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なかなか感慨深い④ 【リサイクル・フラワー・センター開園式】

前回の記事「なかなか感慨深い③」に引き続き、リサイクル・フラワー・センター開園までのいきさつを回想します。
<10月某日>
運営面での交渉がひと段落ついたところへ、今度は施設面での不備があるとの情報があり、さっそく調査を実施。
リサイクル・フラワー・センター1
温室と舗装通路の間にすき間があり、高さもちがうため、雨の日は土が流出することが予想されます。
リサイクル・フラワー・センター2
市民の方が持ってきた、「生ごみたい肥が入っていたバケツ」を洗う流し台。
小さくて作業がしづらそう。このサイズの流し台では作業はムリでしょう。
リサイクル・フラワー・センター3
この写真だけで、説明の必要もないかもしれませんが…非常に使いづらそうですね。
しかも、足についた土を洗い流す水道だそうです。毎回「よっこらしょっ!」と片足づつ上げて洗うんでしょうか…
運営内容を考えながら作れば、決して発生するはずのないミスです。せっかくの施設がやっつけ仕事のような作られ方をされつつあるのが残念でした。
本件については、戸田市の神保市長(衛生センター副管理者)に直接申し入れ。神保市長が現地視察と改善の指示を出し、問題の多くは解決しました。
その後、衛生センター議会では中名生議員が一般質問を実施。施設面についても質問を行いました。
(「なかなか感慨深い⑤」に続く)

なかなか感慨深い③ 【リサイクル・フラワー・センター開園式】

<前回の記事「なかなか感慨深い②」に引き続き、リサイクル・フラワー・センター開園までのいきさつを回想します>
まず、リサイクル・フラワー・センターは、「蕨戸田衛生センター」が運営します。「蕨戸田衛生センター」は、戸田市と蕨市が共同運営しているごみ処理場です。
つまり、リサイクル・フラワー・センターは、戸田市内にありながら、戸田市の意向だけでは運営はできません。
それではどのように運営されているかというと、戸田市と蕨市が共同運営する「衛生センター議会」において意思決定(議決)。業務の執行は、管理者である蕨市長が行います。
※ ちなみに、衛生センター議会は戸田市と蕨市の市議会議員が兼任。市議会議員報酬とは別に衛生センター議会の報酬も支払われています。
参照:
https://sakai-ikuro.com/archives/2009/02/post_261.html
https://sakai-ikuro.com/archives/2009/02/post_267.html
また、リサイクル・フラワー・センターの設置は平成20年度以前から決まっており、平成21年には既に、建設工事が着手されていました。
そんな平成21年の9月、大きな問題が発生していることを知ったのでした。
ここからは、当時の手帳とノートを元に回想します。
(注:日時や時系列が不正確な可能性があります)
<9月某日>
市庁舎内で、リサイクル・フラワー・センター計画の状況についてご担当の職員の方からヒアリング。予算や雇用する障がい者の人数やシニアの方の人数の縮小など、衛生センター側からの申し入れがあった、とのこと。リサイクル・フラワー・センターの運営内容が、当初予定から大きく後退する内容であった。
戸田市としては到底認められないものであると判断。
9月中旬にかけて更にヒアリングを実施。
また会派会議に職員の方をお招きしての勉強会を開催。会派の議員全員での問題意識の共有を図る。
<9中旬~10月上旬>
衛生センターでのヒアリングや視察、また会派会議に衛生センターの事務局長、ご担当者をお招きしてのヒアリングなど頻繁に実施。
特に、会派内で衛生センター議員の任にある山崎さんと酒井の出番が多くなる。
(ちなみにヒアリングにおける山崎さんの追及は鋭く、大いに参考にさせて頂いた)
これらの活動の結果、当初の計画に近い内容で再検討して頂けそうな方向になってきました。
しかし、ここでまた新たな問題が発生したのでした。
(「なかなか感慨深い④」に続く)

なかなか感慨深い②【リサイクル・フラワー・センター開園式】

いきさつの前に、リサイクル・フラワー・センターとはどんな施設かレポートします。
リサイクルフラワーc
リサイクル・フラワー・センターは、家庭生ごみをたい肥に変え、花の苗を生産する施設。
ゴミの減量が図れるだけでなく、生産業務を障がい者施設やシルバー人材センター、NPOなどに委託することで、障がい者・シニアの方の雇用の受け皿となります。
平成20年実績で、290世帯分の生ごみを再生。また、障がい者15名、シニアの方3名の雇用を創出します。
市職員の発想から生まれた画期的な施設であり、日本国内だけでなく、海外からも多くの視察を受け入れています。
建設中は何度も足を運びましたが、完成した施設を見るのは今日が初めて。
開園式に早めに行って見学した模様を、写真入りで紹介します。
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戸田市の北のはずれ、殺風景な工場地帯に立地する「蕨戸田衛生センター」(ゴミ処理場)内にあります。
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明るくてきれいな温室が3棟、ならんでいます。
職場環境は良好なようですね♪
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きれいな花苗!
家庭で作った「たい肥」バケツ一杯分と、花苗24鉢を交換してくれます。
元は生ごみだったことを考えれば、すごいお得感ですね!驚きました。
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センターの周囲にはビオトープ(自然環境を再現した箱庭)が作られ、近隣住民の憩いの場となることが期待されています。
残念ながら、今まで近隣住民にとっては「迷惑施設」でしかなかった衛生センターですが、これからは誰もが行ってみたい施設への転換を目指します。

なかなか感慨深い① 【リサイクル・フラワー・センター開園式】

Image547.jpg
朝から新生フラワーセンター戸田(新名称は「リサイクル・フラワー・センター」)の開園式に出席。
近くの席に座った、わが会派の山崎さんから、「俺たちいろいろ大変だったけど、こうして今日を迎えられて良かったよな」と声をかけられました。
私は、少し考えて「そうですね」と答えました。
開園式に出席した戸田市議会・蕨市議会の議員の中でも、我々には特別でした。
次回以降、リサイクル・フラワー・センター開園までのいきさつをご紹介します。

チラシ配布④5/27(木)

戸田駅西口南側(パン屋さん前)で朝7:00~8:30に実施。
用意した100部がなくなったため、予備の10部も配り切って予定より早めに終了。
朝から「おはようございます」と声をかけあうのは気分いいものですね。
受け取って下さったみなさん、声をかけて頂いたみなさん、ありがとうございました。

チラシ配布③5/21(金)

北戸田駅西口正面で朝7~8時に実施。
この日は朝からリサイクル・フラワー・センターの開所式があったため、その近くの北戸田駅で活動しました。
短い時間でしたが70部を配布。受け取って下さった皆さん、ありがとうございました。

こんな活動やっています②【手続きの改善】

私は戸田市役所の窓口が嫌いではありません。職員の方は親身で、また利用者を「お客様」と呼ぶなど、一部「過剰なのでは?」と思うほどていねいな応対。実は、私が戸田を好きになったきっかけも、窓口の職員の方が親切だったことです。
そんな窓口手続きにも改善すべき点があることを知ったのは、市民のAさんとのメールのやりとりからでした。
Aさんが、ある申請の手続きをしようとしたところ、次の書類を要求されたそうです。
①申請書 ②戸籍謄本(450円)③住民票(200円)④改製原戸籍謄本(750円)⑤銀行通帳 ⑥年金手帳 ⑦印鑑 ⑧身分証明
②③④は市役所内で発行している書類です。つまり、役所内のある窓口で発行している書類を、別の窓口が要求する、ということが行われているということ。当然、書類を取得する手間や、発行手数料(合計1,400円!)がかかります。
さっそく調査を行ったところ、市役所の44種類の申請でこうした書類を要求しており、年間5,000件以上の手続きが行われていることが分かりました。
ヒアリングを行ったところ、改善は十分可能と考えられたため、3月議会において一般質問を行い、執行部から全庁的な課題として研究する旨の答弁。またその後(非公式ながら)、前述Aさんにご指摘頂いた手続きについては改善できそうである旨、回答がありました。
手続きで融通のきかない様は、「お役所仕事」の言葉通り、役所への不満の象徴です。気付いてしまえば「なんで今までこんなだったの?」というようなことですが、お役所の常識にとらわれず、素直に指摘したことが改善につながりそうであることに、小さな手応えを感じました。
ウェブページ読者のみなさんも、行政の仕事で「これはおかしい」と感じたことはありませんか?もし何かあれば是非、酒井にお知らせください。

こんな活動やっています①【教育問題】

「3学期制→2学期制」変更の検証をしました。
市内小学校での2学期制導入から丸3年。現状を次のように捉えています。
ポイント①:2学期制導入で、授業時間増などの大きな効果が確認できた。
ポイント②:2学期制の実施を軌道に乗せるには、更なる改善が必要ではないか。
――― * ――― * ――― * ―――
全国的に「2学期制」の学校が増えています。今までは「3学期制」。「4月から1学期が始まって、7月に夏休み。9月から2学期で、年末年始は冬休み。1~3月の短い3学期が終わると、進学か卒業」というのが、明治から100年以上続いてきた、全国的な定番でした。
昨今、授業時間を増やす目的で【注1】秋を境に前期と後期に分ける「2学期制」に変更する学校がでてきました。現在は、公立の小学校で4668校(21.8%)、中学校で2284校(23%)と公立小中学校の5校に1校は2学期制になりました【注2】。導入で大きな成果を上げる自治体(所沢市、鶴ヶ島市など多数)がある一方、せっかく導入したのに保護者の理解が得られず、廃止に追い込まれる自治体(あきる野市、太田市など)もでてきています。
(【注1】2学期制にすると成績をつける回数が1回減るため、テストの実施や通知表作成などに要する時間(10時間程度)を授業に回すことができます。【注2】読売新聞調べ。)
戸田市においては、H19年に3小学校で試行開始、21年には市内の全12小学校で導入が完了。中学校については、現在のところ導入の予定はありません。
導入の結果、授業時数が10時間以上増え、「補充授業や総合学習などの時間ができた」「(特に今年は)インフルエンザ流行による学級閉鎖があったが、対応しやすかった」など着実に効果が出ているようです。
一方、導入に際しては当初から「(保護者や教育現場に対し)説明不足なのではないか」との意見がありました。そこで今回、下記の①、②を実施しました。
①保護者や教職員の方々とディスカッションを実施。
②2学期制の先行自治体(石狩市、所沢市、鶴ヶ島市)、廃止自治体(あきる野市、太田市)の調査(担当者ヒアリング、資料検索)
その結果、下記①~④のような論点があると考えられたため、3月議会において一般質問を行いました。
①夏休み・冬休みの前に通知票を出せないか
・大部分の保護者が要望。「振り返りや、休み中の課題整理などに活用したい」。
・他市では簡便な成績表(「中間成績表」)を出すことで、要望に応えている。
【教育委答弁】
・現在の内容で対応(=「中間成績表」は考えていない)。
・教職員は現状、非常に多忙であり、これ以上の作業を増やすことは難しい。
②夏休み・冬休みの前の3者面談の充実
・休み中の課題整理などが目的。
・2学期制導入に伴い実施したところ、保護者には好評。
・一方で、先生によっては雑談で終わってしまうケースも。
【教育委答弁】
・面談の基本内容は教職員に指導している。
・教職員の資質向上に努める。
③中学校での導入
・小学校においては、2学期制により10時間以上の授業時数が確保できた→効果が確認できたのだから中学校でも導入すべきではないか。
・全国的にも、小学校よりも中学校のほうが、導入割合は高い。
【教育委答弁】
・検討したい。
・高校受験用の成績交付時期の問題がある。
④保護者の意見をくみ上げ、それに応えてほしい
保護者全員を対象としたアンケートを実施し、保護者の意見や対応状況を透明化できないか。
【教育委答弁】
保護者会での意見の収集で対応する。
――― * ――― * ――― * ―――
私は、2学期制を軌道にのせることが、学力向上策の前提になると考えます。
そのためには、長年なじんできた制度を変更するのですから、保護者とのコミュニケーション(説明や要望の組み上げ、対応状況の透明化など)が不可欠。実際、2学期制を成功させている自治体では、分かりやすい説明と保護者からの意見の収集を徹底的に行っています。
この点で、戸田市の教育委員会の対応には改善の余地があると感じました。例えば、上記「①夏休み・冬休みの前に通知票を出せないか」については、現場の先生方の作業量の問題でどう工夫しても実現できない、ということもありえます。しかしながら、そうした説明がなされた形跡はありません。説明がなければ保護者は「自分たちの意見が無視されている」と感じてしまいます。2学期制への理解や協力は得られなくなるでしょう。
今後もひき続き、2学期制の検証と公教育の改善に取り組んでいきます。保護者の皆さんからのご意見をぜひ、お待ちしています。

卒業式

戸田中学校卒業式に出席。去年と同じく、桜の花が満開の卒業式でした。
なんと!錚々たる顔ぶれの来賓を代表して、祝辞を述べさせて頂きました。この1年で人前で話すことに慣れたせいか、緊張することもなく大任を果たしてきました。
少しでも卒業生のみなさんへのエールになればと思い、こんな話をしてきました。

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