昨今、子宮頸がんワクチンはマスコミで頻繁に取り上げられています。そして、報道のほとんどは「子宮頸がんは唯一予防できる癌です」などと感情に訴え、ワクチンの利点ばかりを強調し、行政へはワクチン接種への補助を求める内容です。
また困ったことに、冷静に政策を判断すべき国会議員の中にも、手放しでワクチン接種を礼賛する人が多数います。
しかし、全てのワクチンには死亡例を含む副作用があります。特に子宮頸がんワクチンは、少なくとも30以上の死亡例が報告されており、安全性の面が懸念されます。
また、効果についても疑問視されています。子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの原因となるウイルスの6割をカバーするにすぎず、またワクチンが有効なのは接種後6年強にすぎません。つまり、「ワクチン接種をしても、子宮頸がんにかかる場合が多々ある」「中学生がワクチン接種をしても、成人する頃には効果はなくなっている」ということなのです。
かく言う私も、ワクチンのことを知った当初は「ああ良いワクチンができたんだな。はやく国の補助が出るといいな」などと思ったのでした。しかし、こうした事実を知ったいま、自分なら絶対にワクチン接種は受けません。
一方、情報がない多くの人は、学校から接種のお知らせがあれば、疑問もなく接種を受ける(受けさせる)でしょう。
実は、同じようなことが実際に起こっています。
アメリカでの新型インフルエンザのワクチン接種における出来事です。一般国民には「緊急事態宣言」までして接種を強制しようとしたのに、米大統領のオバマ氏は娘にワクチン接種を受けさせなかったことが報道され、マスコミの批判を浴びました。
つまり…
アメリカの一般大衆は「情報を持っていないから」、「受けさせる」。
オバマ氏は「危険と知っているから」、「受けさせない」。
(注:新型インフルエンザのワクチンも子宮頸がんワクチンと同様、現時点に至るまで安全性についての議論があります)
「情報が少ないがために、患者が自身の意図に反する医療判断をしてしまう」。この現象を「情報の非対称性」といいます。薬害エイズ事件も、「情報の非対称性」によって発生し、結果として多くの方が亡くなりました。
国の方針や社会の大きな流れに反することを、公の場で主張するのは気が引けることです。
しかし、このままいけばわが市でも、子宮頸がんワクチンの接種において「情報の非対称性」の問題が起こってしまう。13~14才の「人生これから」という女のお子さんの健康や生命が、本人に知らされることなく危険にさらされるかもしれない。
私は市民の利益を代表する人間として、どうしても看過できませんでした。
市執行部に適正な対応を求め、議会で一般質問を実施しました。
(②に続く)
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議会報告(速報版)
先週末、9月議会が終了。
本議会においても一般質問を行いました。
①子宮頸がんワクチン補助について
ワクチンの効果や安全性に対して疑問を投げかけ、ワクチン助成事業を行うにあたっての慎重な検討と市民への情報提供を行うよう求めました。
②政治意識・投票率向上について
30%台、40%台があたりまえになっている戸田市の投票率。市政や地域に対する無関心層の多さは、戸田市の一番の弱点と見ています。
投票率アップの方法について、新しい視点から問題提起を行いました。
どちらの件も、市当局の今後の対応を確認していきます。
速報として、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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子宮頸がんワクチンに慎重対応を
「周知責任、詳細な調査と審議を行う」
議員:子宮頸がんワクチンがマスコミで話題となっており、戸田市においても助成を行う方針と聞いている。しかし、効果や安全性に疑問があることは、一般にはあまり知られていない事実である。同ワクチンは、子宮頸がんの原因となるウイルスの6割をカバーするにすぎず、またワクチンが有効なのは接種後6年強にすぎない。さらに、死亡例を含む副作用が世界で発生している。ワクチンの効果や安全性などについての情報提供を行い、市民一人一人が主体的に接種を判断するよう促すべきではないか。
医療保健センター事務局長:市民が正しく理解し、接種の判断を行うための周知責任を適切に果たしたい。自己責任で接種を受けなくてはならないことを広報していく。
議員:学校で説明やパンフ配布の広報を行っていくとのことなので、市が接種を勧めているかのように誤解を受けぬよう、特に配慮頂きたい。
【投票率向上について】
議員:前回の選挙から期日前投票所を増設したことで、私の試算では0.9~1.5%の投票率押し上げ効果があった。他にも、投票率の低いサラリーマン層や芦原地区への広報、小中学生のうちからの関心アップなどに工夫の余地がある。
行政委員会事務局長:投票しやすい環境づくりや若年者の関心向上に取り組む。
議会報告(詳細版)
【自殺対策については、石にかじりついてでも実現するつもりです】
去年から取り組んでいる、戸田市の自殺問題。
市執行部に問題があることを認めてもらい、委員会(健康福祉委)のテーマに選んでもらうなど、着々と自殺対策の導入に向け前進していると、内心成果を喜ぶ気持ちすらありました。
自殺問題を担当する医療保健センターからは、「できることから対策を進めている」旨、聞いていました。
【ご参考】
自殺問題①
自殺問題②【戸田市の現状は?】
自殺問題③【自殺対策は必要ですか?】
自殺問題④【質問準備】
自殺問題⑤【議場のやりとり】
ところがその後、平成21年の戸田市民の自殺者数を見て驚きました。
戸田市民の自殺者はこの10年間、毎年20名前後であったのが、平成21年には36名とほぼ倍増。平成20年の自殺者数21人から15人も増加しています。戸田市の歴史で初めて、自殺者30人の大台を突破。自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は県内ワースト2になりました。
私はこの数字に衝撃を受けました。それは、1年前に自殺の問題を知りながら去年の自殺者急増を防げなかった、そのことに対する「しまった!」という後悔です。
さっそく、自殺問題を担当する医療保健センターに対しヒアリングを行いました。
医療保健センターからは、1年前つまり平成21年6月議会で、次のような答弁を得ています。
・実態把握を行う。
・人材の確保や育成を行う。
・庁内の関係各課や各種相談窓口とのネットワーク化を密にする。
(※相談窓口:戸田市には多重債務や悩み事などの相談窓口がある。自殺リスクが高い人が多く訪れる)
・警察署、救急医療機関、精神科の病院など、関係機関との緊密な連携や情報共有を図る。
ところが、よく確認したところ…
・実態把握は、公表されているデータと、県警からもらったデータだけ。分析は未着手。
・人材確保は実施しておらず、これからも行わない公算大。人材育成は、職員を県などの研修に送っている(しかし、体系的な研修、専門性の高い研修は無いと思われる)。
・庁内の連携体制は不足。各種相談窓口との情報共有すら未着手。
・外部の機関との連携は、県警から自殺者数などのデータをもらったことのみ(他は未着手)。
つまり、1年前と比べてほとんど対策が進んでいないということです。
そればかりか、平成21年の戸田市の自殺者数(36名)という初歩的なデータさえ、だれも知らないというありさまでした。
こうした現状を重くとらえ、対応を促すため、下記のような論点で6月議会で一般質問を行うことに。
・戸田市の自殺対策は大きく不足している。
・人が足りないなら、増やしてでも対策を進めるべきだ。
それに対する、医療保健センターの回答は下記。
・戸田市の自殺対策は、できる範囲でやっている。
・人の増員はむずかしい。
医療保健センター事務長と、何度か「打ち合わせ(※)」を行いましたが、話は平行線。
妥協の余地もないため、こちらの質問項目のみ提示し、あとは議場で論戦を行うことになりました。
そして、前回掲載したようなやりとりを議場で行ったのです。
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※「打ち合わせ」とは・・・議会での質問の前に、行政の担当者と行います。質問や答弁の内容について、だいたいの内容を確認します。
打ち合わせしてから論戦を行うなど、おかしな話に思えます。しかし、事前にどのようなことを質問するのか分かっていないと答弁しようがない内容もあるため、ある程度の打ち合わせは必要だと思っています。
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自殺者が1年で2倍になったというのは、非常事態であると考えます。その原因を究明して、なんとしても早急に手を打たなくてはならない。
一方、市幹部の答弁は紋切り型の官僚答弁に終始。とても危機感が感じられませんでした。
前回の記事のように、議場における論戦は完全なもの別れに終わりました。しかし、行政の自殺対策により、来年10人とか20人とかの人の命が救われるかもしれない。そう思えばやすやすとひき下がるわけにはいきません。
今後、自殺対策については石にかじりついてでも導入を実現していくつもりです。
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現在まで、市長、副市長との非公式な話し合いの中で自殺の状況の深刻さを説明し、「自殺対策をやっていく」という方向性については同意を頂きました。
今後、具体的な内容や導入スケジュールについても提案していきたいと思っています。
議会報告(速報版)
去る6月15日、6月議会の議場で一般質問を行いました。
メインのテーマである自殺問題について、あまり積極的ではない市幹部との間で論戦となりました。今後も追及していきます。
速報として、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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戸田市民の自殺者が倍増
どうするのか
「やれる範囲でやっていく」
(議員)戸田市民の自殺者はこの10年間、毎年20名前後であったが、平成21年には36名とほぼ倍増。自殺未遂者は400名前後と推測される。自殺率は県内ワースト2となっている。
国も自治体も危機感を持って自殺対策に取り組んでいる一方、戸田市においてはポスター掲示以外の対策は何も行ってこなかった。一方で自殺者数は2倍になった。因果関係は不明ながら、データ上の事実である。
1年前に同様のテーマで質問した際には、「できることからやっていく」という答弁だったが、場当たり的な対処で済む問題ではなくなった。緊急に全体計画を作って取り組むべきである。
今後の計画はどうか。必要なら担当者を増員して対策を行うべきではないか。
(医療保健センター事務長)研修や市役所内外との連携など、従前から行っている対策もある。人員の増員は難しい。
(議員)研修は質・量ともに不十分であり、連携については市役所内の相談窓口との情報共有すらできていない。また、説明によれば自殺対策をやらない理由は「人がたりないから」。だけども「増員は難しい」。つまり、「これ以上の自殺対策はやらない」ということか。
(医療保健センター事務長)人員の質が不足している。
(議員)その程度の取り組みでは、戸田市の状況がさらに悪化するのではないかと危惧する。
お知らせ
6/15(火)午後、一般質問を行います。
テーマ:
①自殺対策について
平成21年には前年までの約2倍(36人)の自殺者数となった戸田市。早急な対策が必要なのではないか?1年前の6月にも質問したテーマです。
②人事制度について
市内在住の職員の方を増やす、頑張った分がきちんと評価される制度への改革を行う、などのテーマです。
時間はおそらく14時前後スタートになると思います。
ネット中継もされてますので、お時間があれば是非ご覧ください。
ネット中継はこちらです↓
http://www002.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_broadcasting.asp
チラシ配布⑦6/11(金)
戸田公園駅西口南側階段下(交番前)で朝7:00~8:30に実施。
今日も6月議会の開催日。前回(6/4)に続き、チラシを配布しながら市議会をPR。「戸田市議会、開会中です」「おひまな時に傍聴にいきましょう」などと呼びかけながら配りました。
邪魔にならない場所を探しながら階段の上に移動してみたりと工夫しましたが、どうしても多少は邪魔になってしまい申し訳無い。
反対側の階段で配っていた共産党の本田哲さんに「お先に!」と言われ、もうそんな時間かと切り上げました。
予定の100部を配布、市庁舎の控室へ。
受け取って下さった皆さん、ありがとうございました。
「菅さん来るよ!」
私は1度、菅直人氏を見たことがあります。
大学時代、高級ホテルのバーでした。
以前にも掲載しましたが、本に「人を観察するなら高級ホテルのバーが良い」と書いてあるのを読み、紀尾井町のホテルニューオータニのバーでバイトしました。
夕方出勤して、仕事が終わるのは2時。寝るのは3時。翌日の授業でよく居眠りしました。(反省)
当時はバブル崩壊後の大不況期。また、ちょうどイギリスのベアリング証券が倒産した直後(ディーラーがデリバティブ取引で大損こいたのを隠ぺい、ばれたときには取り返しのつかない額になっていたそうです。合掌。)で、ホテル内にベアリング証券のオフィスがあったのですが、そこの外国人社員が大勢、会社に出てきてもやることがなくて、日の高いうちからヒマそうに飲んだりしてました。
さすがニューオータニだけあって、有名人のお客が実に多かった。毎日何人かは、テレビに毎日のように出ているような人を見かけました。
芸能人も政治家も、ホテルのバーは安心感があるのか、どの方もリラックスしているように見えました。難しい問題をかかえているような政治家も、ここでは楽しそうに水割りを飲んでいました。
ある有名芸能人などは、大きな個室を借り切って誕生会を開催。手下の芸能人を小突きながら水割りを作らせていました。
派手なパーティーは、大不況のご時世にすごいなあと、単純に関心しました。
さてそんなある日、お店のマネージャーが興奮気味に、「菅さん来るよ、菅さん!」と耳打ちしてきました。当時の菅さんは薬害エイズ問題の処理で一躍名を上げ、国民的なアイドル政治家になっていました。私も「そんな人まで来るのか」とわくわくして待ち構えたのを覚えています。
さて、菅さんが来て一番高そうなVIPルームに案内されていきました。
マネージャーの計らいでVIPルームの担当にしてもらい、さりげなく観察しましたが、優しい雰囲気というか自然体というか、政治家オーラがない人だと思いました。
お連れさんと楽しそうに議論しては、VIPルームから出てきて「トイレトイレ」と厨房の方に歩いて行ってしまうので、「先生、おトイレはあちらです」と案内したりしました。
私はその時以降、今に至るまで同じような印象を持っていますが、、、世間では「イラ菅」とか「ちょっと切れすぎる人」とか言われてますね(笑)
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さて、そんな菅さんが総理に就任しました。
たたき上げでクリーンなイメージでもあり、また前の鳩山さんがひどかったせいもあるのか、支持率は高いですね。
これまでも多々繰り返されてきた総理の首のすげ替え。
小手先の人気取りを批判することなく、興味本位で面白がるだけのマスコミ報道。
国益につながるとは思えない選挙対策は、今回もまた効果を発揮してしまうのでしょうか?
(「どう転んでも、さすがに前の内閣よりはマシだろう」という)新内閣への期待とともに、脱力感を感じずにはおられません。
チラシ配布⑥6/4(金)
戸田駅東口北側(サミット側)で朝7:00~8:30に実施。
今日は6月議会の開会日。一般質問の内容を整理するため早起きしたが、6時過ぎに作業が終わったので駅へ。
せっかくなので、チラシを配布しながら市議会開会をPR。「今日から戸田市議会はじまります」「おひまな時に傍聴にいきましょう」などと呼びかけながら配りました。
市長選の投票率は30%台。みなさんに市政に関心を持ってほしいです。
市役所への通勤ルートでもあり、顔見知りの職員の方も多く通られました。
予定の100部を配布後、予備の20部も配布し市庁舎の控室へ。
受け取って下さった皆さん、ありがとうございました。
チラシ配布⑤5/31(月)
北戸田駅西口北側(高田屋側)で朝7:00~8:30に実施。
今朝はさわやかな陽気で気分も良く、そのせいか多くの方に受け取って頂きました。人通りの少ない場所ながら、100部を配布。
わざわざ反対の方から「1部ください」と来られた方が何人かおられ、「ひょっとしてチラシを楽しみにして下さってる方かな、そんな方が増えるといいなあ」などと思いました。
受け取って下さった皆さん、ありがとうございました。
なかなか感慨深い⑤ 【リサイクル・フラワー・センター開園式】
前回の記事「なかなか感慨深い④」に引き続き、リサイクル・フラワー・センター開園までのいきさつを回想します。
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前回の時点で、予算や内容面での後退、施設面での不備の件は解決することができました。
しかしその後の、細かな仕上げや運営の準備は衛生センターの仕事。議員が細かく口を出すことではありません。
問題が解決してしまえば、自分たちがリサイクル・フラワー・センター開所のために動き回ったことは忘れ、山崎さんに開園式典で声をかけられるまで思い出しもしませんでした。
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わが会派の山崎さんから、「俺たちいろいろ大変だったけど、こうして今日を迎えられて良かったよな」と声をかけられました。
私は、少し考えて「そうですね」と答えました。
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上記はシリーズ最初の「なかなか感慨深い①」からの抜粋です。
リサイクルフラワーセンターは一人の職員のアイデアから始まり、多くの方の尽力で作られた施設です。自分たちの功績のことを、ことさら言うのは気が引けました。
しかし、われわれ二人は意思を持って行動し、結果として当初予定した通りの、理想に近い施設ができたのも事実です。この点についてはすなおに認めても良いだろうと考え、「そうですね」と肯定の相槌を打ったのでした。
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多くの方が情熱を注いだ非常にユニークな施設が、リサイクルと障がい者・シニアの方の雇用確保、緑のまちづくりという1石3鳥の高い理想を実現していくことになると思います。
楽しみに見守っていきましょう。