、目標を探し出す努力そのものが、みなさんを大きく成長させることになるはずです。
さて、みなさんが将来の目標を探しやすくするために、私の経験から、1つアドバイスを差し上げましょう。
それは、図々しくいくということです。
礼儀をわきまえずに行け、ということではありません。
正しい図々しさ。それは、礼儀正しく、さりとて恐れず、勇気を持って、いろんな人と話し、やりたいことをどんどんやる。
それを通して、自分の目指す将来像を見つける。これが、目標を探す近道です。
そして、どんな人と話す時も遠慮しないこと。一生懸命に話したら、だいたいの人は親切に聞いてくれるものです。
みなさんは若いんですから!ずうずうしいぐらいが、ちょうど良いんです。
・・・
さて、戸田を愛する人間にとって、若いみなさんのがんばりは郷土の誇り。私たちにとっても本当にうれしいことなのです。
ですからみなさんが、これからの人生で活躍するために、最大限協力することを、私たちは約束します。
卒業生の皆さん、保護者の皆様、そして先生方。本日は本当におめでとう御在ます。
人生の門出である卒業式にあたり、私からの祝辞とさせて頂きます。
ありがとうございました。
戸田市議会議員 酒井郁郎

自殺対策強化月間(3月)キャンペーン【駅頭キャンペーン】

全国で春と秋の2回の自殺シーズンにキャンペーンを行うことで、大きな成果が上がっています。
サカイも昨秋から駅頭キャンペーンを実施。
(ご参考:自殺予防週間キャンペーン①キャンペーン初日【9/13(火)】
特に「相談窓口を広く知って頂く」ことを目指し、朝の駅頭でチラシ配布や呼びかけなどの活動を行っています。
3月も、市内各駅でキャンペーンチラシを配布。
多くの方がチラシを受け取って下さいました。
特に、3月末・朝の戸田公園駅では、2時間で300人という非常に多くの方が、チラシを受け取って下さいました。
その上、うれしいことに「あなたが酒井さんですか?中学校の式辞、感動しました」と言って下さる大変ありがたい方までおられ(数日前、サカイは戸田中卒業式で式辞を述べた)、意気揚々と引き上げたのでした。
しかしながら、サカイが一人でキャンペーンをやっても、宣伝効果はたかがしれています。
戸田市の方針として、本格的な自殺対策を打ち出して頂き、その一環としての継続的なキャンペーンを行ってほしいと切に願います。

自殺対策強化月間(3月)キャンペーン【戸田市が実施すべき施策】

私はこれまで一貫して自殺の問題を取り上げてきました。この問題は、年間 数十人単位の市民の命を直接左右するからです。
そうした重大な問題であるにもかかわらず、これまで自殺対策の優先順位は決して高く扱われてはきませんでした。
これ以上の悲劇を拡大しないため、次のような対策を行うべきであると考えます。
①相談窓口の拡充、広報の強化
対策の第一歩は、相談窓口を広く知って頂き、いざという時に利用してもらえるよう備えることです。しかしながら、戸田市民が相談窓口を知っている割合は 10%台(平成 22 年度;市調査)と、あまり認知されていないのが現状です。
そこで、相談窓口の体制を拡充するとともに、集中的なキャンペーンの実施など PR 強化が必要と考えます。
②市役所内外の連携強化
自殺問題は、福祉部局の他、市民相談(金銭問題など)、救急(自傷者の搬送)、医療機関、警察(自殺未遂情報)、労基署やハローワーク(雇用の問題)、教育委員会(いじめ問題)…など、国・県・市・民間の各機関との連携が欠かせません。
最近、市役所内の「自殺対策実務者委員会」が発足しましたが、役所外との連携はこれからの課題です。
③データの収集とそれに基づいたターゲット設定
戸田市の自殺者の傾向は、①団塊世代の男性、②独居者、③過去に自殺を試みたことがある方…の割合が他市と比較して顕著に高いなど、特異的であることがうかがえます。
こうした特徴をとらえ、対策に生かすことで効果が高まります。
これら3点はどれも自殺対策の基本的な要素ですが、戸田市においては十分に実施されているとは言えません。
まずは対策の第一歩として、できる限り速やかな着手を求めていきたいと思います。
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上の画像は自殺対策キャラクター、埼玉県の「まぁ、いっか」(左)と札幌市の「チュプカ」(右)。それぞれの自治体のやる気がそのまんま出ているような気が。