コロナ医療の最前線に立つ医師の声

今朝(7/9)の朝日新聞(1枚目の写真)。日本最大のコロナ流行地域となっている新宿で、訪問医療を行う医師の記事。資材も調達できず、検査も入院先の確保もままならない状況のなかでも逃げることなく、高齢者中心に15人ものコロナ感染者を診療した立派な医師の声です。

やはり何といっても検査件数が確保できないことが、コロナ医療が停滞した1番の原因(2枚目の写真)。現場の医師の努力を見殺しにしないためには、天下り先の製薬会社や外郭団体の利権確保のために検査件数を犠牲にした日本の公衆衛生行政をどうにかしなければならない。

在宅医療の理想像は、「自分のことは自分でし、ここぞという時に医師に来てもらう」とのこと。これは在宅医療に限らず、医療全般に言えることだと思います。医師は、コロナをきっかけに、理想像に早くいきつくのではないかと予想しています(3枚目の写真)。
ITを使った社会の効率化やテレワークの推進などの話もありましたが、社会全般としてコロナをきっかけに良い方に変えていけるよう努力していきたいものです。

インフルエンザや風邪が増える秋から冬、検査をしなくてはコロナかどうかは分からない(4枚目の写真)。医療崩壊を防ぐことが至上命題であり、そのためには検査件数の大幅な拡大が最低限必要。
もちろん外来診療のみならず、入院や施設への患者・利用者の受け入れにおけるコロナ感染者でないことの証明のための検査、職員・利用者を含む医療福祉施設の関係者全員の定期的なスクリーニング検査など、地域医療全体として感染を防ぐためには迅速検査を気軽に実施できる環境が欠かせません。
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コロナ医療の最前線に立つ医療関係者から、さまざまな声が上がっています。その内容を今後の政策提言に生かしていくと共に、これまで調査した中から興味深いものを皆様にもご紹介していきたいと思います。

新型コロナ第2波や、次なる震災・水害への備えを!

新型コロナウイルス感染症第1波をやりすごして感じたのは、災害や突発事象から皆様の生命を守り、十分な生活支援、事業継続支援を行うためには、莫大なお金がかかるということ。逆に言えば、お金さえあれば生活も事業もかなりの程度守れるということでもあります。
今回、戸田市は他市町村と比べて遜色ない経済支援を行ってきましたが、まだまだ危機的状況は続いており、また今回を超える危機的状況も今後あると思います。コロナ第2波と震災や水害の併発、首都直下地震による首都圏壊滅など、現実的なリスクはかつてなく高まっていると思います。
その時に、今回以上に大きな金額の支援を、機動的に行える体制を常に維持しておくことが必要。今まで以上に市の基金(貯金)積み増しを行うべきであると考えます(3月議会で討論の通りです。写真は議会だより3月号)。
次年度の戸田市財政は、これまでと比べて相当悪化が見込まれます。現状まだまだ「財政再建」などと言える状況ではありませんが、まずはこれまで以上に市事業の価値を厳格に評価し、効率的な実施方法を適用しなくてはなりません。
そのためには、これまで漫然とおこなってきた事業の抜本的な見直しや、すでに計画を立ててしまった事業の撤回といった、これまでにない手法に踏み込んでいくことも必要になってきます。
特に、莫大なコストのかかる公共施設の修繕や建て替えについては、思い切った判断が求められると思います。6月の議会質問においては、戸一小の建て替え手法の見直し、市特別養護老人ホームの修繕計画見直し、コストをかけることなく最大2000億円(市年間予算の4倍)の価値のある、水害対策の運用改善などを提言しました。
また、今議会でスポーツセンター(築40年)の修繕計画が発表されましたが、総工費は30億円以上が予定されています。今後はその見直しについても検討課題となってくるでしょう。
※ 新型コロナウイルス感染症への対応を総括し、第2波や次なる震災・水害への備えにむけて、戸田の会は会派として検討を行っていきます。皆様のご意見を頂ければ幸いです。

要望書第3弾を提出

本日朝一番、新型コロナウイルス感染症対策の要望書第3弾を市長・副市長あてに提出。その場で今後の対策についてディスカッションしました。

【新型コロナ対策についての会派要望第3弾】PDF203KB

ディスカッションの中で主要なテーマの1つになったのが、今回の要望にも入っている生活困窮世帯、ひとり親世帯への支援です。

今回、戸田市は「戸田っ子の食!応援団」として、生活に困窮する子育て家庭を対象に、食料の無料配布を行いました。
利用者の方からの評判が大変良く、市長あて、担当課あてに、多くの感謝のメールが届いたとのことです。

本事業を実施するにあたり、学校給食課の職員さんや食料の持ち寄りにご参加下さった一般の職員さんがご尽力下さいました。
その方たちは直接、利用者の方に声をかけて頂くことは少ないかもしれません。そこでぜひ、役所内に配布の様子や利用者からの声を広く伝えてほしい、と要望しました。
そうすれば、今回の事業で汗をかいた方をはじめ、喜びを分かち合うことができると思います。

また、今後は民間団体による新型コロナ関係のたすけあい活動の活性化がポイントになるという見解で一致しました。
民間団体の活動で課題となるのが、対象者への広報です。

民間団体は、生活困窮者へのアクセスがありません。
現状では、民間のメーリングリストに流したり、民生委員さんなど口コミでお知らせするため、なかなか支援情報が行きわたりません。
(私も2011震災の際に「たすけあい戸田」というキャンペーンを立ち上げて活動しましたが、広報にはお金もかかり苦労しました)

そこで、行政が把握している生活困窮者の方(生活保護、児童扶養手当、就学援助等の受給世帯など)に許可を頂き、行政が民間団体に代行して支援情報を広報する、という仕組みが作れないか、と要望しました。

民間団体が支援を行う際に、最も労力を割かれるのが広報です。
その部分を、行政が多少の労力をかけて代行することで、民間団体は一歩進んだ活動を行えるようになると思います。

早起きは3文の得といいますが、色々なアイデアの出た有意義な要望でした。

9月入学の実現を!

 9月入学の議論が進んでいます。
私は今年度からの9月入学の導入に賛成ですが、皆様からもご意見を頂ければ幸いです。
 
当初、コロナ自粛により授業が受けられない高校生からの切実な要望をきっかけに、全国知事会の要望や経済界、首相からも前向きな意見が出るなど、機運が盛り上がりました。
 
調査会社が実施した「9月入学・始業」に対する生活者の意識調査(20~69歳の男女1,472人対象)によれば、9月入学・始業に「賛成」が47.8%、「反対」が18.4%。とくに、幼児(3~6歳)から中学生の子どもを持つ人では半数以上が賛成。
 
しかしその後、教育学者でつくる日本教育学会、公立小学校の校長が参加する全国連合小学校長会から、相次いで後ろ向きな声明が出るなど、機運は急速に後退してきたように思います。
教育界が前向きに協力して下さらなければ、導入にはふみきれないでしょう。
 
つまり、大まかに言って、教育界(学会・現場)VSその他社会全般(政界、財界、当事者(保護者・生徒))で意見は真っ二つに割れているといえます。
 
一番の問題とされているのは、次年度の小学生が4月~3月生まれ+翌4月~8月生まれの17か月分になってしまい、小学校がキャパオーバーになることのようです。
私の考えでは、1学年が17か月分(定員1.4倍)というのは無理筋。教室数、教員数とも大きく膨らみ、到底対応はできないでしょう。それが解決したとしても、高校・大学入試に無理があります。
 
例えば、下記のように5年に分散すれば、ほとんど問題はなくなるはずです。
2020年9月入学:2013年4月~2014年3月生まれ(12か月分)
2021年9月入学:2014年4月~2015年4月生まれ(13か月分)
2022年9月入学:2014年5月~2015年5月生まれ(13か月分)
2023年9月入学:2015年6月~2016年6月生まれ(13か月分)
2024年9月入学:2016年7月~2017年7月生まれ(13か月分)
2025年9月入学:2017年8月~2018年8月生まれ(13か月分)
2026年9月入学:2018年9月~2019年8月生まれ(12か月分)
 
その他の課題も、これまで何度も議論されています。
もちろん簡単な話ではありませんが、解決のための道筋は示されています。
 
現在、十分な教育を受けられず、またグローバルな教育を受けるのに不利な、児童、生徒のために、ぜひ迅速かつ真剣な議論のうえ、教育界の協力を得て9月入学の導入に踏み切ってほしいと思います。
 
写真は教育学者の試算。17か月分(定員1.4倍)の場合は大幅な教員不足、巨額の費用がかかるという記事。

戸田市の中小企業対策

市内の有力な工業事業者の方とウェブ会議をしたところ、目先数か月はもつが1年は分からない、ということでした。
「1年ほど前の米中戦争を契機とした景気後退が徐々に深刻化→今回の新型コロナで売り上げ30%ダウン。もともとカツカツでやっていたため資金蒸発が激しい」とのお話は、倒産が現実のものとして近づいている恐怖をリアルに感じるものでした。
戸田市を代表する事業者です。市内商工業の状況は極めて厳しいと言わざるを得ません。
 
明日5月7日から、戸田市の新型コロナ緊急支援パッケージの受付が始まります。
(新型コロナ緊急支援パッケージ=新型コロナウイルス感染症による影響を受けた市内中小企業者の方々の資金繰りを支援するため、市内中小企業者が実質無利子・無保証料で融資を受けられる制度)
私も受付状況を視察し、必要に応じて枠の拡大を提言するつもりです。
 
危機に際して最も大事なことは、お金を惜しんではいけないということです。リーマンショックの時も、アメリカは国家予算の何倍という恐ろしい金額を投入し、ショック回復後の景気拡大を謳歌しました。
お金を稼ぐエンジン(中小企業の雇用)を棄損してはいけないのです。
 
下記は自民党若手の安藤さんの論文。
近々、大震災が予想されていることも考えれば、国債は100兆ではなく200兆円発行してもいいと思います。
「将来世代の負担」を問題にすべきは平時の話。将来、お金をかせぐ基盤がなくなっては、借金返済もかなわなくなります。
 
今すぐ「真水で100兆円」/「粗利補償」「消費税ゼロ」/「日本の未来を考える勉強会」会長 衆議院議員 安藤裕氏
https://facta.co.jp/article/202005044.html

新型コロナ対策に見る、医療行政の課題

今言うべきことではないかもしれないが、日本の医療行政が問題だ。

検査件数や病床確保などの体制整備、感染防御やクラスター対策中心の基本方針、移動制限の実施時期、データ整理や情報発信、テクノロジーの活用等、世界のどの先進国よりも遅れていることに、多くの国民は疑問を持っているのではないか。
首相が正しい判断を行うための情報が上がっていない、あるいは首相の示した方針が実施されていない、という事例も多いように思える。
厚生労働省の専門人材不足や組織の問題、国内製薬会社中心の利権保護、他にも原因があるのかもしれないが、今回の新型コロナ対策失敗を契機に、医療行政の抜本的な改善がなされるようにしなくてはならない。

さて、これまで何度か議会質問で、わが国のがん検診項目や予防接種が世界基準から周回遅れとなっていることを指摘したことがある。
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令和元年12月5日【一般質問】

3.医療政策の適切な選択について
日本の医療政策の中には、最新の根拠に依拠せず世界標準から大きく外れたものが散見される。戸田市民の生命と健康を守るためには、政策選択方法を見直し、侵襲性が低く実施効果の高い事業を推進する必要があると考える。
(1)乳がん検診の見直しを。
(2)胃がん対策の見直しを。
(3)がん検診を戸田・蕨市外の医療機関で受けられるようにしては。
(4)中高年への各種ワクチン接種の推進を。
(5)風疹予防接種の周知徹底により受診率向上を。
(6)慢性腎不全や透析医療についての啓発の拡大を。
(7)医療政策の適切な評価と選択に向けた体制整備を。
(8)市民に対する知見の提供を。
https://www2.city.toda.saitama.jp/gikai/g07_Shitsumon.asp?kword1=&kaigi=104&giin1=%8E%F0%88%E4%88%E8%98Y&kubun=
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やはり、戸田市が市民の命と健康を守るためには、国の方針を真に受けてはダメだ。
できる限り市独自に医療政策を評価し、方針を決めるべきだ。

多くのご意見ありがとうございます!!

先にお知らせしたコロナ情報チラシ第2弾「新型コロナ感染症~力をあわせて!!のりこえましょう」を本日の朝刊各紙に折込しました。
早速、多くのご意見をお電話で頂いています。

コロナ情報チラシ第2弾「新型コロナ感染症~力をあわせて!!のりこえましょう」
https://sakai-ikuro.com/archives/2020/04/post_1877.html

先程頂いたお電話は、戸田市子育てに関する各種相談窓口(新型コロナウイルス感染症対策により外出が難しい中、子育ての悩みを抱え込んでいる方の相談窓口)についてのものでした。
戸田市子育てに関する各種相談窓口
https://www.city.toda.saitama.jp/…/kodomokatei-soudanmadogu…

その方は、「育休中だが2人の子供が外出もできず、お互いストレスをためこんでいる。相談窓口に相談したくても、子供がうるさくて十分に電話もできない。メールでも相談できないでしょうか?」とのことでした。

早速、担当課に連絡し、メールでも相談に応じていただけることを確認。また、市ホームページにその旨とメールアドレスを表示することを検討して下さることになりました。

ストレスをためているご両親、子どもたちはとても多いと思います。昨日投稿した屋外の遊び場所確保もそうですが、なんとか子どもたちが体を動かしストレスをためない方法を考えていきたいと思います。

ご意見の方も引き続きお待ちしております!!

今日の荒川彩湖公園【働き方改革と社会の効率化推進を!】

先程の「密集防止の強化を!」記事に関連し、おとなりのさいたま市側(荒川彩湖公園)は開園しているとのことで、確認してきました。

園内は大体これぐらいの混雑。空いています。

家族で過ごす人のほか、ジョギングの人が多いようでした。

荒川彩湖公園(さいたま市側)と彩湖道満グリーンパーク(戸田市側)は中でつながっています。
彩湖道満グリーンパークの入り口にはすべて、このような札が下がっています。

荒川彩湖公園はとても広く、たくさんの人がきていても問題なさそうです(休日は分かりませんが)。
可能な方はお近くの公園ではなく、こちらまでお出かけください。

さて、荒川彩湖公園では、平日にもかかわらず、多くの家族連れが思い思いに過ごしていました。
そのなかには、休業やリモートワークで時間のできた人もいると思います。
これがコロナ危機でなければ、素晴らしいことだと思いました。

コロナ危機が終わったときに、リモートワーク等の働き方改革をさらにさらに進め、家族が一緒に過ごす時間を多くとれるようになれば、それは理想的なライフスタイルではないでしょうか?
今後さらに、働き方改革、社会全体の効率化を進めていきたいと強く思いました。

密集防止の強化を!

  先ほど市内の方から電話にてご意見をいただきました。現在配布している新型コロナ感染症の情報チラシ第二弾の内容が甘いというご意見でした。「市内の至るところで人が密集しているのを目にする。人が集まらないようにもっと強力に宣伝をしたほうがいい」とのこと。一部スーパー、ドラッグストア、レストラン…確かに混雑しています。

写真は昨日昼間の東町公園の様子。いつもより混んでいます。幼稚園、保育園、小中学校すべて休止、縮小となっており、子供たちが集中している格好です。大変懸念される状況です。しかし、子供が外で遊びたいと言うのはなかなか抑えられません。
彩湖道満グリーンパークはバーベキューやピクニックなどをする方がいる、県外から来る方が多く密度が高い、といった理由から現在は閉鎖していますが、そのことも子供たちが公園に集中する原因の1つになっていると思います。
バーベキューやピクニックを禁止した上で、市民に限って入場を許可する措置をとってはどうでしょうか。
ちなみにすぐお隣のさいたま市側(荒川彩湖公園)は開園しているとのことです。
※戸田市公園緑地課に要望したところ、検討して下さるとのことです。

埼玉県、戸田市は早く休業補償の用意を!

昨日、ニュースでドイツの休業補償についてレポートされていました。
ドイツ在住の日本人アーティストが、ドイツ政府にオンラインの申請1つで、給料3か月分の現金が即座に受け取れた、という内容(だったと思います)。その方は大変感動したとのことでした。

一方、日本はどうでしょうか?
7都府県は休業要請に応じた事業者らに国が補償するよう求めたが、西村氏は国による休業損失の穴埋めは重ねて否定した。
(2020年4月11日東京新聞)

何という違いでしょうか…国は休業を要請しておいて補償なしとは、事業者に「死ね」と言っているのと同じです。
特に、飲食業界は1~2か月分の手元資金しか用意していないところが多く、倒産増が懸念されているとのこと。フリーランスの方は急なキャンセルも多いでしょう。

今回の危機は、「新型コロナウイルス感染症への治療方法の確立」が終末点。終わりが見えているのでV字回復ものぞめます。
しかし、その時に事業者がつぶれてしまっていては、V字回復どころではありません。
また、多くの予算を投じて増やしてきた市内の新規事業者が、今回の危機で一気に倒産し、これまでの苦労が水の泡になるような事態は避けなくてはなりません。

現状では、国は動きが鈍く、県は国におしつける、という構図となっています。
一方、市町村では独自の休業補償が広がっています。

こんな記事も。。
バーに休業補償、住民に1万円給付… 自治体で相次ぐ

全国の自治体で、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた事業者へ独自に補償や支給金を支払う動きが広がっている。休業するバーやナイトクラブ、旅館に補償や給付金を配るほか、住民に現金を支給する動きもある。

静岡県御殿場市はバーやナイトクラブ、キャバレーなど約200店舗に対し、16~30日の休業を要請した。政府の緊急事態宣言の対象地域である首都圏などからの来訪者を抑えるため、休業に応じる店舗に上限100万円を補償する。
市税の滞納がないことが条件で、過去1年間の売上高に基づいて補償額を算出する。財源は貯金に相当する財政調整基金を充てる。
(以下略;4月10日日経新聞)

私が日頃、行政の効率化、意義の薄い事業の見直しを主張している理由の1つは、危機的状況における機動的な対処を行う資金を得るためです。
今こそ積み上げてきた基金を使い、実態に即した支援を行うべき時ではないでしょうか。
戸田市も他自治体の事例を検討し、十分な休業補償を行うことを提言します。