明日、戸田市議会議員選挙が告示されます。
立候補届け出後は公職選挙法の規定により、ウェブページの更新ができません。ご了承ください。
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さて、私が掲げる「市民が最優先。」という言葉は、「市民の意思が可能な限り反映される行政を作る」という、酒井の一番の政治目標を表しています。
政党や議員、一部の既得権をがっちり握っている人たちの意思ばかりが反映される行政のままで良いのでしょうか?
私たち市民の意思をこそ反映する活動を、これからも行ってまいります。
具体的に3点、挙げさせて頂きます。
1点目として、「税金をムダにしないでほしい、有効に使ってほしい」という私たちの願いを実現します。
酒井はこれまでに、多数のムダづかいを指摘してきました。
ほとんど使い道のない情報サービスを、長年、年間100万円以上払って買っていたのを、止めてもらいました。(※)
放置自転車の撤去を行うのに、1台あたり2万円(他市の20倍)が費やされているのを発見し、指摘してきました。
(※:ちなみにその情報サービスを販売している会社は、総務省の事務次官を始めとする国家公務員の天下り先となっており、料金設定の不明朗さや、購入を打ち切ろうとすると官僚OBとおぼしき人物から圧力がかかるなど、「ぼったくりバー」さながらの営業を行っていることが明らかとなりました。)
それと共に取り組んできたのは、「議員特権の廃止」です。
例えば、市長や市議会議員を表彰する制度がいまだに残っています。つまり、税金を使って自分たちのことを自分たちで表彰している、ということです。
その他にも多数の議員特権が残っており、多額の税金が投入されています。
酒井は、これからも税金のムダ一掃、議員特権の廃止に取り組んでまいります。
2点目として、子どもの笑顔を増やします。
戸田市の未来をつくる「子育て支援」と「学力向上」に、酒井は引き続き取り組んでまいります。
子育ては予想以上に大変なものです。そこで、待機児童を計画的に減らしていくほか、例えば出産前後のスイミングやヨガなど、子連れで参加できるプログラムの実施、また、親子で楽しめるあそび場を増やしたり、幼いころから本に親しみやすくなるよう、図書館や公民館に読み聞かせができる絵本コーナーをつくる、などを行います。
これからの戸田市の活力は、子どもや若者たちです。そのためには、働きながらでもそうでなくても、子育てしやすく。子育ての当事者の目線で支援を行っていきます。
教育については、まずは小中一貫化を実現し、学力向上につなげます。
小中一貫教育は、全国で導入が進んでおり、実績も上がっています。小学校も中学校も、どちらも管轄は市ですから、私たちが決断すれば導入は可能なのです。
子育てしやすく、将来にも期待が持てる、子育て・教育政策を実現してまいります。
3点目として、「年をとっても、障がいがあっても、ふつうに暮らせる町」の実現です。
大変なご苦労をなさっている高齢者のご家庭を、多く見てきました。80才近い独居世帯の方が、タクシーでリハビリに通われている例や、70才を超えて、90代のお母上の介護をなさっている例など、市内で多くのご高齢の方が、支援を受けることなくご苦労なさっているのが現状です。
まずは独居シニア世帯の孤立防止や買い物困難等への支援。
そして、何より転倒骨折の予防です。道路やご家庭の段差をなくす「バリアフリー」化を推進していきます。
もちろん、元気なシニア世代の皆様も応援していきます。
シニアスポーツの活性化や、シルバー人材センターの活性化により、シニア世代の皆様が、自分のペースで仕事をしたり、有意義な活動をしたりするお手伝いをしていきます。
以上3点ですが、最後に付け加えたいのが新産業の育成です。
産業の流れを読み、時代に合った産業群(※)を呼び込むことで、地元雇用と税収アップにつなげていきます。
(※:例えば、「小規模製造業」。今後、急成長が期待でき、なおかつ戸田市の立地や産業群との相性が良いなどの特徴があります)
さて、酒井いくろうは「市民が最優先」。これからも私たち市民の意思を実現していきます。
政党や議員、一部の既得権を持った人の意思を、いつまでも第一にしておいてはなりません。
どうか、皆様の応援をお願いいたします。
12月議会報告(速報版)
今月17日に12月議会が閉会しました。
1期4年間の市議会議員としての任期の最期は自分らしく、3つの質問全てが市民の皆様からのご意見を元にした質問になりました。
酒井の議員活動の多くは、市民の皆様からのご意見を元にしています。
任期中、何百というご意見をお寄せ頂いた皆様に感謝申し上げます。
今議会に行った一般質問の概要について、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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「出産前後やシニアの方に運動の機会を」
議員:①出産前後のスイミングやヨガなどの運動プログラムを提供してはどうか。昨今、妊娠中や産後回復期の方も状態に合わせて運動をした方が良いとされており、お産を軽くし、産後の回復を早める効果が指摘されている。②定年世代の方を対象としたスポーツの活性化を図ってはどうか。ウォーキングやゲートボールなどの他、ソフトボールやボートなど団体競技のシニアチームを育成してはどうか。
市民生活部長:検討したい。
「特養の待機順について」
議員:①特養の待機順を、定期的に更新してはどうか。現在は申込時に待機者数を聞かされた後、待機順が更新されないため、いつ入所できるか見当がつかない。介護しているご家族からは「計画立たない」「耐えられない」というお声を聞く。家族の介護が原因で体調を崩された方も無数にいる。②待機順に関する説明を丁寧にし、過度の期待や不安を持たぬよう配慮願いたい。
福祉部長:検討したい。
その他の質問
Q:戦略的な新産業の育成を。特に、ITを利用した小規模製造業や福祉・子育てなど生活産業に可能性がある。
A:積極的に研究していきたい。
テーマ変更のお知らせ
この度、「酒井いくろうウェブページ」のリニューアルに伴い、本ウェブページのテーマを変更いたします。
これまで、前回の選挙中から使用してきたキャッチコピー「一生、戸田。」をテーマにしてきましたが、今後は「市民が最優先。」とさせて頂きます。
変更の理由ですが、従来の「一生、戸田。」の意図である「一生住みたい町を作ります」ということが、読者の皆様に伝わりづらかったということです。
今後は、私が現在、第一の政治目標とする「市民の意思が可能な限り反映される市行政を作る」の意味を込めた新テーマを当面使用したいと思います。
市民の皆様、読者の皆様に喜んで頂けるよう、益々、活動の充実・ウェブページ記事の充実に努めていきたいと思います。
今後共、酒井いくろうと「酒井いくろうウェブページ」を、よろしくお願いいたします。
9月議会報告(速報版)
昨日(9/26)、9月議会が閉会しました。
今議会に行った一般質問の概要について、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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「放置自転車対策事業の収支改善を」
議員:自転車撤去コストは戸田市の1台あたり2万円強に対して例えば京都市では1千円弱。20倍以上の開きがある。
委託料金の抑制など収支改善に取り組んではどうか。
質問中の酒井
市民生活部長:早急なコスト削減は難しいが、検討していく。
答弁中の市民生活部長
「非常時の給水について」
議員:断水への備えを強化する必要がある。
①各家庭における備蓄は、正しい方法で実施すればほどんど手間もコストもかからない優れた方法である。広報による呼びかけを強化してはどうか。
②マンションや公共施設などの貯水槽には、1か所あたり数十トンの水が常時貯留しているが、断水時には取り出せないため利用はできない。そこで、貯水槽にあらかじめ給水栓を設置しておくことにより、断水時でも利用できるようにする方法がある。非常に簡便・安価な方法であり、しかも大量の水を確保できる。
上下水道部長:①備蓄の実態調査を行い、また一層の啓発活動を実施し呼びかけたい。
②大変有効な方法である。十分検討したい。
答弁中の上下水道部長
議員:これら2つの方法はどちらもほとんど予算を使わずに大きな効果が期待できる。
非常時の備えは大切であるが、同じ効果ならばコストのかからない方法を採用してほしい。
その他の質問
Q:SNSを公聴や災害情報の発信手段として整備してはどうか。
A:重要な手段ととらえている。今後の課題として研究したい。
大叔父について②
私の大叔父・南崎常夫について紹介するシリーズ第2回です。
大叔父の搭乗機(同型機)。
車輪は出たままの固定脚だった。
真珠湾作戦・発艦直前の空母上。
戦闘機・爆撃機が入り混じりひしめき合っている。
発艦する搭乗機(同型機)。
空母を後にする搭乗機(同型機)。
短い飛行甲板での発着は熟練が要った。
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祖母は生前よく大叔父・南崎常夫のことを「かわいそうだ」と言っていた。
祖母にとってたった一人の弟の死に方が、よほど不憫だったのだろう。
祖母は、大叔父のことが書いてある記事(新聞、雑誌など)を全て大切に保存していた。
特に「少年倶楽部」誌(軍国少年のバイブルとされた少年誌)は多くのページ数を使って大叔父が家族に書き送った手紙や写真が掲載されたものだった。
家族宛の手紙は命を捨てるきっぱりとした覚悟に満ちたものであり、写真は二十歳前の若者とは思えない貫禄ある容貌である。
どこを切っても金太郎飴のように「強さ」しか出てこない、強さのかたまりのような印象を持った。赤ちゃんのころの写真までも掲載されていたが、それすら貫禄あふれる赤ちゃんなのだから、これはかなわんと思った。
(前回掲載の写真はどちらかというと飄々とした感じで、だいぶ印象がちがうのですが…撮影時期の違いか、または写真映りのせいでしょうか)
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(2025年2月4日追記)
前の記事(大叔父について①)上に掲載した大叔父の写真が、いとこからの指摘で別人のものであることが判明しました。宮崎日日新聞やテレビ宮崎が戦後80年特集で取材をして下さり、その過程で判明したようです。
掲載し直した大叔父の写真は、上記記載の通りの印象であることをご確認頂けると思います。なお、父によれば大叔父は剣道部の主将を務めていたとのことです。
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さて、大叔父は太平洋戦争の緒戦「真珠湾奇襲」に加わった6隻の空母の1隻「加賀」から攻撃隊の一員として出撃した。
攻撃隊はゼロ戦を主力とする戦闘機と、「艦攻」「艦爆」と呼ばれる爆撃機から成る。
戦闘機は敵機の撃墜や爆撃機の護衛、爆撃機は魚雷や爆弾の投下が主な任務である。
当時、世界最強の戦闘機「ゼロ戦」は一人乗りで軽量、搭乗員の練度も高く、次々敵機を落としたという。
一方の爆撃機は2人乗り(または3人乗り)で速度も遅く、おまけに敵艦にできるだけ近付いて魚雷や爆弾を落とすという作戦の性質上、危険度が高く、「運を天に任せる」ような部分があった。
大祖父は中でもとりわけ危険な「急降下爆撃機」の搭乗員であった。
急降下爆撃というのは、敵艦船に向けて急降下し、ぎりぎりまで近付いて爆弾を落とすという捨て身の攻撃で、当然ながら敵艦からの対空砲火の餌食になったり、また敵戦闘機に撃たれたり、急降下後の操縦ミス(機首の引き上げの遅れ)で海面に突っ込んだりと、未帰還率が高かったようである。
真珠湾作戦においては2次にわたる攻撃が行われ、不意を突いた1次攻撃に続く2次攻撃は、敵の準備が整った後であったため、特に未帰還が多く出たという。
大叔父は2次攻撃隊だった。
大叔父の搭乗機は「九九式艦爆」という当時の新鋭機だが、防弾性能が低く、流れ弾が一発当たるだけで火を吹くようなもろさであったこと、また対空火力も弱く、速度や操作性も戦闘機と比べて大きく劣っていたため「九九式棺桶」などと揶揄された。
防弾性能が低いのは、装甲を薄くし、防弾装置を省いて重量を減らしてスピードを確保する意図だそうだが、人命無視の設計思想はひどいもんである。
当時の爆撃機搭乗員で、終戦まで生き残った者はほとんどいないとのこと。
真珠湾攻撃隊の搭乗員は皆、自身が作戦から生きて帰還することは無いと考えていたようである。
大叔父はそれでも出撃し、実際、未帰還となった。
大叔父の最期については僚機による確認がされていないが、他の多くの未帰還機と同様、敵の対空砲火により致命的な損傷を受け、自爆攻撃を敢行したのではないかとされている。
(続く)
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本稿の作成を機に、大叔父の生涯を正確に知りたいと思い、現在厚生労働省に大叔父の軍歴を照会中です。
次回は省からの回答を待ち、掲載いたします。
大叔父について①
終戦記念日に寄せて、真珠湾に散った大叔父のことを紹介します。
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今日は終戦記念日。
戦争の悲惨さ、平和と祖国防衛の大切さをあらためて感じると同時に、一人の人物のことを強烈に思う。
その人物の名前は南崎常夫、私の祖母の弟(つまり大叔父)。太平洋戦争の口火を切ったハワイ真珠湾奇襲における、爆撃機の搭乗員である。
九九式艦上爆撃機による急降下爆撃の任務にあたり、未帰還となった。
大叔父とその愛機(注:その後本写真は大叔父ではなく、雑誌の掲載まちがいであることが分かりました)
上の写真は、最近発売された雑誌に掲載されていたものである。
写真で見る大叔父は若く、その表情はあくまで力強くふてぶてしく、剽悍な気配を漂わせている。
70年以上も前に亡くなったにも関わらず、私の心に大きな影響を与え続けるこの人物について次回以降、紹介したい
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(2025年2月4日追記)
上に掲載した大叔父の写真が、いとこからの指摘で別人のものであることが判明しました。宮崎日日新聞やテレビ宮崎が戦後80年特集で取材をして下さり、その過程で判明したようです。
最初に掲載した写真についても大叔父の真珠湾における戦友であると思われることや、表情の良いすてきな写真であることから、削除することなくそのまま掲載したいと思います。
6月議会報告(速報版)
先週末(6/22)、6月議会が閉会しました。
今議会も一般質問を行いました。
1.駅前の灰皿について――分煙を進めてはどうか。
2.外郭団体、その他団体について
(1)国際交流協会のガバナンスや基本財産等について。
(2)外郭団体のガバナンスや基本財産等について。
3.公立保育園について――利用者の視点でサービス改善を行ってはどうか。
4.各種手続の簡略化について
(1)平成22年第1回定例会での質問以降の改善状況について。
(2)特に保育園入園手続について。
(3)今後の改善について。
5.自殺対策について――現状認識と今後の対応について。
今回から持ち時間40分(これまでは35分)と5分延びたのですが、重いテーマを中心に5問と内容が多く、持ち時間を目一杯使って残り1秒までの質問となりました。
速報として、議会だより用に書いた原稿を掲載します。
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「外郭団体」
議員:外郭団体の運営に不備がある。例えば国際交流協会は規約どおりの運営がなされておらず、また2億円以上の基金は、もとは市民の税金でありながら、現在は協会のものとなってしまっている。こうした内部統制の是正や基金の有効活用(または市への返還)を求めるべきではないか。
市民生活部長:国際交流協会は戸田市とは別団体。それらの問題に市として関知はしない。
議員:協会は厳密な意味で市の支配下にある団体ではないが、その原資は市から出ており、また事業は市の国際交流事業として、市民に直接影響する。市の担当者として、関心が薄いのは無責任である。
「公立保育園の使用済みおむつ」
議員:戸田市の公立保育園では、うんちやおしっこが付いた使用済みの紙おむつを保護者が持ち帰る規則になっている(私立園の大多数は園で処理)。不便である上、衛生管理上も国のガイドラインに沿わない状態が放置されており危険である。園での処分に切り替えるとともに、病原性大腸菌やノロ・ロタウイルスなど病原体の感染予防を再検証願いたい。
ノロ・ロタウイルスの症状
こども青少年部長:公立園には公立園の良さがある。質問の点は公立園のサービスメニューの参考としたい。
税金のムダ一掃④「議員特権の廃止」その2
削減できると思える費用はまだあります。「その1」に続き紹介します。
④海外派遣
毎年1回、戸田市議会から海外の友好都市に議員が派遣されており、事実上、4年間の任期中に1度、中国やオーストラリアの友好都市に派遣がなされています。いくら友好親善のためとはいえ、議員全員が訪問する必要があるのかどうかは議論の分かれるところであり、議員の間からも「議長らの代表派遣で十分」とする意見も出ています。
また、派遣費用は1人当たり50万円程度が計上されていますが、昨今の海外旅行費用の劇的な値下がりを考えれば過剰にも思えます(ちなみに、もし私が同様のコースで個人旅行をするならば、予算は10万円程度を想定します)。
海外派遣については、反対の意見を表明する議員もおり、私の他数名が参加を見合わせています。
⑤報酬、期末手当
市議会議員としての議員報酬、期末手当の金額が妥当であるかどうかについては、戸田市議会においても常に議論になるポイントです。
この件では、金額そのものについても議論が必要ですが、議員自身が報酬その他の待遇を決める構造自体が問題であると思われます。
例えば、報酬や待遇などを客観的に判断する外部委員会を設置して金額を決定するなど、報酬額決定の過程自体を変えるべきであると考えます。
税金のムダ一掃④「議員特権の廃止」その1
昨今、「増税の前に、やるべきことがある」というフレーズをよく聞きますが、まさにその通り。
まずは議員が自分自身のムダを削らなくては、納税者に負担を求めることはできません。
議員の主要な仕事の1つは「税金のムダな使い方をチェックする」ことですが、自分自身のムダを無くすことができない議員が、人のムダをやめさせようとしても無理だと思います。
これまでに私は、議会における質問や、(会派における意見集約を通して)議会運営委員会での意見表明などの手段で、下記のようなコスト削減を訴えてきました。
①費用弁償
議会や委員会、視察などの出席の際、「費用弁償」つまり交通費などとして1回あたり3,000円が支払われています。
しかし、戸田市内の移動で、交通費が3,000円もかかることがあるでしょうか?
多くの議員がマイカー出勤。その場合、交通費はガソリン代のみですから数十円程度。
私のように自転車出勤ならば交通費は0円。
つまり実際には使われていない経費であり、支給は不要であると思われます。
②表彰(市表彰、市議会議長会表彰)
戸田市表彰制度では「市議会議員として8年以上在籍した者」、また市議会議長会(全国市議会の連合組織)などの団体も永年勤続を表彰し、賞状や記念品を贈呈しています。
しかし、こうした費用も元々は私たちの払った税金です。自分たちのことを自分たちで表彰する費用を税金から支出するというのは、納税者の納得を得づらい話ではないかと危惧します。
また、税のムダとは直接、関係ありませんが、多選(同じ人が長年にわたり、何度も当選すること)に対する抵抗が強い昨今、それを表彰する妥当性についても疑問です。
③競艇議会・衛生センター議会報酬
戸田市の議会=戸田市議会とは別に、戸田競艇組合(戸田、川口、蕨の3市が共同で設置)と蕨戸田衛生センター(戸田、蕨の2市が共同で設置)の2つはそれぞれ独自に議会を持っており、管理・運営の決定を行っています。
戸田市議会議員は毎年、戸田競艇組合議会と蕨戸田衛生センター議会のいずれかの議員を兼職しますが、そのどちらについても毎月の報酬と年2回のボーナスが支払われています。
しかしながら、議会が開催されるのは年間4,5日程度。議会日程のない月も報酬は支払われます。
競艇議会・衛生センター議会のいずれについても、全国や県内の事例と比較して戸田市の報酬額が非常に高額でもあり、是正が求められると考えます。
(「その2」へ続く)
5/7(月)「移動プラネタリウム」見学
会派(平成会)で、移動プラネタリウム「星空の宅配便」を見学に行きました。
プラネタリウムは「こどもの国」にありますが、こどもの国の建て替えに伴い廃止となります。
新たに建て替えると5億円もの費用がかかるとのこと。
会派メンバーが代替案を検討し、浮上したのがこの移動プラネタリウムです。
場所は県内の小学校。授業の一環としての実施。
高さは4m。体育館ならラクラク入る大きさです。
サイズはやや小さくとも、本格的なプラネタリウムが楽しめます。
それに、何といっても学芸員の木村さん(写真左端)のプログラムが面白い。
5月の星座のほか、タイムリーな日食・月食のプログラムに小学生はみんな大喜び。
これをきっかけに、天体に興味を持つ子供も多そうです。
私ら中年が見ても非常に興味深く、会派メンバー全員、食い入るように見ていました。
木村さんによれば、プラネタリウムは施設よりもプログラムがポイントだとか。
プラネタリウムを実施する時期と場所にあわせた星空になるよう作りこみ、熟練のトークでガイドするから面白い。
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さて、戸田市の話です。
各小学校でこどもの国のプラネタリウムを見学する場合、バスで移動すれば1台約6万円。
徒歩なら0円ですが、大人数での移動は交通事故が心配です。
時間的には、往復時間を考えれば2時間はかかります。
授業時間が不足がちの昨今、移動時間で1時間のロスは痛いはず。
学校までプラネタリウムを出前してくれて、通常の授業1時間分にまとめて実施してくれるのは、かなり助かるのでは。
移動プラネタリウムの1人あたり料金は500円。
1学年1200人として、1年あたり60万円。
これはこどもの国に新設した費用と比べると、約800年分。
しかも、建物のメンテナンスや、タイムリーなプログラムの作りこみ、子どもの興味をそそるガイド…などと考えていくと、とても1人当たり500円ではやれません。
授業以外や小学生以外が見たい場合は、さいたま市や川口市など、近隣の施設に行けばOK。
総合的に考えて、新たに5億もの借金をこしらえてまで常設のプラネタリウムを新設する必要はどこにもありません。
見学の帰り道、会派メンバーで以上のような話をし、「プラネタリウムは出前が妥当」という結論になりました。